<Toyota>
NASCAR SPRINT CUP SERIES
第11戦 Southern 500 presented by GoDaddy.com
5月9日(土)、米国南東部サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第11戦「Southern 500 presented by GoDaddy.com」が開催された。
ダーリントンは1950年からNASCARレースが開催されている、長い歴史を誇る 1.366マイル卵形オーバル。第1、第2ターンと第3、第4ターンのコーナー半径及びバンク角が異なり、コーナーの出口もきつく、壁への接触も多発する難コースとして知られる。
昨年のダーリントン戦では、“トヨタ カムリ”のカイル・ブッシュが、同コース最年少(23歳)での勝利を挙げている。
8日(金)午後5時10分から行われた予選では、ルーキーのジョーイ・ロガーノが自己最高位となる5番手グリッドを確保。マーコス・アンブローズが10番手、前戦リッチモンドで完全制覇を果たしたカイル・ブッシュが14番手につけ、12台の“トヨタ カムリ”が決勝へと駒を進めた。
午後7時37分に1.366マイルオーバルを367周(501マイル:約800km)で競われる決勝レースがスタート。14番手グリッドからスタート直後にポジションを上げ、まもなくトップ10圏内に浮上したKy.ブッシュと、4番手スタートのロガーノが、レースを通して上位争いを展開した。
しかし、Ky.ブッシュは首位を争っていた273周目にフロントタイヤのバーストに見舞われ、壁にクラッシュ。なんとかピットへと戻ったKy.ブッシュだったが、ガレージでの修復を余儀なくされ、大きく順位を落とすこととなってしまった。
一方でロガーノは、初めて走るダーリントンの難コースで健闘を見せた。278周目にはピットでのタイヤ2本交換という判断にも助けられ首位に浮上。19周に渡って初のリードラップを獲得した。
しかし、その後は各車燃費をにらみながら、様々な戦略でピットタイミングを図る中で、めまぐるしく順位が入れ替わる展開となり、最終的にロガーノは9位でフィニッシュした。
23番手からスタートしたデニー・ハムリンは、他車との接触により一時は周回遅れになったものの、後半追い上げ、275周目にトップと同一周回に復帰。13位でチェッカーを受けた。
難コースのダーリントンらしく、壁への接触も多発。コース記録となる17回のイエローコーションと23回に渡って首位が入れ替わる荒れたレースとなった。
次戦第12戦は5月24日(日)、米国東部ノースカロライナ州コンコルドのローズ・モーター・スピードウェイでの開催となるが、その前週16日(土)に、同コースでオールスター戦が行われる。
ドライバー ジョーイ・ロガーノ:
「今日は浮き沈みの激しいレースだった。レーススタート時には非常にオーバーステアが強く、後方に下がらざるを得なかった。その後、細かい変更を行ったことで、状況は改善された。我々チーム全員が、レースを通して努力を続け、それが結果に繋がった。出来る限り右側のタイヤの摩耗を抑えるように努力した。私は多くを学び、それがセットアップの役に立った。ダーリントンでトップを走れたというのはすごいことだと思う。ここダーリントンに来て、どれだけ難しい場所かということを思い知った。このコースはずっとフェンスぎりぎりで走り続けなくてはならず、本当に難しいが、楽しい。厳しいコースだけに今日の結果は嬉しい」
第11戦 Southern 500 presented by GoDaddy.com 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 12 5 マーク・マーティン シボレー 367
2 42 48 ジミー・ジョンソン シボレー 367
3 18 14 トニー・スチュワート シボレー 367
9 5 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 367
13 23 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 367
26 32 87 スコット・スピード トヨタ カムリ 362
28 28 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 353
29 21 00 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 347
31 35 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 333
33 10 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 312
34 14 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 303
35 22 13 マックス・パピス トヨタ カムリ 302
39 37 36 スコット・リグス トヨタ カムリ 101
40 36 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 73
41 33 66 デイヴ・ブレイニー トヨタ カムリ 56
観客数(主催者発表):72