INDY CAR

Hondaの2005年IndyCarシリーズ

<Honda>
HondaはIndyCarシリーズ参戦3年目となった2005年シーズンにおいて、昨年初めて獲得したマニュファクチャラーズ・タイトルの防衛、2年連続のドライバーズ・チャンピオンの獲得、そして3年連続のルーキー・オブ・ザ・イヤー輩出と、昨年に引き続き3つのメジャータイトルを獲得した。加えてIRL IndyCarシリーズ初のロードレースとなったホンダ・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグでの優勝、ツインリンクもてぎでのBRIDGESTONE INDY JAPAN 300MILEでの勝利、Indy500での2年連続優勝と、Hondaは今シーズン掲げた目標をすべて達成する結果となった。 
2005年シーズンは、10人のドライバーがHonda Indy V-8エンジンユーザーとして開幕戦を迎えた。日本人ドライバーはスーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングの松浦孝亮、ドレイヤー&レインボールド・レーシングのロジャー安川の二人がそれぞれ2年目のシーズン参戦に挑んだ。今シーズンは女性ルーキードライバーのダニカ・パトリックが鳴り物入りで参戦し、全米の注目が集まるシリーズとなった。
 
開幕戦マイアミでは昨年度シリーズランキング2位のダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が優勝を遂げ、幸先の良いスタートを切った。IRL初のロードコース・イベントとなった第3戦セント・ピーターズバーグではHonda Indy V-8勢がトップ5フィニッシュを達成、日本で開催された第4戦BRIDGESTONE INDY JAPAN 300MILEでは最終ラップまで息の詰まる大接戦をダン・ウェルドンが制し、7万6000人ものファンの前でトップ6を独占する快挙を達成した。
 
第89回を迎えたインディアナポリス500マイル・レース(Indy500)でもダン・ウェルドンが優勝し、昨年のバディ・ライス(レイホール・レターマン・レーシング)に続きHonda Indy V-8がトップ4を独占して2連覇を達成した。
第8戦カンザスでは、ダニカ・パトリックが初のポールポジションを獲得する快挙を成し遂げ、昨年度シリーズチャンピオンのトニー・カナーン(アンドレッティ・グリーン・レーシング)が今シーズン初勝利を飾った。続く第9戦ナッシュビルではダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)、第11戦ではブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)も今シーズン初優勝を飾る活躍をみせた。
 
順調に勝利を重ねたHonda Indy V-8勢は第12戦ケンタッキーでもスコット・シャープ(デルファイ・フェルナンデス・レーシング)が勝利を飾り、今シーズン8勝目を挙げたHondaが早くもマニュファクチャラーズ・タイトルに王手をかけることとなった。そして、次戦パイクスピークでもウェルドンが今シーズン5勝目を挙げ、Hondaは2年連続マニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決定した。
 
初の常設ロードコース・イベントとなった第14戦インフィニオンでは、トニー・カナーンが2勝目を挙げ、苦しい戦いが続いていた松浦孝亮も今シーズンベストとなる6位入賞を果たした。第15戦シカゴランドでIRL新記録となる今シーズン6勝目を飾ったダン・ウェルドンは、次戦のワトキンス グレンで5位フィニッシュとなり、最終戦を待たずして念願の2005年シリーズチャンピオンを獲得した。そして、3回のポールポジション獲得を果たし、見事な活躍を見せたダニカ・パトリックがルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。最終戦でもダリオ・フランキッティがポール・トゥ・ウィンを飾り、Hondaは2005年IRL IndyCarシリーズ全17戦中12勝、ポールポジション8回を記録し、2年連続となるマニュファクチャラーズ・タイトルとドライバーズ・チャンピオンの獲得、そして3年連続のルーキー・オブ・ザ・イヤー輩出と、3つのメジャータイトル獲得を昨年に続き達成した。