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NASCARネイションワイド・シリーズ 第1戦【デイトナ】フォト&レポート

<US-RACING>

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トヨタが破竹の2連勝を飾った。金曜日のトラック・シリーズに続き、NASCARの第二シリーズであるネイションワイド・シリーズが開幕。トニー・スチュワートがポール・ポジションからレースを制し、トヨタにとっては昨日のクラフツマン・トラック・シリーズに続く2連勝となった。レース序盤の20周をリードしていたスチュワートだが、フル・コース・コーションやピット・タイミングにより、いったんは中段に埋もれてしまう。しかし、IRL時代から変わらない負けん気の強さを発揮して徐々に追い上げ、終盤でトップ・グループに追いついた。レースが動いたのは残り5周。4番手で機を伺っていたスチュワートは、アウトサイドから抜け出し、一気に3台ものマシンを抜き去る離れ業を演じる。見事に混戦から抜け出すと、トップのままフィニッシュ・ラインを駆け抜け、ネイション・ワイド・キャリア3勝目を挙げた。デイトナにおけるポール・トゥ・ウインは、1975年のランディ・ラショエイ以来の快挙となる。「今日はマシンとの戦いだったね。バランスが悪かったんだ。それでもストレートで速かったのは助かったよ。それにトップに出た方がマシンのバランスがよかったから、これも勝利の一因になったね」とレースを振り返るスチュワート。このままの勢いでスチュワートとトヨタのデイトナ500初制覇となるか、明日のレースは見逃せない。

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2日連続で惜しくも勝利を逃し、2位に終わったカイル・ブッシュ。今日はレースの大半をリードしていただけに、優勝の期待も大きかったが、トニー・スチュワートの勢いを止めることが出来なかった。「マシンが最高の状態だったから、2位なのがほんとうに残念だよ。でもトニーのマシンは速かったし、今日はトニーの日だったってことだね」と悔しがるブッシュ。3度目の正直をかけて明日のデイトナ500に挑むものの、スタートは24番手からと少々厳しい位置だ。日本でもおなじみのM&Mチョコのカラーを纏うトヨタ・カムリが、果たしてトップでチェッカーを受けることが出来るだろうか。

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強さを見せるトヨタ勢に対抗出来たのは、シボレーに乗るNASCAR人気ナンバー1ドライバーのデイル・アーンハートJr.。先週末のバドワイザー・シュートアウトで復活の勝利を上げ、今週のゲータレード・デュエル第1レースも制し、波に乗っているアーンハートJr.は、果敢に前を行くトヨタ勢を追い回していた。最終ラップまでトップを狙える位置にいたが、今日はトヨタ勢ジョー・ギブス・レーシングの二人の巧みなブロックに阻まれてしまい、3位に終わる。だが、同じくトップ・グループを形成していたトヨタのブライアン・ヴィッカーズを退け、トヨタのトップ3独占を阻止。アメリカ・メーカーの面目を保った。「最高のマシンをドライブしている最高のドライバーが、僕の前に二人いたということだね。トニーは僕がリストリクター・プレート付のレースでなら誰にも負けないと言うけど、彼も僕と変わらないくらい強いんだよ」と話すアーンハートJr.。明日のデイトナ500でトヨタ勢に一矢報いたいところだ。

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今シーズンからNASCARにフル参戦する2007年インディカー・チャンピオンのダリオ・フランキッティ。インディカーのシーズン終了からARCAなどの下部シリーズでストックカーの実績を積み、マシンの特性を掴んだのか、予選はなんと4位という好位置につけた。しかし、レースが始まるとみるみる順位を落とし、結果は20位。ドラフティングを使い合って順位を上げていくNASCAR独特のレース進行には、まだ馴染めていないようだ。明日のスプリント・カップは40番手からのスタートになるが、オープン・ホイール・スターの意地を見せ、後方からの追い上げを期待したい。

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今日も抜けるような青空が広がったデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ。フロリダ特有のさんさんと照りつける太陽によって気温は23度まで上がり、ビールを飲みながらの観戦には絶好といえた。今日は朝9時にホテルを出発したが、すでにレース場へ向かうインターナショナル・スピードウエイ・ブルバードに繋がるハイウエイは、20マイル先から渋滞が始まっており、普段は50分ほどで到着するサーキットまで1時間30分もかかってしまった。NASCARの第二シリーズとはいえ、今日のレースにはスター・ドライバーのトニー・スチュワートやデイル・アーンハートJr.が出場。ファンはスター・ドライバーを見ようとデイトナに押し寄せた。これまでNASCARの第二シリーズであるグランナショナル・クラスは、米大手ビール会社のアンハウザー・ブッシュ社が25年間にわたりサポートしてきた。ブッシュ・シリーズとして長年親しまれてきたシリーズも、今年から米保険会社大手のネイションワイド社がタイトル・スポンサーとなり、ネイションワイド・シリーズとして新たなスタートを切ることになった。

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昨日行われたクラフツマン・トラック・シリーズのナイト・レース同様、グランド・スタンドを埋め尽くすほどの観客がデイトナに訪れた。ポール・ポジションを獲得したトヨタ勢のトニー・スチュワートが抜群のダッシュを決め、2番手以下を引き離しにかかる。2007年からネイションワイド・シリーズとスプリント・カップ・シリーズにも活躍の場を広げているトヨタ。ネイションワイドでは初年度ながらシーズン終盤に2勝を挙げる活躍を見せ、ドライバーズ・ランキング2位、3位を獲得している。今日のレースで見せた力強さは、2年目にして早くもタイトル獲得を予感させるものだった。金曜日から破竹の勢いが続くトヨタは、メイン・イベントとなる明日のデイトナ500まで制し、NASCARの開幕戦を完全制覇できるだろうか。