<TOYOTA>
6月9日(金)、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第9戦「Sam’s Town 400」が米国中南部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われた。
前日8日(木)、蒸し暑い陽気の下、午前11時から公式練習が行われ、午後6時から予選が開始された。予選では、このコースを得意とする“トヨタ・タンドラ”のM.スキナーがポールポジションを獲得。年2回開催されるここテキサス大会で、2004年秋から同一コースでの4連続ポールポジション獲得というシリーズ記録を成し遂げた。
決勝の行われた9日(金)は、34度近い猛暑となったが、5万2千人の観衆が見守る中、午後8時過ぎに決勝レースがスタート。ポールポジションのM.スキナーはスタートから後続を大きく引き離す独走態勢。一方、6番手スタートから上位グループに付けたT.ボダインは、中盤ハンドリングのトラブルで周回遅れと大きく後退してしまった。
しかし、ピットで修復なったT.ボダインは大追撃を開始、イエローコーションのタイミングも上手く活かし、着実にポジションをアップ。終盤にはライバル勢よりも明らかに速いペースで追い上げ、首位を逃げるM.スキナーに続く2位に躍進を果たした。
そして、ゴール目前に出されたイエローコーション後の166周目、最後の再スタートが切られると、首位攻防戦の”トヨタ・タンドラ”2台がサイド・バイ・サイドでバトルを展開。最終ラップでアウトからT.ボダインが劇的な逆転を果たし、今季3勝目を飾った。
ポールポジションから、168周中113周に渡ってトップを走行、レースを支配したM.スキナーは2位でフィニッシュ。常に上位争いを展開したD.ロイティマンとJ.ベンソンが4位、5位と、“トヨタ・タンドラ”はトップ5に4台が入賞を果たした。
次戦は6月17日(土)ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。
ドライバー T.ボダイン:
「まさか逆転出来るとは思っていなかった。M.スキナーから大きく引き離されてしまい、イエローコーションが出なかったら、バトルのチャンスはやってこなかっただろう。中盤に順位を落とした時には、トップ10まで戻れれば、と思っていたくらいだ。トップに追いつくまでには本当に長くかかったが、幸運にも周回遅れから復活して勝利を飾ることが出来た。こんなことは初めてだ。素晴らしい仕事をしてくれたチームと、素晴らしく強力な“トヨタ・タンドラ”を用意してくれたトヨタに感謝する」
第9戦 結果表
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 6 #30 T.ボダイン トヨタ・タンドラ 168
2 1 #5 M.スキナー トヨタ・タンドラ 168
3 5 #14 R.クロフォード フォード 168
4 9 #17 D.ロイティマン トヨタ・タンドラ 168
5 4 #23 J.ベンソン トヨタ・タンドラ 168
7 23 #9 T.マスグレイブ トヨタ・タンドラ 168
11 19 #60 J.スプレイグ トヨタ・タンドラ 168
18 17 #11 D.スター トヨタ・タンドラ 167
22 26 #22 B.レスター トヨタ・タンドラ 166
30 33 #12 J.ミラー トヨタ・タンドラ 157
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 ポイント
1 T.ボダイン 1490
2 T.マスグレイブ 1375
3 D.ロイティマン 1354
4 J.ベンソン 1258
5 J.スプレイグ 1203
6 D.スター 1187
16 M.スキナー 968
21 J.ミラー 826
27 B.レスター 682
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 64
2 フォード 58
3 シボレー 46
4 ダッジ 30