Roger Yasukawa's

新体制のアンドレッティにかけたダニカ

画像2005年にデビューしてから、インディカー・シリーズで毎年人気No.1ドライバーに輝いているのがダニカ・パトリックです。昨年はIndy Japanで初優勝を達成し、今年はシーズンを通して安定した走りを披露するなど、パフォーマンスが低迷していたアンドレッティ・グリーン・レーシングの中でランキング5位を獲得。チームメートで最上位の成績を残しました。
シーズンの半ば頃から、そのダニカが来季はNASCARに移籍をするという噂が飛びかっていましたね。インディカー・シリーズとしては一番人気のダニカがいなくなってしまうのは大変なことで、みんながダニカの行方を気にかけていたのですが、先週チーム名をアンドレッティ・オートスポーツに改名したマイケル・アンドレッティ率いるチームとの契約延長が発表されました。

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車体には2007年からダニカのパーソナル・スポンサーだったGo Daddyがつくことになり、マシンのカラーも黒/緑色に決定。どうやら、正式発表が遅れたのはチームがMotorolaとの交渉に失敗し、Go Daddyをメイン・スポンサーにする方向で時間がかかったのだと推測します。
Go Daddy”って何だか妙な名前ですが、アメリカでは有名なインターネットのドメイン・レジストラ・レンタル・サーバー会社です。ドメインの登録数では世界トップの会社で、広告にセクシーな女の子を起用し、アメフトのワールド・シリーズとも言えるスーパーボールでのテレビ・コマーシャルなどで話題をよんでいます。
このGo DaddyはNASCARに参戦するデール・アーンハートJRのチームのスポンサーもしていて、デールJRのチームでNASCARデビューをするのではないかという噂もあっただけに、近い将来ダニカがスポットでストックカー・デビューすることも現実的にありそうな予感がします。

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ダニカがなかなか契約に至らなかった理由として、NASCARへの転向以外に今季のアンドレッティ・グリーン・レーシングの低迷もあったと思います。去年まではペンスキー、ガナッシに続く3強チームと言われていたAGRでしたが、今年はNHLRや時にはKVテクノロジーにも追い越されてしまうところまでパフォーマンスが落ちてしまい、ダニカのチームメートで参戦2年目となったヒデキもコースによっては苦戦していたように見えました。
オーナーのマイケル・アンドレッティはパートナーのキム・グリーン&ケビン・サボリーと別れることを決断し、自分はチームの方に専念することを決断(グリーンとサボリーはレース・イベントのマネージメント会社を引き継ぎます)。チームの戦闘力を上げるために優秀な人材集めをして、その人材をうまくコントロールするオペレーション・ディレクターとして、元フェルナンデス・レーシングの共同オーナーだったトム・アンダーソンを獲得しました。
フェルナンデス・レーシングは来季のALMSへのスポンサーが獲得できず、チームは解散状態となってしまったので、アンドレッティ・オートスポーツとしてはトムのような人材を獲得できたことはほんとうにラッキーだったと思います。

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トムとは僕もデビュー・イヤーの2003年にフェルナンデス・レーシングで走った時に、一緒に仕事をしたことがありました。ものすごく真面目な人で、今でも色々な相談にのってくれます。さすがにガナッシをチャンピオン・チームまで育て上げた名将だけに、レースの“勝ち方”をよくしっている人だなというのが僕の印象です。厳しいところもありますが、今年のAGRは大御所エンジニアが揃いすぎて、その力加減の交通整理をするのにはピッタリの人がチームに加入したと言えるでしょう。
ダニカとしては、マイケルの熱意とチームの戦闘力アップに期待して残留を決意したのだと思います。来年も4台体制で、トニー、マルコ、ダニカは継続、4台目に先日発表のあったIZODを引き連れてライアン・ハンター−レイがチームに加入すると噂されています。
となると我らがヒデキの動向がかなり気になりますね! 今年はロード・コースや難しいショート・オーバルであれだけのパフォーマンスを見せてくれただけに、必ずトップ・チームと契約してくれるでしょう! 発表が待ち遠しいですね。