NASCAR

『HATTORI RACING ENTERPRISES』 デビューレースはリタイアに終わる

<Vertex Sports>
<2008.5.4 ノースキャロライナ州ロッキンガム>
現地で4日、 『ARCA/RE MAXシリーズ』 第5戦 『NORTH CAROLINA500』 の決勝レースが行われ、Justin Marks(ジャスティン・マークス)がドライブする CarNo.01 アイシンAW TOYOTA は残念ながらリタイアに終わった。
『HATTORI RACING ENTERPRISES(HRE)』 で初のレースに臨む服部茂章は、ストックカーレースでは日本人初となる”チームオーナー・デビュー”を果たした。
心配された雨も朝までに上がり、快晴の中 『ARCA/RE MAXシリーズ』 第5戦 『CAROLINA500』 の決勝レース500km(312周)は、現地時間の正午にグリーンフラッグが振られスタートを切った。
予選7番手からスタートしたHREの Justin Marks がドライブする CarNo.01 アイシンAW TOYOTA は好スタートを切り3周目には5番手までポジションを上げ上位入賞が期待された。 
しかし、最初のイエローコーションが出た際、減速した上位陣のマシンに減速しきれなかった中段グループのマシンが追突するという多重クラッシュが発生。 巻き込まれて玉突き状態となった CarNo.01 アイシンAW TOYOTA はマシンのフロント部分に大きなダメージを負ってしまう。 チームは周回遅れにならないようにイエローコーション中のスロー走行を利用して何度もピットインさせマシンの修復を試みるが、ダメージは思った以上に大きく再スタート後ついに周回遅れになってしまう。 その後何度か出されたイエローコーションを利用してHREのメカニックはマシンの修復を続けたため、レース中盤にはペースが回復し一時は10番手まで順位を上げ後半の追い上げが期待された。
しかし、レースも残り50周となった頃、事故のダメージによる水漏れが発生しエンジンのオーバーヒートにより265周でリタイアとなってしまった。
次戦の 『ARCA/RE MAXシリーズ』 第6戦 『Buckle Up Kentucky 150』 は現地時間の 5月10日、Kentucky Speedway (ケンタッキー州スパータ)で開催される。
チームオーナーコメント ( Shigeaki Hattori )
このレースがチームオーナとして最初のレースになりましたが、まず最初にこのプログラムをサポートして頂いたスポンサーの皆様にお礼申し上げます。  昨日の予選での順位が良かった為、現地のメディアからも良い形で取り上げられ新しくスタートしたチームの事はとても好意的に受け取られています。
今日のレース結果はとても残念でしたが、ピットでマシンを直そうと必死になっているクルーの姿を見て、チームワークもすばらしくチームの改革がうまくいったと実感しました。  このチームであれば良い成績が期待できると確信したので今後のレースがとても楽しみです。
ただレース中は今までとは違う緊張感があり、まだ今の時点では自分で走った方が気が楽だなと思いましたが少しずつ慣れていくと思います。
今週末にはすぐに次のレースがあるので結果が残るよう全力を尽くします。
ドライバーコメント ( Justin Marks )
チームのデビューレースを上位で完走出来なかった事をとても残念に思います。本当に今日のレースはマシンの状態が良かったので自信がありましたが、後続車のミスですべての流れが変わってしまいました。ただ、チームは最後まですばらしい仕事をしてくれたのでオーバーヒートがなければ10位以内で完走できていたと思います。 最後に、この機会をあたえてくれたチームとスポンサーの方々に感謝しています。