CHAMP CAR

セバスチャン・ブルデイがグランプリ・オブ・ヒューストンで勝利しチャンプ・カー・タイトル3連覇へ向けてリードを拡大


2度のブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードのディフェンディング・チャンピオンであるセバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、過去9レースでは最低となる5番手から、今夜のチャンプ・カー・グランプリ・オブ・ヒューストンをスタートした。
スタートの混乱を受けなかったブルデイは最初の10周で4つポジションをあげて、マリオ・ドミンゲス(#7オーグロ・デ・メキシコ・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)のわずかなミスをつき、テキサスの大観衆の前で2連勝。確実な勝利でシーズン1戦目と2戦目を終えて、さらにリードを広げることとなった。
ブルデイはポール・トレイシー(#3インデック・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)を1秒238差で振り切りって、今シーズン2勝目とキャリア18勝目を挙げた。ドミンゲスは3位でキャリア10度目のポディウム・フィニッシュ。チャンピオンシップ・スタンディングスで2位に浮上した。
5番手からスタートしたブルデイは、わずか1周で4番手に上がり、その3周後には3番手へ浮上。10周目にニューマン/ハース・レーシングのチームメイト、ブルーノ・ジュンケイラ(#2ホール・イン・ザ・ウォール・キャンプス・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)の間隙をついて2番手となった。ブルデイはその時点で5秒あったドミンゲスとの差を縮め、27周目にわずかだがトップに立つ。
ブルデイは、コース上の問題でコーション・フラッグが振られる直前に、ドミンゲスをパスしてトップになったが、ピットではブルデイ自身にも問題が降りかかる。マシンの重さで、エアジャッキの真下にあるコンクリート面のパッチが砕けてしまい、タイヤ交換に時間がかかってしまったのだ。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングは迅速なピット作業でドミンゲスを送り出し、ブルデイは再びリードを許すこととなった。
ドミンゲスはこの問題のアドバンテージを受けて、ブルデイとトレイシーを引き離し、その後37周リードを守る。その一方で、トップ3の後ろでは激しいバトルが行われていた。A.J.オールメンディンガー(#10ルースポート・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)、アレックス・タグリアーニ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)、ウィル・パワー(#オージー・ヴィンヤーヅ・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)とジュンケイラが、テール・トゥ・ノーズの4番手争い。まず、タグリアーニがオールメンディンガーから4番手を奪い、その4周後にはジュンケイラが4番手となった。
観衆の注目がそのバトルに集まる中、67周目にドミンゲスが、ヒューストン・アストロドームに沿った長くゆるいコーナーの先にあるターン5でミスを犯し、ラン・オフ・エリアへコース・アウト。ドミンゲスはすばやくコースに戻ったが、すでにブルデイとトレイシーが過ぎ去った後だった。
しかしながら、このメキシコ人スターはわずか4周で前を走る2人に追いつくことになる。パワーとチャールズ・ズウォルスマン(#34ゴールデン・パレス・ドット・ネット・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、ターン1で接触してイエロー・フラッグが振られたのだ。トップを走る3人は、このレース最後のピット・ストップを問題なく終え、ブルデイがトレイシーとドミンゲスを従えて77周目にリスタートをきった。
しかし何度もそうであったように、ブルデイには同じ仕事があった。トレイシーが3秒後ろにいたのである。トレイシーはコスワース・パワー・トゥ・パスをレースの前半でポジションを上げるために使ったブルデイよりも、15秒以上余分に残っていたことを知っていたため、すぐにはアタックをしなかった。
88周目にトレイシーはパワー・トゥ・パスに頼ることなくブルデイとの差を縮める。オリオール・セルビア(#6ベル・マイクロ・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、ターン1のシケインでインサイドからタグリアーニを抜きにかかり、接触してイエロー・フラッグが出たためだ。セルビアはマシンに大きなダメージを受け、タグリアーニも走り続けることはできたが、サスペンションにダメージを受けたという無線が入る。
そのダメージはタグリアーニをターン3のタイヤ・バリアに突入させることになった。タグリアーニを救出するコーションは長く続き、タグリアーニはレントゲンをとるために近くにあるハーマン病院へ搬送されることになった。
コーションが長く続いたことからレースは残り1周となり、ブルデイの後にトレイシーとドミンゲスが続く。その後ろには3年目のドライバーのネルソン・フィリップ(#4ウェルボックス・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)が、チャンプ・カーでのベスト・フィニッシュを目前にしていた。トレイシーはこのシリーズ・ポイント・リーダーを捕らえるためにパワー・トゥ・パスを使ったが、十分に接近することはできず、ブルデイはすばらしいリスタートでトレイシーを振り切った。
フィリップは激しい走りでジャスティン・ウィルソン(#9CDW・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)を、突き放して4位。ウィルソンは5位となった。アンドリュー・レンジャー(#27タイド/マイ‐ジャック・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)は6位に入り、ロング・ビーチに続いて最もポジションをアップしたことでチャンピオンシップ・ポイントを獲得した。7位でフィニッシュしたパワーはルーキー最上位。ロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイント・スタンディングスでも、ヤン・ヘイレン(#11サニーズBBQ・フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)に対して、4ポイントの差をつけた。
ブルデイはチャンピオンシップ・スタンディングスで、ドミンゲスと18ポイント差。ウィルソンはトップから20ポイント差となった。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ: 「スタートしたときには優勝できるなんて思わなかった。このようなシチュエーションでは、自分はやれるという気持ちにならなければいけない。100%迷いはなく、ハードにプッシュし続けただけだよ」
ポール・トレイシー: 「うまくいったと思う。やはり、今日のコース上では一番速いマシンじゃなかったね。でも、僕は安定した走りができた。マリオとセバスチャンには少し差があったけど、マシンのバランスはよかったし、今日はポイントを取ることが目標だったんだ」
マリオ・ドミンゲス: 「このレースを落としたことは非常に残念だ。だけど、僕たちが最速なマシンを仕上ることができ、ポール・ポジションを獲れることを示せたことが、とてもポジティブなことだと思う。レースをリードするのは2003年以来のことだ。僕は次のモンテレーのことを考えているし、モチベーションもそこにむいている。モンテレーではぜひリベンジしたいね」
主な注目のポイント
ディフェンディング・チャンピオンが開幕から2連勝するのは、1982年のリック・メアーズ以来となる。
ネルソン・フィリップは初のトップ5フィニッシュ。
マリオ・ドミンゲスは土曜の夜に63ラップもレースをリードし、チャンプ・カーの最多リード・ラップを初めて獲得した。
セバスチャン・ブルデイはレースを33ラップ・リードして、レース・リードはキャリア1