INDY CAR

天候の急変のために予選は中止に。松浦孝亮、グリッド9列目から明日の決勝に臨む

<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第9戦「ファイアストン・インディ200」
■■■7月15日予選■■■
天候:曇り時々にわか雨
気温:26℃
時間16:00〜(日本時間16日午前6時〜)
<天候に翻弄された一日に>——————————————–
ナッシュビル・スーパースピードウェイでの第9戦の予選は、午後4時のスタート直前に強い雨が降ったためにキャンセルされ、スターティンググリッドは2回のプラクティスのタイムで決められることになった。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングの松浦孝亮は、この日の午前と午後に行われた2回のプラクティスセッションで総合18番手のタイムを記録しており、明日の決勝をグリッド9列目から迎えることになった。
<走行開始からレースセッティングに集中>—————————–
2日制の走行初日である金曜日は、雨が心配されていた。そのため当初2グループに分かれていた朝10時15分からのプラクティス1回目は、全車が一斉に走る1時間のセッションに変更された。午後のプラクティス、そしてその後の予選が本当に行なえるかどうかがわからない状況だったため、ここでのタイムがスターティンググリッドを決する可能性もあった。このセッションでパナソニックARTA/パノス・Hondaに乗る松浦孝亮は、全長1.33マイルのコースを52周走行。終盤に行なったセッティング変更が功を奏し、46周目にベストとなる23秒4484を記録した。トップとのタイム差が0.4075秒あったのは、松浦がレース用セッティングだけを行なっていたためだ。
<日中に天候は好転したが>——————————————-
午前中のセッション終了後、予報に反して天候は回復へと向かい、プラクティス2回目は予定どおり2グループに分かれて行なわれた。第2グループで走行した松浦は23秒3861までタイムを縮め、トップとのタイム差も0.3452秒になったが、午前と午後の2セッション総合での順位は18位で変わらなかった。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングはこのセッションも決勝セッティングの煮詰めに使い、走行時間終了間際に短い時間で予選トリムをトライする予定だったが、プラクティスの後半に突然振り出した雨によってそれも行なえなかったのだ。
<まさかの天候急転で予選はキャンセルに>——————————-
予選を1時間後に控えた午後3時、天候はさらに好転し、青空さえも広がるコンディションに変わった。ところが、予選を目前にして、空は明るいままだというのに、突然強い雨が降り始めた。雨はすぐ上がり、その後青空が見え始めたが、コースを乾燥させるためには長い時間が必要とされるため、IRLは予選をキャンセルし、スターティンググリッドを2回のプラクティスの総合順位よって決めると発表した。松浦は明日のレースを18番グリッドからスタートすることとなった。昨年のナッシュビルは14位スタートから9位フィニッシュを果たしている松浦、今年の目標は、もちろん昨年の結果を上回り、上位でのゴールすることだ。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「決勝レースについては心配していません」
「プラクティス2回目の最後に予選シミュレーションをする予定で、ニュータイヤを装着したところでしたが、そこで雨が降り出してしまいました。そこまではずっとレース用セッティングをやっていて、エンジンマッピングもタイムを出すものにはなっていませんでした。タイムを出す走行がまるでできなかったので、予選が行なわれず、プラクティスタイムで18番グリッドというのはちょっとガッカリです。プラクティスの最後でも23秒1の後半は出せていたはずで、そこからさらに空力面のトリミングなどを行なえたでしょうからトップ10入りは狙えていたと思います。レース用のセッティングはかなり良いものにできていると感じていて、レースについては心配していません。去年と比べても確実に良いマシンになっているという感触を持っています。まだトラフィックでのフィーリングのチェックが十分ではないですけど、それは明日のファイナルプラクティスで確認します。ここのレースはイエローが多いし、1回イエローをうまく利用できれば、ポジションを一気に上げることもできる。後方スタートだからこそ、そうした展開を狙ったピット作戦もできます」
<サイモン・ホジソン:チーム・マネジャー>
「明日のファイナルプラクティスでさらにマシンをつめていく予定だ」
「2回目のプラクティスでは、セッション終盤に予選シミュレーションを行なう予定だったがそのタイミングを誤った。イエローが頻繁に出ていたため、走行時間が延長されると見ていたが、最後になって雨が降り、イエローのままチェッカーが降られて予選用セッティングでの走行を一度も行なえなかった。18番手は明らかに想定外のポジションだ。しかし、我々はレース用セッティングには満足をしている。今日の我々は、走行開始から決勝用セッティングを良くすることに全力を挙げた。プラクティス1回目の途中でキャンバーを変更したが、その効果は大きく、メカニカル・グリップを上げるという目標もどうやら達成できた。エンジニアのジョン・ウォードは、コウスケにウェイトジャッカーを使い、マシンがどう変化して行くかのチェックを集中的に行なうよう指示し、決勝セッティングは良い方向へと進んで行った。ファイナルプラクティスでさらにレース用セットを詰めて行き、万全の体制で明日のレースを迎えるつもりだ」
 
<トム・アンダーソン:マネージング・ディレクター>
「作戦面がうまくいけば明日は上位を走れるはずだ」
 ナッシュビルでのレースはポジショニングが非常に重要なので、スターティンググリッドを上位にすべく、もっと予選用セッティングに重点を置けば良かったとも思う。我々はそうせずに2回のプラクティスの両方ともで決勝用セッティングに集中していた。天候の関係で、今日は予選が行なわれない可能性があるとの考えもあったが、ここでのレースで重要なのは決勝用のセッティングだとの方針に沿ってのことだった。残念ながら予選は行なわれず、コウスケのグリッドは18番手となった。18位というスターティング・ポジションは、作戦面から言えば決して悪いものではない。トップ10からのスタートではトライのできないものに挑戦ができる位置だからだ。そして、今週のレース結果はイエローのタイミング、長さといったものに大きな影響を受けることとなるだろう。コンクリートの舗装でラインが狭く、上のラインにはタイヤかすが多く出るコースなだけに、イエローは多く出る可能性が高いからだ。レースでの作戦面がうまく行けば、コウスケは上位へとポジションを上げることができるし、一旦上位に上がればコウスケはそのポジションを守り抜くだけの力を備えている。トップ・グループと逆の作戦を採用してでも、うまくコウスケのポジションを上位へと上げることが好成績を出すため必要となるだろう。