NASCAR

名門ジョー・ギブス・レーシングが“トヨタカムリ”でNASCAR参戦

<Toyota>
2008年シーズンからトップ2カテゴリーへの出場を表明
2007年9月5日(アメリカ・カリフォルニア州トーランス発)
 米国トヨタ自動車販売株式会社(以下TMS)は、2008年のNASCARスプリント・カップ・シリーズ(現ネクステル・カップ・シリーズ)に、3度の選手権タイトル獲得経験を持つ名門チームであるジョー・ギブス・レーシングが“トヨタ カムリ”で参戦することを発表した。ドライバーは現在同シリーズで上位を争っているトニー・スチュワート、デニー・ハムリン、カイル・ブッシュの3人。また、ジョー・ギブス・レーシングは、NASCARグランド・ナショナル・シリーズ(現ブッシュ・シリーズ)においても来季より“トヨタ カムリ”で参戦する。
 ジョー・ギブス・レーシングは、ビル・デイビス・レーシング、マイケル・ウォルトリップ・レーシング、そしてチーム・レッドブルと共に、来年2月にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開幕する2008年シーズンの選手権に、“アメリカで最も人気のある乗用車”である“トヨタ カムリ”で挑むこととなる。
TMS副社長兼TRD−USA 社長であるジム・オーストは次のように語った。「ジョー・ギブス・レーシングはNASCARの世界で最も尊敬されているチームの一つであり、チャンピオンシップを狙える、高いレベルのレーシングチームだ。ジョー・ギブス・レーシングと共に戦うことで、トヨタのNASCARプログラム全体のレベルが向上することを確信しており、現在“トヨタ カムリ”で参戦している全てのチームにとっても有益なものとなるはずだ」
「我々はこれまでのモータースポーツの歴史の中で、経験豊かなチームやパートナーと共に活動していくことの価値を学んで来た。我々は現在共に戦っているチームと素晴らしい関係を築き、NASCARにおける“トヨタ カムリ”での参戦プログラム初年度を推し進めて来た。そして、ジョー・ギブス・レーシングとも、同様の関係で進歩が得られることを期待している」
ジョー・ギブス・レーシング社長 J.D.ギブスは次のように語った。「ジョー・ギブス・レーシングとトヨタは、現在、そして次世代へと、競争力を高めて行くことを望んでいる。パフォーマンスと技術の両面において、我々は同じ考え方を持っている。我々は強いチームになることを望んでおり、彼らは強いマニュファクチャラーになることを望んでいる。この連携は我々自身にとっても、トヨタにとっても、そして我々のスポンサーにとっても有効に働くだろう」
 ジョー・ギブス・レーシングが、トヨタのNASCARプログラムに加わることは、トヨタの米国における25年に渡るモータースポーツ活動の歴史に新たな輝きを与える。トヨタはIMSAスポーツカーシリーズとスタジアム及びデザートでのオフロードレースの、2つのトップカテゴリーのアメリカン・モータースポーツに、25年前に参戦を開始した。その後、チャンプカー、IRL、そして、スポーツカーやオフロードレースで選手権タイトルを勝ち取って来た。
 トヨタは2000年に、NASCARの下位カテゴリーであるグッディーズ・ダッシュ・シリーズに参戦を開始。そして、2004年には、NASCARのトップ3カテゴリーの一つである、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズに“トヨタ タンドラ”と共に、日本のメーカーとして初めて参戦を果たした。さらに、今年、2007年シーズンから、“トヨタ カムリ”でネクステル・カップ・シリーズとブッシュ・シリーズにも参戦。クラフツマン・トラック・シリーズへの“トヨタ タンドラ”での参戦も継続している。
 トヨタのNASCAR活動におけるハイライトの中には、2003年、グッディーズ・ダッシュ・シリーズでのドライバーズタイトル獲得(ロバート・ハフマン)及び2006年クラフツマン・トラック・シリーズでのマニュファクチャラーズとドライバーズ(トッド・ボダイン)の両タイトル獲得がある。また、今年の7月には、インディアナポリスのオライリー・レースウェイ・パークでジェイソン・リフラーがブッシュ・シリーズでの初勝利を挙げた。ネクステル・カップ・シリーズでは、シャーロットのロウズ・モーター・スピードウェイでブライアン・ヴィッカーズの5位フィニッシュが現在のところ“トヨタ カムリ”での最高位フィニッシュである。
“トヨタ カムリ”は、ここ4年連続で米国の最も売れた乗用車に君臨し、過去9年の内8年で、ベストセラーカーを達成している。ジョージタウンとケンタッキーのトヨタ工場で組み立てられた“トヨタ カムリ”は、23年前のデビュー以来、アメリカ国内で600万台を越える台数が販売されて来た。
 1992年、ジョー・ギブス・レーシングは、デイル・ジャレットをドライバーに擁し、NASCARシリーズにデビュー。NASCAR最高峰のカップ・シリーズに参戦を開始して以来、トニー・スチュワート(2002年及び2005年)とボビー・ラボンテ(2000年)と共に3度のシリーズタイトルを獲得。また、カップ・シリーズとブッシュ・シリーズ合わせて70戦以上で勝利を挙げている。
■ジョー・ギブス・レーシング (Joe Gibbs Racing)
 ジョー・ギブス・レーシングはNASCARのトップチームの一つであり、ネクステル・カップ・シリーズに3台、ブッシュ・シリーズに2台を参戦させると共に、ドライバー開発プログラムも行っている。ネクステル・カップ・シリーズにはレギュラードライバーとしてトニー・スチュワートとデニー・ハムリン、そしてJ.J.イェリーの3名が参戦中。ブッシュ・シリーズでは、トニー・スチュワート、アリック・アルミロラ、ケビン・コンウェイ、そしてブラッド・コールマンらが参戦している。また、マーク・デイビスとジョーイ・レガーノがブッシュ・イースト・シリーズに出場している。
 チームの本拠地はノースカロライナ州ハンターズビル。チームオーナーのジョー・ギブスは、3度のスーパーボウル勝利経験を持ち、殿堂入りも果たしているアメリカン・フットボール(NFL)の名将であり、現在もワシントン・レッドスキンズのヘッドコーチを務めている。
 ジョー・ギブスは1992年よりNASCARへの挑戦を開始し、3度のタイトル獲得と、NASCARレースの70戦以上で勝利を収めている。その勝利の中には、伝統のコース、インディアナポリスで行われるブリックヤード400における3回の勝利と、 1993年に挙げた、デイトナ500での勝利が含まれている。