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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第13戦 ミド-オハイオ【最終予選】レポート

<US-RACING>
相変わらず快晴のミド−オハイオで、午後1時45分に最終予選がスタート。昨日の予選結果をもとに2つのグループに分けられ、まずは遅い方のグループから30分のタイムアタックとなる。気温は27度、路面温度は45度まで上がった。はたして新しいコースレコードは生まれるだろうか。

開始から10分が経過し、モレノが67.431秒でトップ。その後ろは昨日67秒台に入れる事ができなかった中野で67.677秒。3位はバッサーの67.759秒と続き、20分後にはそのバッサーが67.186秒でトップに浮上。カーパンティエ(67.383)、モレノ(タイム変わらず)がそのあとを追う。

セッションも残り6分となり、カナーンが67.173秒をマーク。しかしその3分後にカーパンティエが66秒台に入れる66.391秒でトップが交代し、バッサーも66.428秒までアップ。結局この順位のままチェッカードフラッグとなり、3位はトレイシーの66.598秒。このグループは誰も65秒台に入れることなく終った。

15分間のインターバルを挟んで午後2時30分に開始された第2グループの予選は、昨日の遅いグループから速いグループへと移ったパピスが開始早々66.047秒を記録。その直後セルビアがターン2でコースアウトし、タイヤバリアにつき刺ささったかと思えば、今度はターン9でフェルナンデスがグラベルにマシンをスタックさせてしまう。

これで10分ほど中断となり、セッションが開始されたのは午後2時47分。その後、開始から20分が経過した時点での順位は、ついにカストロネベスが65秒台に入れる65.821秒を記録。チームメイトのド・フェランが65.855秒と、この予選も相変わらずペンスキーの二人が絶好調だ。

ところが、セッション終了まで残り5分となったところで、ド・フェランがターン1でスピンし、サイドからタイヤバリアに激突。その勢いでマシンが裏返しになってしまうというアクシデントが発生。サーキットは一瞬にして静まり返ったが、幸いド・フェランは無事であり、回復に時間を要するためにこのまま時間切れで終了となった。

終盤のこのアクシデントもあり、結局誰も昨日のトップタイムを上回ることなく予選が終わり、ポールポジションはそのド・フェラン。2位はフランキッティがカストロネベスをタイムで上回ったものの、ド・フェランのクラッシュによる赤旗が出た後に計測されたために無効となり、そのままカストロネベスが2位。

ド・フェランにとって通算9度目、今季3度目のポールポジションで、ポートランド以来となる今年2度目のペンスキーのワンツーだ。ペンスキーはロードコースでその強さを発揮している。3位は昨年のポールシッターでコースレコードホルダーのフランキッティだが、興味深い事にその記録とまったく同じタイムで今回のポールが確定した。

ホンダは今年初めての予選ワンツースリーであり、明日のCART50勝目達成に期待がかかる。4位から6位まではフォードが入り、トヨタ勢は7位のダ・マッタ、メルセデス・ベンツ勢は13位のグージェルミンが最高という結果になった。ローラはロードコースで苦戦し、5位のフィッティパルディが最高。ランキングトップのアンドレッティは8位からのスタートで、昨年の覇者モントーヤは10位に沈んでしまった。中野は昨日から1秒以上もタイムをアップしたものの、20位で予選を終了。

明日の決勝は午後2時。ポートランドに次ぐド・フェラン&ホンダのロードコース制覇となるだろうか。