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“トヨタ カムリ”トップを争うが惜しくも3位

<Toyota>

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NASCARブッシュ・シリーズ
第21戦 Gateway 250

 7月21日(土)米国中部イリノイ州マディソンのゲートウェイ・インターナショナル・レースウェイでNASCARブッシュ・シリーズ第21戦「Gateway 250」が開催された。
 20日(金)には2回に渡って公式練習が行われ、1回目はJ.リフラー、2回目はD.ロイティマンがトップタイムをマーク。他の“トヨタ カムリ”も上位に付け、決勝へ向け期待が高まった。
 決勝に先立って、21日(土)午後4時半から行われた予選では、D.ロイティマンが8番手、D.ブレイニーが17番手、今季2度目のブッシュ・シリーズ参戦となるT.ボダインが24番手、J.リフラーが29番手となった。
 好天の下、午後8時に西日の射す中で、1.25マイルオーバルを200周、250マイル(約400km)で競われる決勝レースのスタートが切られた。前半戦は、ほとんどイエローコーションの出ない展開となったが、“トヨタ カムリ”勢は着実にポジションを上げていき、上位での争いを展開した。
 予選最上位の8番手からスタートを切ったD.ロイティマンはトップ5圏内へ浮上。ここに、17番手グリッドから激しい追い上げを見せたD.ブレイニーが加わった。しかし、45周目、D.ブレイニーはタイヤのバーストに見舞われ、後退。一時は2周遅れとなったが、その後のイエローコーションのタイミングを活かし、再びトップ10圏内まで復帰した。しかし、レースが折り返しとなった101周目に起きた多重クラッシュを避けてコースアウト。ピットイン後、先のタイヤのバーストに起因するマシントラブルが発見され、無念のリタイアとなった。
 後半戦は一転、スピンやクラッシュの続出する波乱の展開。そんな中で、残る3台の“トヨタ カムリ”勢は好走。134周目には、24番手から浮上したT.ボダインが首位に立ち、D.ロイティマン、J.リフラーが続く“トヨタ カムリ”の1−2−3体制となった。
 その後、ピットインのために15位まで後退したT.ボダインは、再び凄まじい追い上げを見せていたが、154周目のクラッシュに巻き込まれ、車体にダメージを負い、コースへ復帰はしたものの、10位でレースを終えた。
 一方、D.ロイティマンは2度、23周に渡って首位を走行するなど、常にトップ争いを繰り広げ、最後まで首位を争ったが、終盤ブレーキが苦しくなり、3位でフィニッシュした。J.リフラーは4位で続き、“トヨタ カムリ”はトップ10に3台が入る活躍。D.ロイティマンはドライバーズポイントランキングで2位に浮上した。
 次戦第22戦は7月28日(土)米国中西部インディアナ州インディアナポリスのオライリー・レースウェイ・パークでナイトレースとして行われる。

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ドライバー D.ロイティマン:
「今日はスタッフ全員が素晴らしいピットストップをこなしてくれた。そして、レースの大部分を絶好調の“トヨタ カムリ”と共に戦うことが出来た。しかし、我々には今日のレースを戦い抜くには十分ではないブレーキパッケージしかなかった。そのため、終盤はブレーキが十分には利かない状態になってしまった。それでも我々はレースを続行するしかなく、ライバル勢の先行を許してしまった。このような状況の中で努力を続け、3位という結果は悪くなかったと思うが、本当に勝てるチャンスがあっただけに、残念だ」

第21戦 Gateway 250 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 2 41 R.ソレンソン ダッジ 200
2 1 29 S.ウィマー シボレー 200
3 8 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 200
4 29 38 J.リフラー トヨタ カムリ 200
10 24 103 T.ボダイン トヨタ カムリ 200
35 17 10 D.ブレイニー トヨタ カムリ 97
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 ポイント
2 D.ロイティマン 2377
5 J.リフラー 2257
6 D.ブレイニー 2252
70 D.グリーン 294
72 T.ボダイン 289
81 B.サントス 189
91 B.ヴィッカーズ 124
128 M.ウォルトリップ 34
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 157
2 フォード 131
3 ダッジ 91
4 トヨタ 83
※結果及びポイントは暫定