CHAMP CAR

ウィル・パワーが地元観衆の前でブリヂストン・ポール・アワードを獲得

ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、タイミングよくフライング・ラップを決め、ライバルを蹴散らしてトップに立ち、彼の将来がチャンプ・カー・レーシングのもたらす一度限りの偶然とは関係がないことを8分で証明して見せた。
レックスマーク・インディ300の金曜日第1予選をリードしたことで、今日の最終予選の大半をピットから静観していたパワーは、明日のために待機し続けることも出来たセッションが残り8分となったとき、コース・インすることを決めた。
彼の生まれたオーストラリアのカラーであるグリーンとゴールドに身を包むパワーはコース・インし、2日連続でチャンプ・カーの予選を制してキャリア初のブリヂストン・ポール・アワードを勝ち取り、明日のブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード第13戦の、トップ・スタートのポジションを獲得した。
パワーは2.795マイルのサーファーズ・パラダイス・ストリート・コースを走った最後のラップで、1分31秒839のタイムを叩き出して土曜予選をリード。ポール・トレイシー(#3インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)をわずか0.12秒で下し、パワーとチーム・オーストラリアにとって初めてのポールを決めた。
セッション最速であるパワーが記録したタイムは、この日3番目のタイムであったが、コース上のアクシデントやレッド・フラッグによる2度の中断によって上位タイムが取り消され、最終ラップのダッシュを決めたパワーのタイムが残されたのだ。
トレイシーはアクシデントによって走行できなかった金曜予選から見事に立ち直り、4周目で暫定トップに立つと2周続けてタイムを更新していった。最後は1分31秒959のタイムでトップ3に入り、このカナダ人はサーファーズ・パラダイスで11年連続の4位圏内からのスタートを決めることになった。
2度のディフェンディング・シリーズ・チャンピオンである、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、序盤から強さを見せつけて1分31秒536のタイムで暫定トップに躍り出るが、次の周でフロント・ストレートのウォールに激突し、このタイムは取り消されてしまう。このクラッシュでブルデイのポールへの望みは消え、同時に今日の最速ラップも犠牲にするが、金曜日のタイムによって2番手グリッドを獲得した。
チャンプ・カー・セーフティ・チームは迅速にアクシデントの処理を行い、残り8分となったところでセッションが再開。このときパワーが初めてコース・インし、ブリヂストン・ポテンザをウォーム・アップさせるために2周を費やしている間、全ての観衆の注目はA.J.オールメンディンガー(#7インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)に集まっていた。
プラクティス中のトラブルで金曜日の予選を満足に走れなかったオールメンディンガーは、パワーが記録した金曜日のタイムに0.002秒に迫る、1分31秒405を記録して暫定トップに躍進。しかし、オールメンディンガーの名前はタイムが表示されるのとほぼ同時にタイミング・モニターから消えてしまう。キャサリン・レッグ(#20ガルフストリーム・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)がターン4でスピンを喫し、レッド・フラッグが出たためだった。
このレッド・フラッグが出たのは、オールメンディンガーが彼の最速タイムを記録するちょうど1秒前だったため、このタイムは無効となり、彼は2番手から7位に後退した。またこのレッド・フラッグは全ドライバーのタイム・アタックのチャンスを奪い、オーストラリア人のパワーにキャリア初のポールを与えることになった。
レッド・フラッグの恩恵を受けてポールの座についたパワーの他、セッションの終了が早まったことで、ブルデイも金曜日のタイムで日曜日のグリッド2番手を確保することが出来た。パワーの最後のダッシュでトレイシーは3位に落ち、2004年サーファーズの優勝者であるブルーノ・ジュンケイラ(#2ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプス・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、4番手からからスタートする。
ネルソン・フィリップ(#4CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、3年のキャリアでベストの予選結果を記録し、1分32秒348で5位を獲得した。フィリップと並んでスタートするのは2005年サーファーズのポールシッターである、オリオール・セルビア(#6ベル・マイクロ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)。彼は金曜日のタイムによって6位に入った。
オールメンディンガーは7位に終わり、ダン・クラーク(#14CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と並んでスタートする。3週間前のロード・アメリカで初めてチャンプ・カー・ポールを獲得したクラークは、ロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤー賞争いにおいて、パワーを9ポイント差で追いかけている。
ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードの第13戦は、明日の現地時間午後1時30分にスタートする。レース・ファンはwww.champcar.ws のレース・ディレクターによる生中継か、アメリカ東部午後3時からのスピード・チャンネルによる放送で観戦が可能だ。
トップ3インタビュー
ウィル・パワー: 「セバスチャンが31秒5を出したとき、僕たちはブラック・タイヤを付けてピットにいたんだ。一度ブラックで走ってみて、昨日よりもタイム・アップが可能かどうか、マシンの状態を見るべきだと思っていた。そしたらセバンスチャンがレッド・フラッグを出して走れなくなった。その後、残り12分となったところで他の選択肢が見当たらなかったから、レッド・タイヤでコース・インしてタイム・アップを狙った。A.J.かポールがより速く走る可能性があったからね。だけどマシンは、そのタイムを打ち破るに十分な速さを持っていたよ」
セバスチャン・ブルデイ: 「ちょっと楽観的過ぎたね。わからないけどたぶん、エイッペク・ポイントに対して5センチかそれくらい攻めすぎたのだと思う。プラスチック・ベルトがフロント・タイヤ当たったとき、何が起きるかがわかり、マシンは左側がなくなった状態で止まったよ。上位にいるマクドナルド・チームにとっては少しタフなことになってしまったけど、とても良いスタート・ポジションだよ。昨日と今日ではアップ・ダウンがあるけど、2番手からスタートできるのだから、そんなに悪くないね。ほんとうに悪い1日ではなかったよ」
ポール・トレイシー: 「昨日から巻き返してくれたチームのパフォーマンスにはとても感謝しているよ。予選に出れなくて昨日はかなりがっかりしたからね。昨日はポールを狙えるくらい速かったんだ。でも、ウィルとチーム・オーストラリアに持っていかれてしまったね。彼の地元であり、常に多くのプレッシャーが掛かる中でこのパフォーマンスを発揮したのはすごいことだ。僕もトロントで同じ経験があり、家族や友人がいる前でポールを獲得できるのは最高の気分なんだよ」
主な注目のポイント
セバスチャン・ブルデイは明日、9位以内に入れば3年連続のチャンプ・カー・タイトルを獲得する。
ウィル・パワーは1981年リバーサイドのジェフ・ブラバム以来となる、チャンプ・カー・ポール・ポジションを獲得したオーストラリア出身ドライバーとなった。ブラバムにはわずか2戦目のチャンプ・カーのスタートだった。しかしそれ以降、全87戦出場のうち一度もポールを獲得することはなかった。
ウィル・パワーとダン・クラークは過去2戦でチャンプ・カー・ポール・ポジションに輝き、パワーはここオーストラリアで、クラークはロード・アメリカで獲得している。2人のルーキー・ドライバーが連続してポールからスタートするのは1983年以来のこと。ジョン・ポールJr.(ラス・ベガス)とテオ・ファビ(ラグナ・セカ)で成し遂げている。
ライアン・ブリスコーは日曜日に11番手スタートからチャンプ・カーのデビューを飾る。彼は日曜に出場する8人のルーキーで3番目となった。
サーファーズ・パラダイス土曜日の観客動員数は89