Hiroyuki Saito

I-Pass

今週末でいよいよインディ・カーも最終戦を迎えます。毎年思いますが気がつけばもう最終戦? という感じですよね。2〜3年前から9月上旬にシーズンが終わるようになり、取材しているとあっという間という感覚は一層深まっています。
最終戦の舞台となるこのシカゴランド・スピードウエイ、ケンタッキーのレース後に武藤選手のインディ・カー・テストで取材に着ました。今シーズン2回目のシカゴランド取材となりますが、シカゴに来ると毎回アメリカではちょっと煩わしい有料道路(Tollway)を使用することになります。
アメリカの高速道路、いわゆるフリーウエイ(Interstate)は名前のとおり通行料金がかからない道路が主流ですが、有料道路(1ドル前後)もあります。シカゴ・オヘア国際空港から南北に移動する際に使用する有料道路(I-294)がそれにあたります。
このI-294を南下して今回の滞在先のホテルに移動するまでに3回の料金所を通過しました。1回80セントと日本の首都高や高速道路に比べると全然安いのですが、料金所では必ず渋滞が発生しています。

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すべてコインで支払うことが出来る人は料金所でオートマチックの列に並ぶことができ、コインを精算機のネットの中に入れて通過できます。しかし、紙幣しかもってない人は、キャッシャーのいる列に並ばなければいけないで手順が増えるぶん渋滞は避けられません。
そんな渋滞を回避するために日本のETCと似たようなシステムの“I-Pass”と呼ばれる支払方法もあります。クルマの中にその装置があれば4車線ほどあるレーンをほぼ減速せずに通過できるのです。

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E-ZPassもしくはI-Pass呼ばれるこの装置、前々から使ってみたかったのですが、クラスの高いレンタカーにしか車載されておらず、これまで使用する機会はありませんでした。しかし、武藤選手のシカゴランドでのテストのとき借りたコンパクトと呼ばれるクラスのレンタカーにたまたま車載されていたんですね。
もしかして、今まで通過することが出来なかったI-Passレーンいけるんじゃね? ってちょっと興奮気味になりましたよ。使い方を見てみると、ただの白いボックスの中身を左側に引っ張り出すだけ。

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本当にこれで通過できるのかとても不安でしたが、ええい、ままよ、とI-Passレーンを通過しました。でも、その装置はうんともすんともいわないんですね。なんだか本当に大丈夫なのか不安が募りますが、車載されていながら使えないわけがないと開き直り、通過するたびにその開けろとかいているボックスを引いて通過しましたよ。
結局、レンタカーを返したときに通行料金が加算されているわけでもなく、そういう意味では本当に大丈夫だったのか心配ではありますが、今回、同じレンタカー会社からクルマを借りたときに何もいわれなかったので、問題はなかったのでしょう。
今後も請求書が来ないことを祈ります・・・・。