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エンジョイ・ホンダ・サンクス・デイ【ツインリンクもてぎ】フォト&レポート

<US-RACING>

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今年もツインリンクもてぎで、毎年恒例のエンジョイ・ホンダ・サンクス・デイが行われた。この日関東地方は雨との予報があり、天候が心配されたが、オープニング・セレモニーは快晴のなかで開幕。今年活躍したホンダ所属ドライバーが今シーズンを支えたホンダ・マシンとともに続々と入場し、グランド・スタンド正面に設けられた特別ステージに整列する。

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インディカー・ドライバー、武藤英紀も今シーズンを戦ったアンドレッティ・グリーン・レーシングの27号車でさっそうと登場。4月20日の第3戦インディ・ジャパン以来となる凱旋帰国となった。

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そして武藤は、サンクス・デイ開幕を告げるドライバー・スピーチの代表に大抜擢。シリーズ第8戦アイオワで日本人最高の2位を獲得した武藤が、今年応援してくれたファンへ向けて感謝の挨拶を行うと、来場した2万5000人のファンから大きな歓声が沸き起こった。

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冬が近づくもてぎは肌寒く、コートが必要なほどだったが、コース内外のいたるところで行われているイベントに多くの人が集まった。スーパースピードウェイではスーパーカブ50周年を記念したカブ・オーナーによるパレードランを開催。クラシック・モデルから最新モデルまで、さまざまなカブがスーパースピードウェイに集結し、GPライダーのダニ・ペドロサもレプソル・カラーに塗られたカブで参加していた。

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12時35分からは来年の春に限定販売される「欧州シビックTYPE R」がお披露目され、ホンダF1のレギュラー・ドライバー、ジョンソン・バトンが西ロードコースをデモンストレーション走行した。日本仕様のシビックとは異なる欧州シビックは、ヨーロッパを中心に行われているインターコンチネンタル・ラリー・チャレンジなどにも参戦するスポーティなモデル。「乗っていて楽しい車」と現役F1ドライバーのバトンのお墨付きもあり、F1ホンダ・ファン、TYPE Rマニアには必須の1台だ。

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午後2時45分から行われたスーパーGT、NSXによるスペシャル・レースの直前に、とうとう雨が降り出してしまった。降り始めは小雨だったものの、次第に勢いをまし、コース上は瞬く間にフル・ウェットに。このレースに参加し、“雨のナカジマ”と呼ばれた伝説のドライバーである中嶋悟監督も思わずスピンしてしまうほどの悪天候となってしまう。

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スーパーGTによるレースのあと、ファンお待ちかねのF1&インディカーによるスペシャル・ランが予定されていた。しかし、コース・コンディションが予想以上に悪化したためにインディカーの走行は見合わされ、ジェンソン・バトンのRA108による走行だけとなってしまう。インディカーのスペシャル・ランに向けて準備を整えていた武藤にとっても無念の走行中止。武藤の走りを見ようともてぎに集まったファン、そして日本のファンの前で走ることを楽しみにしていた武藤には残念な結果となってしまった。

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F1によるスペシャル・ランの後、サンクス・デイはフィナーレを迎えた。全ドライバーと全ライダーがグランド・スタンド前のステージに再び集合して、降りしきる雨のなかでも残った多くのファンに今シーズン最後の挨拶を行い、2008年エンジョイ・ホンダ・サンクス・デイが閉幕。イベント終了後にコースが開放され、あいにくの悪天候となったなかでも訪れたファンはピット・ウォークで余韻を楽しんでいた。2008年のホンダ・レーシングの活動はこれで終わってしまうが、早くも2009年のレース・シーズン開幕が待ち遠しい。