INDY CAR

インタビュー:松浦孝亮 3年目の正直「今年こそ結果を出します!」

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<TWIN RING MOTEGI>
1979年9月4日生まれ、愛知県出身。1994年からカートでレースに参戦。1999年ARTA(オートバックス・レーシング・チーム・アグリ)からフォーミュラドリームで4輪デビュー。2年の参戦の後(2000年はチャンピオンを獲得)、単身ドイツに渡り、ドイツF3選手権に参戦し、2003年はフォーミュラ・ルノーV6にステップ・アップ。2002年末にはBARのF1マシン・テスト走行も経験している。そして2004年からスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングでIRLインディカー・シリーズに参戦を開始する。2004年ルーキー・オブ・ザ・イヤー、第88回インディアナポリス500マイル・レースのルーキー・オブ・ザ・イヤーのルーキー賞ダブル受賞。2年目となる2005シーズンは、シリーズを14位で終えている。
Q:今年でインディ参戦3年目、アメリカに来た当初と比べると、インディカー・シリーズというレース、イメージはかなり変わったと思いますが、いかがでしょうか?
松浦:もちろん、スタイルがヨーロッパのものとまったく違うのはわかっていたけれど、こんなに違うとは思っていなかった。ただ、レースはすごく面白いですよ。周回遅れにならなければチャンスがあるし、序盤で周回遅れになっても、取り戻すことは十分に可能だし、そういう部分でクルマの調子が悪くても、常に(優勝はまた話が別だけれど)トップ3フィニッシュ、トップ5フィニッシュのチャンスは十分にあるレースだと思います。そういう部分でチームと力を合わせれば合わせるほど、それだけ結果が残せるタイプのものだと思うんで、毎戦毎戦、苦手なコースに行っても、スタート前には気合いが入りますね。ドイツF3の時は、練習中調子が悪かったり、セットアップがうまくいかないときとか、予選中ポールが獲れないのが目に見えちゃうじゃないですか? でもインディカーって、予選なんてなんの意味もなくって、スタートして50周もすれば、トップの人が十何位にいたり、最下位だったのがトップを走っていることもあるし、常にチャンスがある。そういう部分では面白いですね。
Q:4輪レースにデビューして、フォーミュラドリーム2年、ドイツF3を2年、フォーミュラ・ルノーV6を1年やってからインディカー・シリーズに来たわけですが、自身初の同シリーズ3シーズン目の戦いになることについてはどう思われていますか?
松浦:トップカテゴリーに行かないと3シーズンも続けているってことなんてないですよ。インディは米国でトップのカテゴリーですからね。この場に居られること、3年目のチャンスを与えてくれた亜久里さんに感謝しています。
Q:今シーズンは、シャシーをダラーラに変更することになりましたね。
松浦:昨年、タービュランスに入ったときのパノスは相当ひどかった。2005年は空力パッケージを失敗していたんです。でも、一昨年のパノスはそんなに悪くなかった。だから2006年シーズンにあたって、2004年の空力パッケージに戻せるのなら、シャシー変更をしなくてもいいと思っていた。2004のパッケージなら可能性があると思っていたんです。でも2004年のパッケージは使えないと言われ、そこに明るい兆しが何も見えない。それだったらダラーラでイチからやっていったほうがまだマシだ、ということで、亜久里さんにも無理してもらって変更しました。
Q:今のインディでは、複数台体制、それも多ければ多いほうが、みたいな状況になっていると思うけれど、実質チーム・メイトのスコット・シャープはパノス・シャシーのままだから1台体制みたいなものですよね?
松浦:2台体制のメリットよりも、安定して戦えるダラーラを選んだんです。
Q:先日のフェニックスのテストでダラーラをシェイクダウンしたわけですが、シェイクダウンしてみてどうですか?
松浦:すごく素直な育ちのいいシャシーですね。セッティングを変えれば反応するし。兆しは明るくはないけれど、自分たちががんばれば良いクルマができるんじゃないかと思っています。
Q:シャシー以外にチームに大きな変更はありますか?
松浦:クリス・フィンチっていうエンジニアに代わりました。今までやってもらっていたジョン・ディックさんとはタイプが違いますね。ジョンは自分の作ったクルマに乗ってくれ、というタイプ。クリスは孝亮に合ったクルマを作りたい、というタイプ。ジョンはこれがテストしたい、あれがテストしたい、っていう感じだけれども、クリスは何が必要なんだ? と聞いてくる。どっちもそれぞれにいいんだけどね。クリスはやっていて気持ちいいですね。他はまだ細かなところが決まっていないですが、クリスがストラテジーを組んで、サイモン・ホジソンが無線を担当すると思います。
Q:エンジニアとの信頼関係という部分も重要だと思いますが、そのあたりはどうですか?
松浦:クリスは突然どこかのチームからポコッと現れたエンジニアってわけじゃないんです。自分、インディアナポリスに住んでいて、チームに毎日のように通っていて、だからずっと前から知っているし、たまたま違う担当だっただけで。ジョンに話さないでクリスに話をしていることもあったし、クリスも僕のことを知っている。クリスも僕のスタイルがまったくわからないとは思っていないし、孝亮がどういう好みで走っているっていうのも前回のテストを終えた段階ですごくわかってくれたんで、それだけで僕はうれしかったし、コイツとなら行けるなっていう感じもありますよ。
Q:最後に4月のINDY JAPANにむけて目標は?
松浦:今年は亜久里さんに自分の要求をリクエストして、すべてを用意してもらいました。亜久里さんの期待を裏切らないように、恩返しも兼ねて今年こそは行きたいですね。INDY JAPAN1年目は、予選4番手を獲ってすごく盛り上がったんですが、去年少し失敗したという感じがあったんで、3年目、3度目の正直で、全力でがんばるのは当たり前。結果を残します!!