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“トヨタ カムリ”超高速オーバルを制し今季3勝目

<Toyota>

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NASCARスプリント・カップ・シリーズ
第9戦 Aaron’s 499

 NASCARスプリント・カップ・シリーズ第9戦「Aaron’s 499」が4月27日(日)米国南東部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。
 タラデガ・スーパースピードウェイは1周2.66マイル(約4.3km)と、NASCARが開催されるオーバルコースの中で最長を誇るトライ(おむすび型)オーバル。吸気制限プレートの取り付けが義務づけられるため、馬力が制限されながらも、平均時速300km/hを越える超高速でのバトルが全周に渡って繰り広げられる。33度というハイバンクでコース幅も広く、空気抵抗を低減するためにドラフティング(数台が連なり、空気抵抗を減らすテクニック)が重要となる。
 26日(土)正午から行われた予選では、トニー・スチュワートが最前列2番手の好グリッドを獲得。今大会から久しぶりに“トヨタ カムリ”のコックピットへと復帰したA.J.アルメンディンガーが4番手、カイル・ブッシュが5番手、デニー・ハムリンが7番手、ブライアン・ヴィッカーズが8番手と、5台が予選トップ10内に入り、8台の“トヨタ カムリ”が決勝へと駒を進めた。

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 27日(日)午後2時20分過ぎに2.66マイルオーバルを188周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースがスタート。スタートと同時に最前列2番手グリッドのスチュワートが首位に立つと、これにKy.ブッシュ、ハムリンが続き、序盤から“トヨタ カムリ”が1−2−3体制となった。
 19周目に最初のイエローコーションとなり、全車ピットイン。そこからの再スタートでも、スチュワートがトップ、これにKy.ブッシュが続いた。
 激しく順位を入れ替えながらの、サイド・バイ・サイド、テール・トゥ・ノーズでの超高速接近戦が展開されたが、前半戦はイエローコーションの出ない展開となり、各車グリーン下でのピットインを強いられることとなった。このグリーンピットで、上位争いを繰り広げていたKy.ブッシュは痛恨のミス。周回遅れの35位まで後退してしまった。
 しかし、その後も“トヨタ カムリ”の強さは変わらず、スチュワートとハムリンが首位争いを繰り広げた。そして118周目、この日2度目のイエローコーションが出されると、周回遅れ最上位の30位を走行していたKy.ブッシュは“ラッキー・ドッグ”でトップと同一周回に復帰。 121周目に再スタートが切られると、Ky.ブッシュは猛チャージをかけ、ポジションを回復していった。
 一方、首位を走行していたスチュワートは、143周目、突然タイヤのパンクに見舞われ、ピットイン。大きくポジションを落としてしまった。
 Ky.ブッシュは順調にポジションアップ。154周目にはトップ10グループに加わり、激しいドラフティングバトルの中で、残り15周となった173周目にはついに首位に浮上。
 その直後に、多重クラッシュが発生。これに上位復帰を目指し走行していたスチュワートが巻き込まれ、この日最多の61周リードラップを獲得していたスチュワートは戦線離脱を余儀なくされてしまった。
 180周目、この日7度目のイエローコーションからの再スタートでは、スーパースピードウェイを得意とするマイケル・ウォルトリップが首位に立つが、まもなくKy.ブッシュがこれをパス。最後まで、息をもつかせぬ接近戦が繰り広げられたが、ファイナルラップに後方で多重クラッシュが発生。イエローコーションのままチェッカーフラッグとなり、Ky.ブッシュは今季2勝目を挙げた。
 3位にハムリン、5位にこの日常に上位を争い、リードラップも獲得したブライアン・ヴィッカーズが入り、“トヨタ カムリ”はトップ5に3台が入る活躍を見せた。
 Ky.ブッシュのドライバーズランキング2位は変わらないものの、首位ジェフ・バートン(シボレー)との差を22ポイントまで詰めることとなり、マニュファクチャラーズランキングでも、トヨタは2位に浮上した。
 次戦第10戦は5月3日(土)米国東部バージニア州リッチモンドのリッチモンド・インターナショナル・レースウェイで開催される。

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ドライバー カイル・ブッシュ:
「今日の我々の“トヨタ カムリ”は驚くべき速さだった。最後の再スタート後は、最初にジェフ・ゴードン(シボレー)、そしてファン・モントーヤ(ダッジ)という非常に速いドライバーが後方につき、共に走ったことで好ペースでレースを戦うことが出来た。もちろん彼らも私をパスしようと攻めてきたが、私はそれを阻止し続けた。我々の“トヨタ カムリ”は勝利を挙げるに十分なパワーを持っていた。トヨタや、チームのスタッフ全員に、どれだけ感謝してもし足りないほどだ。タラデガで応援してくれたファンにも本当に感謝している。ここタラデガではこれまでいつもクラッシュやアクシデントに見舞われてきており、初勝利を挙げるまでは、本当に長かった。それだけに今日の結果は本当に嬉しい」

第9戦 Aaron’s 499 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 5 18 カイル・ブッシュ トヨタ カムリ 188
2 26 42 ファン・モントーヤ ダッジ 188
3 7 11 デニー・ハムリン トヨタ カムリ 188
5 8 83 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ カムリ 188
20 30 44 デイビッド・ロイティマン トヨタ カムリ 188
26 24 00 マイケル・マクドウェル トヨタ カムリ 188
27 27 55 マイケル・ウォルトリップ トヨタ カムリ 188
30 4 84 A.J.アルメンディンガー トヨタ カムリ 188
38 2 20 トニー・スチュワート トヨタ カムリ 173
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 メーカー ポイント
1 ジェフ・バートン シボレー 1347
2 カイル・ブッシュ トヨタ 1325
3 デイル・アーンハート・Jr. シボレー 1268
4 デニー・ハムリン トヨタ 1248
9 トニー・スチュワート トヨタ 1137
16 ブライアン・ヴィッカーズ トヨタ 994
29 デイビッド・ロイティマン トヨタ 764
31 マイケル・ウォルトリップ トヨタ 708
35 J.J.イェリー トヨタ 551
36 デイブ・ブレイニー トヨタ 546
39 マイク・スキナー トヨタ 423
44 マイケル・マクドウェル トヨタ 295
51 A.J.アルメンディンガー トヨタ 78
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 55
2 トヨタ 54
3 フォード 52
4 ダッジ 37
※結果及びポイントは暫定