NASCAR

カイル・ブッシュが後方スタートから大逆転!地元で今季初勝利を挙げる

<Toyota>

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NASCAR SPRINT CUP SERIES
第3戦 Shelby 427

 3月1日(日)、米国西部ネバダ州ラスベガスのラスベガス・モーター・スピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第3戦「Shelby 427」が開催された。
 今レースの開催されたラスベガスは、昨年“トヨタ カムリ”にスプリント・カップ・シリーズ初優勝をもたらしたカイル・ブッシュのホームタウン。昨年のラスベガス戦でもカイル・ブッシュはポールポジションを獲得したが、決勝レースではタイヤのパンクに見舞われ惜しくも勝利は逃している。

 27日(金)午後6時半から予選が行われ、昨年に引き続き、Ky.ブッシュがポールポジションを獲得。デヴィッド・ロイティマンが4番手、マーコス・アンブローズが5番手と“トヨタ カムリ”は予選トップ5に3台が入り、12台が決勝へと進んだ。

 3月1日(日)午後4時47分、1.5マイルオーバルを285周(427.5マイル:約690km)して競われる決勝レースのグリーンフラッグが振られた。
 ポールポジションを獲得したKy.ブッシュだったが、公式練習中にエンジン交換を行ったため、スタートで最後方へと後退。追い上げを余儀なくされた。序盤戦で中団グループまでポジションを上げたKy.ブッシュは、50周目前後からグリーン下で各車がピットインを開始すると、そのピットタイミングを活かし、54周目にこの日初の首位浮上。
 その後、Ky.ブッシュもピットインしたことで中団へとポジションを戻すが、95周目にこの日5度目のイエローコーションが出されると、素晴らしいピット作業にも助けられトップ10圏内に浮上した。
 前日のネイションワイド戦同様にイエローコーションの多発するレースとなり、220周目にこの日11度目のイエローコーションが出されると、一気にポジションを上げたKy.ブッシュは3位で再スタート。素晴らしい再スタートを切ったKy.ブッシュは、激しいバトルの末、229周目についに首位を奪取。
 258周目のイエローコーションで各車最後のピットイン。それまで首位を守っていたKy.ブッシュだったが、このピットインで給油に加え、2本タイヤ交換と微調整を行った結果、タイヤ交換を行わなかったクリント・ボウヤー(シボレー)とジェフ・バートン(シボレー)、ジェフ・ゴードン(シボレー)に先行され、4位で再スタート。
 しかし、タイヤ交換の利を活かし追い上げたKy.ブッシュは、サイド・バイ・サイドでのバトルの末、269周目に再び首位に立った。その後も2度イエローコーションが出されたが、再スタートを決め、見事トップでチェッカー。Ky.ブッシュ自身、そして“トヨタ カムリ”にとっても今季初となる勝利を飾った。また、Ky.ブッシュにとっては、地元ラスベガスでの初優勝となった。
 4位には、自身キャリア最高位となるロイティマン、8位に常に上位争いを繰り広げたブライアン・ヴィッカーズ、そして18歳のルーキー、ジョーイ・ロガーノも自身キャリア最高位となる13位に入った。

 次戦第4戦は3月8日(日)、米国南東部ジョージア州ハンプトンのアトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。

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ドライバー カイル・ブッシュ:
「本当にクールな勝利だ。地元で勝つということがどういうことなのか分かっていなかった。チェッカーをくぐるまでは本当に緊張した。恐らくデイトナ500と同じくらい大きな勝利だと思う。チームは信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた。彼らは私と、そしてクルーチーフを信じて、そのコンビネーションが望み通りに働いた。。今日の我々の“トヨタ カムリ”は、最速の1台ではなかった。しかし私は賢明なレースを戦えたと思う。レース中もずっと調子を向上させるために調整を続けた。幸運なことに、今日はコーションが多発し、それが助けになった。我々よりも早いライバル達の前に出て、自分のペースで戦うことが出来た」

第3戦 Shelby 427 決勝結果

順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 1 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 285
2 37 33 クリント・ボウヤー シボレー 285
3 14 31 ジェフ・バートン シボレー 285
4 4 00 デヴィッド・ロイティマン トヨタ カムリ 285
8 21 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 285
13 20 20 ジョーイ・ロガーノ トヨタ カムリ 285
15 32 7 ロビー・ゴードン トヨタ カムリ 285
20 5 47 マーコス・アンブローズ トヨタ カムリ 284
21 42 82 スコット・スピード トヨタ カムリ 284
22 34 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 284
27 15 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 283
36 26 13 マックス・パピス トヨタ カムリ 258
37 43 64 トッド・ボダイン トヨタ カムリ 227
41 22 87 ジョー・ネメチェク トヨタ カムリ 102

選手権 ポイント表

ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ジェフ・ゴードン シボレー 459
2 クリント・ボウヤー シボレー 441
3 マット・ケンゼス フォード 419
5 デヴィッド・ロイティマン トヨタ 408
6 カイル・ブッシュ トヨタ 405
12 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 346
14 デニー・ハムリン トヨタ 332
17 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 322
20 マーコス・アンブローズ トヨタ 312
31 ロビー・ゴードン トヨタ 257
32 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 248
36 スコット・スピード トヨタ 198
41 スコット・リグス トヨタ 143
42 ジェレミー・メイフィールド トヨタ 104
44 テリー・ラボンテ トヨタ 91
45 ジョー・ネメチェク トヨタ 74
46 マックス・パピス トヨタ 55
47 トッド・ボダイン トヨタ 52
49 デイブ・ブレイニー トヨタ 37

マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 フォード 22
2 シボレー 18
3 トヨタ 16
4 ダッジ 10
※結果及びポイントは暫定