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最終戦フォンタナの予選はパワーがポール、佐藤琢磨はプラクティスでクラッシュしたため予選を棄権

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ついに迎えた今シーズン最終戦、第19戦フォンタナの2マイル・スーパースピードウェイで行われた初日の予選で、ポール・ポジションを獲得したのはウィル・パワーでした。唯一の220マイル台となる220.775mphをマークし、今季3度目、通算32回目の予選トップです。上位4台をシボレー勢が占めることとなり、アウト側のチャーリー・キンボールが217.986mphでホンダ最上位となる予選5位でした。
 

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前回のヒューストンでランキング2位に転落し、1点でも多くポイントを稼ぎたいチームメートのエリオ・カストロネベスを上回ったパワーは、「こうなることを予測するのは難しいよ」とコメント。「でもスコット(ディクソン)ではなく、僕がとったのは良かったんじゃないかな。エリオは最多リードのポイントが必要だから、ずっと彼の後ろにいてもいいと思っている」
 

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2位はポールの座をチームメートに奪われてしまったカストロネベス、「チームメートに遅く走るように言っておけばよかったね(笑)。でもスコットは我々の後ろだし、できるだけ上でフィニッシュしたいと思っている」。エンジン交換したカストロネベスはペナルティにより、12番グリッドから逆転チャンピオンを目指します。
 

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一方、25点差でポイントリーダーのスコット・ディクソンは予選7位でしたが、カストロネベス同様エンジンを交換したため、10グリッド降格の17番グリッド・スタートとなります。03、08年に続く3度目のチャンピオン獲得となるでしょうか。
 

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ヒューストンで負傷したダリオ・フランキッティの代役として、ディクソンのチャンピオン獲得をサポートすることになったのはアレックス・タグリアーニ。ここでポール・ポジションの経験を持っていましたが、予選13位、レースは21番グリッドからのスタートとなります。今日40歳になったタグ、ターゲットのレーシング・スーツが新鮮ですね。
 

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レースのスタートとほぼ同じ時間帯となる午後6時5分にスタートした最終プラクティスでトップだったのはマルコ・アンドレッティ。2位がカストロネベス、3位が昨年の覇者エド・カーペンターでした。
 

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期待の佐藤琢磨は第1プラクティス終了20分前にターン4でスピンを喫してクラッシュ。マシン修復のために予選を走ることが叶わず、予選25位となりました。最終プラクティスは20位で明日の決勝に臨みますが、昨年は21番グリッドから追い上げてトップに躍進し、最終ラップでクラッシュしたものの7位でフィニッシュしています。
 

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「体は大丈夫です。ご心配をおかけしました」と琢磨。「前回のテストで高いレベルまでクルマを持ってくることができたと思い、走りだしから良かったのですが、タイヤが摩耗していくとクルマの安定性が悪くなり、その部分を改良しようとしていました。そこで大きく変更したところ、悪い方向へ行ってしまい、いっきにリアがもっていかれてしまいました。明日は後方からのスタートとなりますが、追い上げは十分可能だと思います。昨年手ごたえをつかんでいたので、挽回していきたいです」
 

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最終戦の恒例となっているホンダドライバーとHPDスタッフの写真撮影が行われました。注目のマニュファクチャラーズ・タイトルは前回のヒューストンでまたも引き分けとなり、この最終戦で決まります。こちらのほうも注目ですね。
 

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今回は18時過ぎのスタートとなるのですが、ご覧のように太陽が沈むころに始まり、いっきに気温が下がっていくでしょう。この気温の変化に対応できるかどうかも、レースの行方を左右するカギとなりそうです。泣いても笑っても今季最後、素晴らしいレースを期待しましょう!
 
●最終プラクティス・リザルト

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●最終プラクティス・ハイライト映像

 
●予選リザルト

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●予選ハイライト映像

 
●第1プラクティス・リザルト

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●第1プラクティス・ハイライト映像