INDY CAR

ダリオ・フランキッティがシリーズ最短コースで2位に入賞。Hondaはマニュファクチャラーズ・ポイントのトップを堅持

<Honda>
6月25日(土)・決勝
サーキット:リッチモンド・インターナショナル・レースウェイ 天候:晴れ 気温:28℃
IRL IndyCarシリーズ最短の全長0.75マイルのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで開催された2005年シーズン第7戦サントラスト・インディ・チャレンジでは、予選5位からスタートしたダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)が2位でゴールした。Hondaはマニュファクチャラーズ・ポイントを59点に伸ばし、ポイント・トップの座を堅持している。 
アメリカ南北戦争時に南軍の首都であったリッチモンド。今シーズン2戦目となるナイト・レースは、気温の割に暑過ぎるとは感じられないコンディションに恵まれ、夕涼みを兼ねてのレース観戦を6万人以上ものファンが楽しんだ。短い全長に急な14度のバンク。リッチモンドではサイド・バイ・サイドの目まぐるしいバトルが毎年繰り広げられるが、今年もその例に漏れず、戦いは実に熾烈なものとなり、スタンドを埋めたファンはゴールまで続いた熱戦を見守った。
レース前半の93周目、アクシデントにより発生したフルコースコーション中にピットインを行なわない作戦により、フランキッティは4位からトップに立った。その後は2位以下を突き放す快走を見せていたが、149周目のピットストップで作業に僅かだが時間がかかったことで2位へと後退。フランキッティはその後もトップ奪還のチャンスを狙い続けたが、優勝したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)に0.5588秒の僅差で2位となった。
今年度のIndy500ウィナーで、昨年のリッチモンド勝者でもあるダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング/Honda・ダラーラ)は、予選7位からしぶとくレースを戦い切って5位でゴール。ポイントスタンディングのトップを保った。予選11位だった松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/Honda・パノス)は、スタート直後はマシンセッティングが路面コンディションに対して完璧ではなかったが、レース中盤からはペースアップし、9位でゴールした。18番グリッドからスタートしたロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング/Honda・ダラーラ)は、マシンのハンドリングが悪く苦戦を強いられ、ゴールまで残り15周で他車と接触。アクシデントによるリタイアを喫した。Indy500での4位入賞以来、全米で大きな注目を集めている女性ルーキーのダニカ・パトリック(レイホール・レターマン・レーシング/Honda・パノス)は、まだ充分に慣れ切っていないショートオーバルとあって予選は21位だったが、我慢のレースを戦い抜き、10位完走を勝ち取った。
■ダリオ・フランキッティ(アンドレッティ・グリーン・レーシング)2位
「最初のピットストップ以降、自分とチーム・ペンスキーの2人が今日のレースを争うことは明らかとなった。自分としてはベストを尽くせたレースだった。あと一歩のところで勝つことはできなかったが、決して内容の悪いレースではなかった。終盤にエリオをオーバーテイクしようと狙ったが、最後までチャンスに恵まれなかった」
■ダン・ウェルドン(アンドレッティ・グリーン・レーシング) 5位
「リッチモンドのレースはいつもエキサイティングなものになる。今日はシリーズタイトルを争っている相手2人にトラブルが発生し、僕としてはレースの戦い方を変更することとなった。注意深く走り、確実にポイントを稼ぎにいった。3位を狙えるマシンになっていたかもしれないが、それを実現するにはリスクもあると考え、5位でゴールした」
■ブライアン・ハータ(アンドレッティ・グリーン・レーシング) 8位
「難しいレースだった。そして、自分たちの結果にはガッカリしている。レースでのマシンはもっと良いものになると期待していた。しかし、実際はその反対となって、レースが進むに連れてハンドリングが悪化して行ってしまった。オーバーステアが出てしまい、戦いは苦しいものとなった。マシンの調整で何とか対処しようと頑張ったが、マシンを本当に良い状態に戻すことはできなかった。8位は最悪の結果ではない。しかし、8位になるためにリッチモンドに来たのでもなかった」
■松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング) 9位
「今回のレースはフィニッシュをできたことがまず大きいと思います。このコースは本当に難しく、トニー・カナーンやサム・ホーニッシュJr.のような経験豊富なトップドライバーたちでさえアクシデントに遭ってしまう。今回のレースは新しくジョン・ウォードというエンジニアと仕事をした最初のものとなりましたが、とても良い仕事をお互いにできたと思います。彼はレース中に僕を何度も勇気づけてくれていました。何度か危ないシーンもありましたが、9位でゴールできました。次のカンザスは僕の得意なコースなので、いいレースを戦えるものと楽しみにしています」
■ロジャー安川(ドレイヤー&レインボールド・レーシング) リタイア
「リタイアという残念な結果に最後はなってしまいました。今週はマシンのセッティングを思うように進められていませんでした。そこでレースの戦い方としては、とにかく最後まで走り切ることを目指しました。リッチモンドでのレースはいつも難しいものとなり、多くのリタイアが出ます。自分としてはアクシデントなどのトラブルに見舞われないように注意し、トップ10フィニッシュを目指して走っていましたが、ダレン・マニングにパスされる時、自分はイエローラインまで下がったラインを走っていたのに接触してしまいました。僕としては、もうあれ以上はどこにも行きようがない状況でした」
■ロバート・クラーク:HPD社長
「2位は望んでいた結果ではもちろんないが、リッチモンドはエンジンのパフォーマンスよりも各チームによるマシンセッティング、あるいは作戦が成績に直結しているレースだ。優勝できなかったことは残念ではあるものの、2位でも失望し切っているわけではない。今日のレースでは、ダリオ・フランキッティがHonda Indy V-8勢の中では最も速く、そのスピードはウィナーとなったペンスキー勢と同じレベルにあった。最後のピットストップでトップを明け渡さなければ、勝つことも充分に可能であった」