Interview

武藤英紀インタビュー 〜インディカー・ルーキー武藤英紀の素顔に迫る〜Vol.1

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 今シーズンからインディカー・シリーズにフル参戦している唯一の日本人ドライバー武藤英紀。国内最高のフォーミュラ・ニッポンを経て、2007年にインディ・プロ・シリーズへの参戦が決定して以来、その拠点をインディカーの聖地であるインディアナ州インディアナポリスに置いている。中学卒業と同時に親元を離れ、3年間イギリスで武者修行した武藤にとって海外での生活は慣れたものだが、一人暮らしの経験はこれが2回目。インディカーへステップ・アップしてアメリカ生活が2年目となった武藤に、インディアナポリスでの生活やレース・ウィーク中の過ごし方などを聞き、レースとは違う武藤の素顔に迫った。今回はそのインタビューを3回にわたってお届けする。(インタビュアー:川合啓太)

2年目を迎えたアメリカのひとり暮らし

Q:アメリカでの生活が2年目となりましたが、3年間滞在したイギリスと比べて文化の違いを感じていますか?

武藤英紀(以下:MH):「アメリカの人はとてもオープンで、バイタリティにあふれていますね。イギリスは良い意味で自分の国を大事にしているので、その想いが強すぎるのか他の国の文化を受け入れてくれないです。食事面でも日本食は絶対に食べないという人が多かったです。そういった国の文化はレースに関係ないように見えますが、意外とメンタルな部分で関係してくることがあります」

Q:現在住んでいるインディアナポリスはどんな街でしょうか?

MH:「何にもない街ですね。何もやることがないです(笑)。わりと日本人が多い街で、みんな人柄が良いですし、一人で住むのではなく、家族で住むところとしては最高かもしれないですね」

Q:アメリカに来てからずっとインディアナポリスに住んでいるそうですが、お勧めの観光スポットなどはありますか?

MH:「ないですね。インディアナポリス・モーター・スピードウェイぐらいですよ。あとはインディアナポリス・コルツというアメリカン・フットボールの強豪チームがあるので、アメフトが好きな人ならばエンジョイできると思いますね」

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Q:アメリカでの生活は一人暮らしということですが、一人暮らしは初めての経験ですか?

MH:「いえ、イギリスにいた時、最後の1年は一人暮らしでした。アメリカの家はほんとうに大きくて、ひとつひとつの部屋が広いので、一人では寂しいですね」

Q:人生2度目の一人暮らしになるわけですが、一人暮らしをしていて困ったことは何かありましたか?

MH:「困ったことというのはないですが、全てのことを自分でやるのはやっぱり大変ですよね。レースが終わって帰ってくると洗濯したり、ご飯を食べ終わった後の洗い物は結構ダルいです(笑)」

Q:自宅で食事を作ることは多いのですか?

MH:「ほとんど外食です。チームの人や近くに住んでいる日本人の人と食べに行ったりしていますよ。インディアナポリスには日本食のレストランが多いみたいですが、いつも行くのは3件ぐらいですね。一週間に一度行くお店では僕のことを知っている人も多いので、あるおばちゃんからは『そんなもの食べてちゃ、力がでないわよ』なんて言われることもありますよ」

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Q:そういう意味では、1年目のインディ・プロ・シリーズ時代の生活とインディカーにステップ・アップしてからの生活に変化はありましたか?

MH:「インディカー・ドライバーになったからかどうなのかは分からないんですけど、他人の視線を感じることが多くなりました(笑)。現地に住んでいる日本人の人は、100%僕のことを知っていますからね」
(つづく)
◆Vol.2は来週の火曜日にアップ予定です。