なんでも期限というものは存在します。永遠というものは存在しません。地球だってそうです。人間にも寿命という期限はあります。製品にしてもメーカーが決める期限があります。といっても今回の期限に関してはとても身近なことです。2003年に期限が切れているお醤油を醤油は腐らねぇから大丈夫だべつって、たまに使っていた僕ですからこのようなことが起こりました。
レンタカーを借りようと、ドライバー・ライセンスを出したら有効期限が切れていました。普通は日本と同じように誕生日の1ヶ月前くらいに更新用の手紙がDMV(アメリカの運転免許センター)から届くはずなのですが、連絡がこなかったんですね。
もともとUS RACINGのスタッフの一人、陽気なニュージーランダーのブレットが運転することになっていたので問題はなかったのですが、僕も運転するだろうと付け足してもらったときに発覚しました。
これには参りました。アメリカはなにかとIDが必要な国です。取材中はあまり困らないにしても問題は空港のセキュリティ・ゲートです。かならずIDを提示しなければなりません。国内での移動だったのでパスポートも持っていませんから、IDとなるものがない状況でLAに戻るために空港へと向かいました。
チェックインはなんとか問題なく通過できたのですが、いよいよセキュリティ・ゲートです。というのも今までは搭乗チケットとIDの名前と顔があっていればすんなりって感じだったんですが、最近は、IDに特殊なライトを照らして本物かどうか調べるようになったんですね。もちろん有効期限もしっかり調べます。
とうとう僕の番が来ました。もうしらを切るしかないなとドライバー・ライセンスを見せると案の定、期限が切れているといわれました。「Really?」と、とぼけるしかありません。
その列から離されて個別に検査です。他にIDはないかと言われてもないし、日本の免許書を見せてもアメリカ人に理解はできません。すると僕の担当だった人がセキュリティのマネージャーとなにやら話し出しました。
マネージャー、担当の人が話し合った結果、担当者が僕に付きっ切りでセキュリティを通過することで済みました。まあ、特に怪しいものはもってはいませんし、ID自体はもちろん本物ですからね。
一緒に長い列を待っていたアニキより先にセキュリティを通過することができて意外とラッキーだったかもしれません。
と、まあ、そんなことがあったのでLAに到着してから早速ドライバー・ライセンスの更新に行ってきました。
そこでまさかテストを受けることになるとは……そのお話は長くなるので次回お知らせします。