CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第6戦クリーブランド[2日目]フォト&レポート

<US-RACING>

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チーム移籍から2週間も立たない間に、2戦連続フロント・ロー・スタートを手中にしたA.J.。昨日はブルデイが逆転で暫定ポールを獲ったが、今日はそのリベンジで勢いに乗るA.J.が、フォーサイス・レーシングに今シーズン2度目となるポール・ポジションをもたらした。暫定ポールを獲得済みのブルデイは、フロントロー・スタートが確定していたにもかかわらず、最後までポールを奪回すべくベスト・ラップ更新を試みた。ところがこともあろうにチームの計算ミスで、各ドライバーに割り当てられている15ラップの予選周回数より1周多く走行してしまい、ペナルティ。これによりベスト・ラップを剥奪されてしまうというニューマン/ハースらしからぬミスがあった。それにしても最終予選後の記者会見の顔ぶれをみると現在のランキング・トップ3、今年のチャンピオン争いは、このまったく違うキャラクターの3人で競われる可能性が高くなってきたようにも見えた。

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2005年はシーズン途中からピンチランナーとしてニューマン/ハース入りしたセルビア。今シーズン、PKVレーシングへ移籍したものの、5戦終了時点でミルウォーキーの5位フィニッシュがベスト・リザルトと、まだ表彰台には上がっていない。しかし本人曰く、「以前はトラブル続きでなかなか結果を残すことができなかった。しかしチームは一歩一歩着実に前進している。今週もセッションごとにタイム・アップしているのが良くわかる。あせらずに確実に前に進む、これが今の我々のやり方だ」とコメントしているように、成績が徐々に上がってきているのも確かのようだ。この日の最終予選でもウイルソンから0.217秒遅れの4番手2列目グリッドを確保した。

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午前中のプラクティスでは、メディアセンターから歩いて一番遠いターン8へ足を伸ばした。キャサリンがタイヤバリアに激突した直後に、このフォトホールにたどり着いて「あー、アクシデント・シーンを見逃してしまったかな」と思って撮影をしていたら、終了間際、デイル・コインに移籍したドミンゲスのマシンが、バランスを崩して僕のいるフォトホールめがけてフルスピードでクラッシュ! 爆発のような衝撃音のあと、あの重いコンクリート・ウォールが二重に設置されているにもかかわらず、見事に30センチ以上もずれてしまうほどのインパクトで、カーボンファイバーとコンクリートの破片が当たり一面に散乱した。あとで聞いたら衝撃は85G以上だったとか。そのときはコンクリート・ウォールに張り付いて撮影していたけど、衝撃の瞬間は反射的に間一髪で逃げていた。原因はコーナリング中に突然フロント・ウイングが外れてしまったためだった。写真を良く見ると、確かにクラッシュ寸前にフロント・ウイングが取り付け部分からきれいに外れているのがわかる。2年前にもUSレーシングのスタッフが、このフォトホールでジュンケイラのクラッシュシーンに居合わせている。そのときの連続写真は現在発売中のChamp Car 2004 ~ In the Zone極限への挑戦 ~にも掲載されています。