INDY CAR

2005年最終戦フォンタナ 惜しくもトヨタの“ホームレース”を飾れず。S.ホーニッシュ・Jr.は痛恨のペナルティで5位フィニッシュ

<TOYOTA> 
 IRLインディカー・シリーズ第17戦の決勝レースが10月16日(日)、米カリフォルニア州ロサンジェルス郊外にあるカリフォルニア・スピードウェイで行われた。
 3月初旬にフロリダ州ホームステッドで始まったIRLの2005年シーズンもいよいよ最終戦。その舞台となる南カリフォルニアは、トヨタ・インディ活動を担うTRD−USAと米国トヨタ自動車販売の拠点であり、トヨタにとってはホームレースとなる。 決勝日はファイナルプラクティス終了後に事前の予報通り雨が降り出し、一時は開催が危ぶまれたものの、昼頃には雨も止み、予定通り午後1時前に200周400マイルのレースがスタートした。
 トヨタ勢はチーム・ペンスキーの2台が序盤からトップ集団の一角を形成し、ピットインのタイミングを遅らせたS.ホーニッシュ・Jr.が一度は首位を奪うが、3回目のピットストップ時に、痛恨の速度違反ペナルティを課され、周回遅れになってしまう。
 しかし、その後驚異的な追い上げを見せたS.ホーニッシュ・Jr.は、終盤には再度トップグループに返り咲く走りを見せ、惜しくも勝利は果たせなかったものの、トヨタ勢最上位の5位でフィニッシュ。
 S.ホーニッシュ・Jr.は、ポイントランキングでもトヨタ勢トップの3位でシーズンを終えることとなった。
S.ホーニッシュ・Jr.(チーム・ペンスキー)のコメント:
 レース序盤、我々は本当に力強く、レースカーは素晴らしい状態だった。トップ集団に加わり、リードラップも獲得出来た。残念ながら、ピットでの速度違反を取られ、一時は2周遅れまで後退を余儀なくされたが、幸運にもレース終盤に同一ラップにまで追いつき、5位でフィニッシュ出来た。この結果はレース中に素晴らしい仕事をしてくれたチームスタッフのおかげだ。様々なことの起きたレースだったが、最終的にトップ5でチェッカーを受けられたことには満足している。
竹内一雄(TRD-USA副社長)のコメント:
 非常に厳しい結果となってしまった。最終戦であり、トヨタにとっての“ホームレース”であるこのレースに向けて、スタッフ一丸となって日夜開発を重ね、自信を持って臨んだが、残念ながら優勝争いには加われなかった。今シーズンは、開幕戦で痛感したライバル勢とのギャップ差を縮めるため、シーズンを通じて努力を続けてきたが、その差は小さくなってきているものの、追い抜くまでには至らなかったということだ。来シーズンこそは違った結果となるよう、さらに開発を続けていく。