Hiroyuki Saito

オーストラリア旅情 −マック・カフェ−

インディカーが開催される北米のレースでは、ホンダのホスピタリティがあり、そこで朝食や昼食を頂くことができます。そのありがたみを感じるのが北米以外のレースなんですね。オーストラリアまではさすがにホスピタリティも海を渡ってくることができないんです。

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ホテルの朝食だと内容の割にはちょっと値段が高いので、サーキットに向かう途中のファーストフードで軽く食べていけばいいかということになりました。すると高速を降りてサーキットに向かう途中にマクドナルドを発見。ここにするかと立ち寄るとごく普通のマクドナルドなのに、なにやらアメリカで僕が見かけたことのない“マック・カフェ”という別店舗が同じ建物内にありました。

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店内に入ってみるとオーダーする場所が二つあるんです。ひとつはどこのマクドナルドでも見かける普通のカウンター、そして気になるマック・カフェのカウンターです。早速、そのカウンターにいってみると、なにやらスターバックスのような雰囲気を漂わせています。

マクドナルドらしからぬそのカウンターの商品を見てみるといろいろな種類のコーヒーを揃えており、ケース内にはケーキが置かれていました。なぜ、マクドナルドにこのようなコーナーが必要なのかはちょっとよくわかりませんが、まあ、選択肢が増えるのはいいことです。

確かにマクドナルドのモーニングセットでは多すぎるといった場合、このマック・カフェでコーヒーとちょっとしたマフィンを頼めばいいですよね。スターバックスに対抗する戦略なんでしょうかね?

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まぁ、そんなことはさておき、せっかくだからどっちも試してみようと欲張りな僕はマクドナルドでソーセージ・エッグ・マフィンのモーニングセットを頼み、マック・カフェでコーヒーとヨーグルトを購入しました。まんまとこのお店の戦略に嵌った感はぬぐえませんが、ここでしか味わえないものなので良しとしましょう。

ちょっと食べ過ぎかと思いましたが、お昼に何が食べられるか分からないのでこれくらいは食べておいた方がいいんです。コース内の出店で済ませることになると思うのですが、好みのご飯が食べられるか保障がありません。

オーストラリアのハンバーガーにはお肉はいいとしてもビートルートっていうアメリカや日本では見られない野菜が入っているんです。根っこの野菜を酢漬けにしたもので紫色に色がつけられています。それをスライスした物がオーストラリアではハンバーガーにはさまれているのです。

これ、ちょっと甘酸っぱい味がして、ハンバーガーにはどうよ? っていう感じなんですね。紫色だし。食べ慣れないものってやはり、ちょっと抵抗がありますよね。

US-RACINGスタッフ、ニュージーランド出身のブレットにこのビートルートの事を聞くと、昔おばあちゃんがよくこれを使って料理をしてくれたようで、懐かしい味なんですって。ところかわればなんとやらですね。日本で言う漬物のような感じなんでしょう。まぁ、言いたいことはサーキット内での食事に関してはあまり期待が持てないってことなんですけどね。

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そんなことを思いつつ、はっと窓を見ると気になるポスターが張ってあります。アボカド・バーガーです。これ、アボカドをペースト状にしたものがハンバーガーにはさまれているんですね。アボカド好きにはもってこいのハンバーガーです。

やはりご当地バーガーというかその国によってオリジナルティのあるハンバーガーが開発されているんだなって感慨深くなっていたのも束の間、外を見ると子供たちの遊具がありました。これはどこの国のマクドナルドにも共通するスペースなんだなって思って見ていると、ドナルドが一人でベンチに座っています。

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そのドナルドの右手は自分の隣に誰が座っても迎えられるようベンチの背もたれに乗せてあるんですね・・・・・・そんなドナルドの誘いを断ることもできず、隣に座ってみました。でもドナルドに身を任せている場合でもないなと冷静になり、ばたばたしながらマクドナルドとマック・カフェをあとにしました。

それからの二日間、朝食はこのマクドナルドとマック・カフェで済ませることになったのはいうまでもありません。もちろんここでしか味わえそうもないアボカド・バーガー食べてみたんだろ? って思われるかもしれませんが、残念ながらモーニングセット以外は頼めなかったので、食べることができませんでしたよ。

まぁ、個人的にアボカドが苦手なのである意味良かったなって思う自分もいましたが・・・・・・。

次回は2年振りのサーファーズ・パラダイスをお伝えします。