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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第1戦 ホームステッド【プラクティス2】レポート

<US-RACING>
 午後のプラクティスは、午前中のプラクティス・タイム順に2グループに分かれ、それぞれ45分づつ行われる。午後2時30分、まずタイムが遅かったほうのグループがコースイン。日差しは強く、午前中より風が強くなったため、気温こそ28度だが路面温度は46度まで上昇した。

 ルーキーのアレックス・タグリアーニが8周目に26秒743(202.191Mph/325.395km/h)をマークし、グループトップに立つ。中野信治も6周目に27秒675を出し、2番手につけた。ところがスプリングトレーニングの時と風の向きが異なり、路面コンディションも変わったためか、各ドライバーともなかなかタイムが縮められない。

 終盤、今年チーム・ペンスキーに移籍し、ホンダユーザーになったエリオ・カストロ-ネベスが47周目に26秒614(203.171Mph/326.972km/h)までタイムアップし、見事にグループトップへ。中野信治も自身の最終ラップとなる40周目に27秒028をマークし、3位につけた。しかし黒沢琢弥はマシンのセットアップが進まず、走ってはピットインを繰り返す。結局黒澤は26周しかできず、タイムも28秒290に留まった。

 午後3時30分、今度は午前中に速かったグループがコースイン。風はあいかわらず強く、気温は29度となったが、路面温度は39度に下がった。序盤、モー・ナンの新チームに移籍し、メルセデスユーザーとなったトニー・カナーンが一気にタイムアップして26秒437(204.532Mph/329.162km/h)をマーク。グループトップはもちろん、午前、午後合わせた総合タイムでもトップとなった。

 スプリングトレーニングで好調だったチーム・レイホールの2人、ケニー・ブラックが26秒706、マックス・パピスは26秒725でカナーンに続く。終盤、午前中も好調だったクリスチャン・フィッティパルディが26秒538で2位にアップし、トヨタ勢トップのファン・モントーヤが26秒768までタイムを縮め、グループ5位。結局この5人がグループトップ5のままプラクティスは終了した。

 朝のプラクティスからの総合では、カナーンとフィッティパルディが1、2位、午前トップのパトリック・カーペンティエが3位、午後最初のグループトップのカストロ-ネベスが4位、午前2位のマイケル・アンドレッティが5位。結局、トップのカナーンから0.5秒差の中に14人のドライバーがひしめき合うという、相変わらずの混戦ぶり。

 午前中の結果からフォード優勢かと思われたが、最終的にメルセデスがトップに立ち、ホンダも4位までアップしてきた。今年もCARTは何が起きるか解らない。