ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードのポイント・リーダーである、セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングのポール・トレイシー(#3インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、A.J.オールメンディンガー(#インデック・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)の激しいタイム・アタック合戦に高みの見物をきめこんでいた。しかし、その騒ぎがいったん鎮まりかえると、ブルデイはこの予選のバトルに終止符を打つため、コースへと向かった。
今日のバーク・レイクフロント・エアポートの激しい予選セッションで、ポートランドのレース・ウィナーであるオールメンディンガーと昨年のクリーブランドのレース・ウィナーであるトレイシーは、5度にわたって初日の暫定ポールを奪い合った。だが、このフォーサイス・デュオは2度のディフェンディング・チャンピオンがフロント・ローを決めるところを見て、今日の予選を終えることになる。ブルデイは2.106マイルのサーキットで56秒851を叩き出し、この日の最終ラップとなる15周目で予選第一ラウンドをリードした。
ブルデイは今日の予選をリードしたことでフロント・ロー・スタートを確定させ、今シーズン163ポイント目となるチャンピオンシップ・ポイントを獲得。ルースポートのジャスティン・ウイルソン(#9CDWフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)との差を31ポイントに広げている。
このフライング・フレンチマンはセッションのチェッカード・フラッグとともにペスト・タイムを叩き出し、オルタネート・ブリヂストン・ポテンザを使って57秒011のタイムを記録していたカナディアン・スーパースターのトレイシーを、ポールの座から引き摺り下ろした。トレイシーは自分がチェッカード・フラッグを受けた時点では暫定ポールをだったにもかかわらず、ラスト・ラップでポールを獲得したブルデイだけでなく、オールメンディンガーにもかわされて結局3位。オールメンディンガーは渾身のアタックで56秒965をマークし、2位を手に入れた。
フォーサイスのドライバーたちは予選序盤のショーのスターとなり、トレイシーが35分のセッションの14分後にウイルソンから暫定ポールを奪取。次にオールメンディンガーがトレイシーを2番手に後退させ、その次の周にはコンマ5秒のアドバンテージを得る。トレイシーはすばらしい走りで3周後にリードを取り戻すが、次にフラッグスタンドを過ぎたときには、再びオールメンディンガーがトレイシーをかわしていた。
不屈のトレイシーは次のラップでオールメンディンガーを退けてリードを取り、両ドライバーはタイヤ交換のためにピット・レーンへ向かう。フォーサイスの両ドライバーは、セカンド・スティントでのタイムアップを信じてレッド・サイドウォールのブリヂストン・オルタネート・タイヤでコース・インする一方、ブルデイはレギュラー・ブリヂストン・ポテンザのままで行くことを選択した。
トレイシーはレッド・タイヤでさらに速いタイムを刻むとともに、オールメンディンガーも2周にわたってクイック・ラップを記録してポールシッターとなるブルデイを3番手へと追いやり、この戦略は成果をあげたかにみえた。しかしすでに述べたように、トレイシーのリードは各ドライバーが最終ラップを走り終えるまでもたなかったのである。
ウイルソンは57秒312で4位となり、先週のポールシッターであるブルーノ・ジュンケイラ(#2ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプス)のひとつ前のポジションにつけた。ネルソン・フィリップ(#4CTEレーシング‐HVMフォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は57秒779を記録し、ここ最近、力強いパフォーマンスが続いている。
フィリップのタイムは7位となったオリオール・セルビア(#6ベル・マイクロ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)より0.003秒速く、チーム・オーストラリアのドライバーであるアレックス・タグリアーニ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)と、ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)の二人は、それぞれ8位と9位のポジションとなる。パワーはルーキー中トップで、11位になったヤン・ヘイレン(#11ミューマンズ・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)の2ポジション前で今日のセッションを終えた。
日曜日に105周で争われる25周年記念のチャンプ・カー・グランプリ・オブ・クリーブランド・プレゼンテッド・バイ・U.S.バンクの最終グリッドは、土曜日の午後に2:00から3:00にある最終予選セッションで決まる。