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第14戦ボルティモア予選をパワーが制覇、赤旗に阻まれた佐藤琢磨は19位に

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今年最後の市街地コースでW.パワー(シボレー)が3戦連続、今季5度目のポール獲得です。第2ラウンドではコースレコードとなる1分17秒5921をマーク。D.フランキッティに並ぶ通算29回目のポールで、歴代8位となります。明日は2年連続ポールトゥウィンなるか。
 

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「ここはコーナーがたくさんあって、ストレートが少ない上にシケインも増えたから、体力的にきついね」と予選後に語ったパワー。「このようなコースでは前からスタートするのが重要だし、チャンピオンシップで1点を追加できた。明日のレースではベストを尽くすよ」
 

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AJフォイトのM.コンウェイ(ホンダ)が今季ベストとなる予選2位。予選前のプラクティスでも2位だった彼は「今朝もバランスはとても良く、この週末はほとんどクルマをいじってない。エンジン交換ペナルティで12位スタートとなるのは悩ましいね」とコメント。
 

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予選3位は今回が200戦目のインディカーレースとなるS.ディクソン(ホンダ)。「予選で自滅したクルマが多かったように、シケインではクルマを壊すリスクが多かった。もう一晩かけてシケインを変更することになると思うよ」と本人。フランキッティも改良を希望。
 

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昨日の第2プラクティスで20位だった佐藤琢磨は、朝の第3プラクティスで3秒近くタイムを短縮(1分23秒1126→1分20秒2109)して4位と大幅にポジションをアップ。よほどのことがない限り、今回は最終ラウンドに行けるだろうと誰もが思ったはずです。
 

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ところがその「よほどのこと」が予選で発生。第1グループ終了まで残り5分となった矢先、新設されたシケインでG.レイホールがバランスを崩し、その先のウォールにヒットしてコース上に停止。そのまま赤旗でセッションが終了してしまう事態になったのです。
 

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「ウォームアップラップが終わり、アタックラップに入ったところで赤旗でした」と琢磨。「今回の上位のドライバーはその時点で2周目に入っていて、僕と半周くらいの差でした。ちょっとしたタイミングの違いですが、こればっかりは予想できない。難しいです」
 

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「午前中にほぼ同じ位置にいたマイク(コンウェイ)が2位に入り、そういう意味では望みが高かったですし、今日は上にあがれると思ってました。アタックしていないので、レッドタイヤでのバランスが見れなかったのも残念です」と琢磨は落胆。まさかの予選19位…
 

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明日は降水確率が60%。第3プラクティス前半を雨で走った琢磨は「新しいアスファルトはドライでグリップするのですが、ウェットだと滑りやすくなり、ドライで滑るコンクリートの路面は、ウェットで安定するようになるので、まったく逆になります」とのこと。
 

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「ドライからウェット、その逆もそうですが、どんどん変化していく時の判断は難しいでしょうね。ここは抜けないコースではないので、後方から追い上げるのは大変ですが、やるしかないです」と琢磨。前戦でエンジンが壊れたため、明日は23番手からの追い上げに。
 

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琢磨の他にR.バリケロやR.ハンター-レイもアタックできなかった一方で、プラクティス最下位のE.カーペンターは開始早々にコースインしていたお陰で第2ラウンド進出。力みすぎたのか、一つ目のシケインの縁石を大きく乗り上げる大ジャンプを披露していました。
 

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レイホールに始まり、S.パジノウやS.ブルデイ、そしてJ.ウィルソンといったベテランまで犠牲になったシケイン。縁石を勢いよく通過し過ぎて線路前のバンプで大きくジャンプし、コントロールを失うパターンです。その瞬間が撮れましたよ!
 

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今日は雨で朝のプラクティスが始まり、ウェットからドライに路面が変わると同時に、蒸し暑さも増してきました。空は終始うす曇といった感じで、予選時の気温は31度。その後アメリカン・ル・マンのレースも始まり、会場は大盛況でした。明日も楽しみですね!
 
●予選リザルト

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●予選最終ラウンド・ハイライト映像

 
●第3プラクティス・リザルト

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●第3プラクティス・ハイライト映像