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●チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第7戦エドモントン【初日】フォト&レポート

<US-RACING>

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予選アタック中に後ろの左タイヤをヒットしてピット・インを強いられたオールメンディンガーは、このアクシデントを跳ね返すかのように、ラスト1分で大逆転を演じてみせた。「コース幅をもうちょっと広げようとして、コンクリート・バリアに体当たりしたんだ!」と冗談交じりにコメントしたAJ。「壊れたマシンをまた元に戻すために、チームは素晴らしい仕事をしたよ。ラッキーだったのはタイヤがパンクしただけで、ヒットした瞬間はもっと大きなダメージになったと思っていた。クルマをすぐにまた元の状態に戻すことができて、チームメイトの走りは僕をさらにやる気にさせたよ。2〜3周で彼(ウイルソン)のコンマ1秒落ちまで行くことが出来たけど、あとどのぐらい時間があるかわからなかった。ほんとうに目を閉じるぐらいの勢いで最後のアタックをしたら、幸運にもポールが獲れたんだ!」とまるでポール・ポジションが決まったかのように、大喜びしていたAJ。アクシデントに見舞われながらも、彼を奮闘させたのは、やはりチームメイトの存在だった。明日土曜日の天気予報は雨ということで、このまま行けば、キャリア初のポール・ポジション獲得の可能性が高い。

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「ルースポーツが良いセット・アップとともにここへ来て、我々が一日の間によりいっそう速くすることができたのは、見てのとおりだ」と自信いっぱいに語った予選2位のウイルソン。最後、チームメイトに逆転を許してしまったが、その表情は晴れやかだ。「我々はここで良いレースができると予感しているし、ふたりとも非常にエキサイトしている。それはただ単にコースに慣れて、このコースに何が必要かを理解するためのことだ。我々はこの結果を喜んでいるし、明日もさらに上へ行くことを望んでいるよ」。先週のトロントで最大のライバルともいうべきオールメンディンガーよりも先に初優勝したウイルソンには、少し余裕ができたか。F3000チャンピオンでF1まで上り詰めたその実力は、これからもオールメンディンガーの大きな刺激となるはずだ。

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予選3位に終わり、「まあまあ、速かったね」と少しなげやり気味なコメントで始まったトレイシー。「最終コーナーのシケインではヒヤッとさせられたよ。普通のフラットなコーナーに見えるが、実際には結構バンピーで、マシンが跳ねて危うくスピンしそうになった。よく見るとあの部分にはタイヤバリアが1列しかないから、万一の時にはちょっと心配だね」とコースの安全性について改良の余地があることを指摘していた。「すべては、ハイスピードをいかに持続させるかだ。もしクルマのバランスや安定性が完璧ではなかったら、信頼して走ることなどできないし、AJのようにほんとうにハードにはプッシュできない。彼らのクルマがとてもよく機能していたのは明らかだよ。彼には速いコーナリングが約束されたようなもので、とてもそのスピードは速かったからね。明日、僕らのクルマもそうなるよう、トライするつもりだ」。元祖エアポート・コースともいえるクリーブランドでポール・トゥ・ウインを達成したばかりのトレイシーは、明日の最終予選で本領を発揮できるだろうか。写真下はドミンゲスと接触してクラッシュしたレンジャー。

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初日の予選は金曜日だというのに、カナダ・ラウンドでは史上最高となる55