Hiroyuki Saito

スイス旅情 最終話 −エーデルワイス・レストランでエーデルワイス♪−

ミルウォーキーでのレースを終え、月曜日にカリフォルニアへ戻ってきたかと思えば、もう明日からテキサスです。連戦連戦また連戦とインディカーは休むことなく、アメリカ各地を転戦していますよ。

開幕したのがついこないだかと思っていたのに、もうテキサスで6戦目です。早いですねぇ、月日の流れは。豚インフルエンザの騒ぎは何処へいったのでしょうか? あ、もう豚っていわないらしいですね。“H1N1”ってちゃんとした名前があるみたいです。

日本ではまだマスクをして外出しているのでしょうか? アメリカでは感染が広がっていても誰もマスクをしている人を見かけませんでしたよ。アメリカでマスクをしていると、その人が病原体を持っていて、自分の体内から外に出るのを防いでいるという認識です。外から入ってくるのを防ぐという意味でしている人は少数なんですね。残念ながら。

なので、マスクをしているとかえって怪しまれてしまいます。こやつは病気をしているなと。こいつには近づくなと。そう思われるのが嫌なので、風邪を引いてもマスクをしない悪循環な国なんです。まぁ、各国によって認識の違いがあるんですよね。勉強になりますな。

そんなインフルエンザの話題を振り返りつつ(もう古くなっているのか、まだ続いているか良く分かりませんが)、いよいよエンディングを迎えるスイス旅情の続きをお伝えしますよ!

−喰い探訪!万才 番外編 エーデルワイス・レストランでエーデルワイス♪−

そんなスイス料理を味わっていると、このお店、料理だけではなく、店内ではスイスの民族衣装を纏った演奏者が、様々な道具を使ってスイスの民族音楽を演奏していました。それはなんとなく懐かしく、アルプス山脈で耳を澄ますと聞こえてくるようなイメージの音色です。アルプス山脈、行ったことないので想像ですけどね。

このようなスイス丸出しのお店で楽器を使って演奏するのではやはり芸がありませんよね。そこで演奏者は手始めに細長いノコギリを歪ませながらバイオリンの弓で歯を弾くという行動に出ました。なんとも不思議な音がするんですね。

画像

また放牧されたヤギなどが迷子にならないように首につける大小の鈴があります。アルプスの少女ハイジに出演しているヤギが首にぶら下げているそれです。木琴や鉄琴のように撥で叩くだけだと鈴本来の音がでないので、やはり手で小刻みに振って音を奏でていました。ちょっと忙しそうでしたよ。

画像

スイスといえばこの管楽器“アルプホルン”もありました。今まで“マッターホルン”っていう管楽器だと思っていたのですが、それは山の名前でしたよ。変な覚え違いをしているもんです。俺だけかな。最後の演奏になって登場したのですが、あまりのそのホルンの長さに音の出口部分は1階にあったまま、演奏者が階段の上段(ほぼ2階)に移動して吹いていました。長すぎです。

画像

また、アルプホルンをお客さんが体験演奏することもでき、参加型の演奏に店内は大いに盛り上がっていましたよ。あの名曲“エーデルワイス”(そりゃ店名だもの)が演奏され、店内はそれこそスイス一色となってフィナーレを迎えていました。

スイスではいろいろな料理を頂くことができました。地元のマクドナルドから、ダウンタウンのイタリアン、ホテルのハムハムセット、そしてエーデルワイスでのフォンデュ。今回お伝えし切れなかったことも多々ありますが、喰い探訪!万才シリーズ、堪能していただけたでしょうか? 僕は僕で料理を堪能できたので満足です。はい。

画像

そして、とうとう、スイス旅情もネタが尽きました・・・・・・残念です。半年は引っ張るつもりでしたが、まぁ、それはさすがに無理。冷静に考えたら、たった4泊5日の内容を3ヶ月も続けてしまったのですから。もう、喰い探訪!万才シリーズからは、ちょっと意地になっていましたよ。

ジュネーブは初めてということもあり、いろいろな経験をさせてくれたので、これだけ内容も盛りだくさんとなりました。もう、こんなに長い旅情シリーズは当分無いでしょうね・・・・・・と、思っている僕、そして皆さん。

次回からはなんと舞台はアメリカに戻り、ニューヨーク旅情がスタートしますよ!