Nobuyuki Arai's

NASCARスプリント・カップ合同テスト、気になるトヨタ勢の活躍はいかに!?

画像 1月4日からのデイトナ24時間合同テスト終了後、間髪入れず今度はNASCARスプリント・カップ(旧ネクステル・カップ)の年明け最初の合同テストが同じデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われました。開幕戦デイトナ500を占う上でも非常に注目のテストとなること請け合いだったので、僕も初日から取材に行ってきました。
 この合同テストは計6日間予定されており、昨シーズンの第19戦シカゴランド後のポイントスタンディングで奇数順位のエントラントを第1グループとして1月7〜9日までの3日間、偶数順位のエントラントを第2グループとして1月14〜16日の3日間という日程で行われています。単純に台数が多いため2班に分けたってことみたいですが、改めてNASCARエントラントの盛況ぶりが伺えます。さて今回の合同テスト、いざふたを開けてみると、その主役は昨年の王者ジミー・ジョンソンでもなく、ジェフ・ゴードンでもなく、または他のNASCARスタードライバーの誰でもありませんでした。それは“トヨタ・カムリ”でした! なぜなら、カムリのマシンパフォーマンスが周囲の予想を遥かに超えるほどだったのです。

画像

 第1グループでは、初日こそ昨年の王者ジョンソンが貫禄のトップタイムをマークしたものの、2日目からタイム・チャートのトップに立ったのはトヨタ勢でした。2日目午後にホール・オブ・フェイム・レーシングのJJイェーリーが周囲を驚かすベストタイムをマークすると、翌日には今年からトヨタにスイッチした強豪ジョー・ギブス・レーシングのカイル・ブッシュが午前・午後の両セッションともトップタイムを叩き出す文句なしのパフォーマンスを見せたのです。2004年ネクステルカップ王者カート・ブッシュの7才下の弟カイルは、昨年までシボレーの強豪にして名実共にNASCARナンバー1チームのヘンドリック・モータースポーツに所属していた期待の若手。つまり、NASCARの“ベストマシン”を良く知るドライバーでもあります。そのカイル・ブッシュにして、「カムリのスピードは相当なもの。特にエンジンは本当に力強い」と言わせたのは、カムリの戦闘力がかなり高いレベルにあることを如実に物語っているといえます。もちろん、他の強豪チームがタイム度外視のテストプログラムを行っていたかもしれないので一概には言えませんが、しかしカムリのパフォーマンスは辛酸を舐めた昨年に比べると遥かに向上していることは紛れもない事実といえます。14日から始まった第2グループのテストでも初日にトップに立ったのは、ベテランのデイル・ジャレットとデイブ・ブレイニーのトヨタドライバー。さらに、今年のトヨタ勢の目玉とも言えるジョー・ギブス・レーシングの2002&2005年カップ王者、トニー・スチュワートも14日からカムリを初ドライブし、連日上位につけるなど上々のスタートを見せています。

画像

 今回のテストはあくまで開幕戦デイトナ500用、つまりリストリクタープレートエンジンでのテスト。年間36戦のシリーズ中、リストリクタープレート・レースはわずか4戦しかないため、このテストの結果如何によってトヨタ勢のシリーズ全体の予想を占うことは難しいそうですが、少なくともシリーズ最大イベントの開幕戦デイトナ500には大きな期待が持てそうです。リー・ホワイトTRD-USA副社長も「デイトナ500ではポールポジションを取れる可能性もあるだろうし、優勝できるだけのパフォーマンスもあると思う」とコメントするなど、昨年とは違った自信に満ちていました。今シーズンから「カー・オブ・トゥモロー(COT)」という新車両に全面移行することも参戦2年目のトヨタにとっては追い風となりそうですし、今年のトヨタは何かやってくれそうです。