CHAMP CAR

A.J.オールメンディンガーが8年ぶりにトラック・レコードを更新し、チャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランドのポールを獲得


月ごとにパフォーマンスが劇的に向上していくブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードの時間において、8年はあっという間のことだ。

しかし今日、オハイオ州クリーブランドのチェンバー・オブ・コマース・デイで、A.J.オールメンディンガー(#7インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が時計の針を戻し、8年前のトラック・スタンダードを塗り替えて日曜日のチャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランド・プレゼンテッド・バイ・U.S.バンクのポールを獲得した。
オールメンディンガーは2.106マイルのバーク・レイクフロント・エアポートのコースを56秒283で駆け抜け、1998年にジミー・バッサーがマークしたトラック・レコードを更新。今シーズン初めて、3年のキャリア中2度目となるポールを記録した。

このカリフォルニアンがベスト・ラップを記録したときにポールをほぼ手中に収めていたのだが、金曜日の予選のリーダーであるセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)がまだコース上にいたため、オールメンディンガーはポールの行方を運に任せることはしなかった。彼はラスト・ラップでコンマ2秒もタイムを短縮してポールを確実にし、昨年のエドモントン以来はじめて予選でトップになったのだ。
ブルデイは金曜日の予選をリードしたことで2番手スタートをすでに確実なものとしていたが、このニューマン/ハース・レーシングのドライバーは決してあきらめなかった。彼はオールメンディンガーのコンマ1秒以内に迫ってラスト・ラップへと突入。しかし、ミスコミュニケーションによって、ブルデイは与えられた15周の予選ラップを超えてしまったため、彼の最速タイムは剥奪されてしまう。公式タイムとして記録されたのはブルデイのセカンド・ベスト・ラップの56秒638で、この日2番目の最速ラップであった。

ジャスティン・ウイルソン(#9CDWフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)はセッション中盤でのスピンを無事に切り抜けて56秒651を記録し、土曜日の最終予選を3位で終えた。ウイルソンはトニス・ケイスメッツ(#18フレクソビット・アブレッシブ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)のマシンをかわした後のターン6でスピンしてしまうが、難を逃れてすぐに予選アタックへと戻った。

ほとんどすべてのチームは一晩にしてタイム・アップの方法を見つけ出し、わずか3周か4周で多数のチャンプ・カーのチームが金曜日のベスト・タイムをコンマ5秒以上も更新する。オールメンディンガーはブルデイの金曜日のリーディング・タイムを更新するのにたった4周しか必要とせず、それから渾身の走りで次の周にはさらにタイムを削っていった。この真平らに近いコースで、セッションの中間地点にトップ3のドライバーがコンマ1秒以内にひしめき合い、ウイルソンがブルデイのベスト・ランのすぐ後に彼のベスト・タイムを記録する。

トップ3がタイム・シートのトップを激しく争う一方で、別のバトルがポール・トレイシー(#3インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)のフォーサイスのピットであった。トレイシーは予選前のプラクティス・セッションで最速マシンの一人であったが、15分セッションの終盤にスピンを喫してウォールにマシンの後ろから激突してしまう。急いでフォーサイス・チームはパドックへと戻り、チームのバックアップ・カーを用意した。

マシンを用意したチームは新しいブリヂストン・ポテンザに付け替え、たった10分でトレイシーをコース上へ送り出し、トレイシーは4度目のクリーブランドのポールに向けて戦闘開始。彼は何度かコース・オフしながらもバックアップ・カーに慣れようとしたが、ついにはスピンを喫して10周目のターン7でマシンを止めてしまった。彼のベスト・タイムは最後のスピンの前に記録した57秒604で10位となったが、予選初日で記録した57秒011のタイムによって5番手へカムバックして明日のレースをスタートする。

