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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第3戦 ロング・ビーチ【プラクティス2】レポート

<US-RACING>
トップに立ったハータを筆頭に、初日と違う顔ぶれが上位へ

 カリフォルニアらしい雲一つ無い快晴となった土曜日。気温19度、路面温度28度というコンディションで、予定どおり午前10時にプラクティスセッションがスタート。25台がいっせいにコースインを開始する。

 セッション開始後10分、トップは1分9秒712のダリオ・フランキッティ。クリスティアーノ・ダ・マッタ(1分9秒732)とジル・ド・フェラン(1分9秒860)が2番手、3番手につける。しかしそのすぐ後、昨年のウイナーであるファン・モントーヤが1分9秒386秒でついにトップに立った。

 10時33分、昨日から好調なパトリックレーシングのロベルト・モレノが自己ベストを更新する1分9秒384でトップへ。その6分後、今度はすかさずジル・ド・フェランが1分8秒998でトップにあがった。プラクティスも終盤に入ろうとしていた10時50分、順位はド・フェラン(1分8秒998)、バッサー(1分9秒280)、モレノ(1分9秒384)のオーダー。

 11時を過ぎると、昨年のインディライツチャンピオンのオリオール・セルビアが1分8秒901の最速ラップをマークし、残り5分となった時点での順位は1位セルビア、2位ド・フェラン(1分8秒998)、3位トニー・カナーン(1分9秒268)と続く。

 ところがセッション終了間際、ケガで休場中の中野信治のピンチヒッターであるブライアン・ハータが1分8秒505をマークし、土壇場でトップに立つ。さらにルーキーのケニー・ブレック(1分8秒642)とアレクサンドレ・タグリアーニ(1分8秒767)も2位、3位へとポジションアップ。結局ハータが最速タイムをキープしたままプラクティスは終了した。

 予選初日は12位、14位に終ったものの、インタビューでは比較的楽観的なコメントを述べていたニューマンハースの二人のドライバーは、このセッションで大幅にタイムアップ。アンドレッティが1分8秒847で4位、フィッティパルディは1分8秒915で7位までポジションを上げた。

 金曜日はプラクティス、予選ともにマシンのコンディションが悪く、不本意なタイムに終わった黒澤琢弥だったが、今回もチームがギアを間違えて組んだためにタイムロス。だが残り少ない時間で奮闘し、1分10秒890までタイムアップしてトップとのタイム差を縮める。

 エンジン別に見るとトップがホンダ、2位から4位がフォード、そしてトヨタは5番手となっている。メルセデス勢のトップは相変わらずモー・ナン・レーシングのカナーンの11位が最高位。2日目は昨日と違う顔ぶれが上位に顔を出すなど、今シーズン初めてのストリートコースとなるロングビーチは波乱の展開が続く。