4コママンガ

よき敗者たれ

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 おいおい、文句は面と向かって言おうよ。アメリカンシリーズなんだからさ〜! というのは置いておいて……。ウィル・パワーのツイッター上の文句がすぐに止んだことに、ロジャー・ペンスキーの影を感じる今日この頃。理由はロジャー・ペンスキーが、あのような態度を好ましく思うはずがないというもの。
 勝利を得たときは、ライバルたる敗者の健闘を讃え、敗れた時は潔く勝者の実力を認める。常に礼儀正しく決然とし、全力で戦いに挑む。素晴らしい事このうえないポリシーですが、ロジャー・ペンスキーの統率力が強すぎるからか、若干ドライバーは窮屈に感じる事もあるらしい。実際ドライバーたちのコメントは、しゃべり方に差はあれど、内容はいつも似たようなもので、あまり面白くないんですよね(笑)。
 その徹底ぶりは「軍隊のようだ」と評されることもあり、メカニックも移籍に躊躇するなんて話も聞いたことがあります。
 かつてこのチームに所属していたポール・トレーシーが、規律のような縛りに我慢ならず、チームグリーンに飛び出すように移籍したことも印象的でしたよね。ウィルがそんな環境でどのように育っていくのか、非常に興味深いところです。
 とはいえ、一度雇ったドライバーには案外手厚いし、NASCARではカート・ブッシュやブラット・ケセロウスキーといった、どちらかというヒールなファイタータイプのドライバーを好んでいるところが面白いですよね。ひょっとしてロジャー・ペンスキーは、暴れん坊やファイタータイプのドライバーを手なずけるのが好きなのかな?
Illustration & TEXT by アラブルカ
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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