PKVレーシングのオリオール・セルビア(#6ベル・マイクロ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は56秒855で4位となり、2006年シーズンのベスト・スタート・ポジションを得た。セルビアは、昨シーズン優勝を果たしたサーファーズ・パラダイスでの唯一のチャンプ・カー・ポール以来となるトップ5スタート・ポジションを今シーズン初めて記録した。
ネルソン・フィリップ(#CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は急速な成長を遂げ、キャリア最高となる6位のスタート・ポジションとなった。フィリップが記録した6位のタイムは57秒162で、CTEレーシングのマシンは2週連続で6番手からスタートする。ブルーノ・ジュンケイラ(#2ブルーノ・ジュンケイラ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は7番手スタートで、ベテランのアレックス・タグリアーニ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と4列目に並んだ。

ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は57秒538で9位に入り、ルーキー中トップの予選結果となった。ロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイント・リーダーであるダン・クラーク(#14CTEレーシング‐HVM・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は11位からのスタート。キャサリン・レッグ(#20ベル・マイクロ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は14位からスタートする。

明日の97周のレースはアメリカ東部時間午後2時30分にスタートし、その模様はCBSスポーツで生中継を見ることができる。また、レース・ファンはシリーズのオフィシャル・ウェブサイト、www.champcar.ws で、レース・ディレクターを通じて生中継で観戦することが可能となる。
トップ3インタビュー
ジャスティン・ウイルソン: 「1日中マシンを速くするために働いて、正しいセット・アップを見つけようとしていた。昨日は少し失敗したけど、今日はまあまあ良かったね。序盤に良いタイムを出せたけど、オプション・タイヤに付け替えた後はそれほど速くは走れなかった。ヘアピンで一台に追いついたら、彼がバランスを崩して膨らんできたんだ。そういうことさ。明日のレースに向けては良いマシンに仕上がっていると思うし、うまくいけば先週と違う結果になると思うよ」

セバスチャン・ブルデイ: 「僕たちは2日目の予選で少しばかり苦労したように思う。毎年それは同じことさ――マシンのバランスが少し崩れてしまったんだ。僕たちはアンダーステアを解消しようとマシンをセット・アップしたけど、最善の方法は見つからなかったよ。だからマシンはドライブするのが難しく、それほど速く走れなかった。――他のライバルより劇的な改良はなかったね」

オールメンディンガー: 「エンジニアとの相性はばっちりで、僕には他に何が必要なことかを彼に伝えて、マシンに何をすべきかをわかっている。つまり、どのように走れば良いのか、マシンを速くするために何をすればいいかってことだね。今はほんとうにただただうれしくて、フォーサイス・チームのみんなと一緒でほんとうに楽しい。もし明日のレースで少なくともポディウムに乗れるとしたら、それは勝利すること意外は考えられないね。最高の週末になりそうだ」
主な注目のポイント

セバスチャン・ブルデイは日曜の朝にユニークな機会を得る。ナイジェル・マンセルが1993年にシリーズ・チャンピオンを獲得した、1993年のニューマン/ハース・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストンのシェイクダウンを数ラップ行う。このマシンは7月7‐9日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでマンセルがコックピットにカムバックし、毎年恒例のヴィンテージ・レース・カーの集会で走ることになっている。

ネルソン・フィリップとダン・クラークが所属するCTEレーシング‐HVMは、ポートランドでダン・クラークが、今日のクリーブランドでフィリップと、2週連続で6位スタート・ポジションを獲得した。CTEレーシング‐HVMが続けてトップ6からスタートするのは、2004年にマリオ・ドミンゲスがデンバーとモントリオールで記録して以来となる。
A.J.オールメンディンガーは今日の予選でチャンプ・カー・キャリア2度目のポールを獲得したことで、2度以上ポールを勝ち取った108人目のドライバーとなった。
A.J.オールメンディンガーはクリーブランドのバーク・レイクフロント・エアポートのコースで新しい記録をマークし、8年ぶりにトラック・レコードを更新した。現在チャンプ・カーが走るトラックでもっとも古いトラック・レコードは、1998年6月30日にミルウォーキーでパトリック・カーパンティエが記録したものである。