INDY CAR

インディ・カー・シリーズ第7戦リッチモンド[初日]フォト&レポート

<US-RACING>

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今シーズン2回目のナイトレースとなるリッチモンド。初日は2つのグループに分かれて午後12時15分から45分ずつの第1プラクティスと、午後3時から30分ずつ第2プラクティスが行われた。その後、僅か45分後の午後4時45分に予選タイムアタックがスタートするが雲行きは怪しくなり、予選開始後、10番手のカストロネベスがタイムアタックを行うと、突然雨が降り出した。雨は次第に強くなり、ピットで待機していたマシンがガレージに引き上げると、6時5分にオフィシャルから予選の正式なキャンセルがアナウンスされた。8時から予定されていたファイナル・プラクティスも雨が止まず結局中止に。明日の午後2時から行われることになった。

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予選がキャンセルとなり2回のプラクティスでの総合タイムで決勝グリットが決定した。第1、第2プラクティスでトップタイムを記録していたカストロネベスがポール・ポジションから、第2プラクティスで2位となったシャープがフロント・ローからスタートすることになった。カストロネベスはこれで今シーズン3度目のポールからのスタートに。昨年は予選2位からスタートし、このリッチモンドで優勝しているカストロネベス。今年はポール・ポジションからとなるが、レースをリードし続け、ポール・トゥ・ウインを飾ることができるか?

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昨日のオープンテストで7位だった松浦は、第1プラクティスで4位と好調な出だしを見せた。第2プラクティスでは、セッティングを変更した結果、11位となるも総合では8位となり、予選には期待が高まった。しかし、予選は雨のため中止となり、結局8位で明日のレースをスタートすることに。「予選が雨でなくなったのは残念でしたね。マシンの基本的なバランス、ハンドリングもいいし、スピードも出ています。ダラーラはメカニカル・グリップが多く、どうすればセッティングの良い速いマシンを作ることができるかが、だいぶ理解できました。この2年間でチームも僕も大きく進歩しました。スコットもフロント・ローですし、僕もトップ3以内でフィニッシュしたいですね」と、話す松浦。このリッチモンドは抜くことが難しいレースだが、マシンの調子はいいようなので、ピットストップでのポジションアップ、そして上位でのフィニッシュに期待したい。

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今回、ウエルドンのマシンは“NICODERM.CQ”がメインのスポンサーとなり、青をメインとしたカラーリングに変更していた。“NICODERM.CQ”は、アメリカを中心に販売されており、日本でも購入することができるようになった禁煙支援パッチ。肌(腕など)に直接張ることで、血液中にニコチンを供給し、ニコチンへの欲求などの禁断症状を軽減させ、タバコの量を減らしていく効力があるといわれている。ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングと常にトップ争いをしているペンスキーはマルボロがメインスポンサー。タバコ・メーカーと、タバコを辞めさせるための商品を販売しているメーカーが、同じシリーズ内で宣伝しあっていることになる。前戦のテキサスのレース終了後、ウエルドンが「もうペンスキーには負けることができない」と、コメントしていただけに、スポンサーと共に、マルボロ・チーム・ペンスキーを打ち負かすことができるだろうか?