3連勝でランキングトップに躍進したR.ハンター-レイが、今季初ポール･ポジションを獲得しました。雨の第2ラウンドで6位とぎりぎりでしたが、最後は2位D.フランキッティに0.0108秒の僅差でポール。しかしエンジン交換のペナルティで10グリッド降格に。
意外にもポールは04年ミルウォーキー以来、通算2度目というハンター-レイ。明日は11番グリッドスタートですが「最終ラウンドを中古のレッドタイヤでいくのは難しい決断だったけど、うまくいったね」と本人。明日は2セットの新品レッドで追い上げます。
前回のトロントまで3戦連続でポールを獲得しながら、ハンター-レイに3連勝され、今回は僅差でポールも奪われたフランキッティ。予選2位となりましたが、ハンター-レイの降格によってポールスタートです。明日はエドモントンでの初優勝を狙いますよ。
予選3位を獲得したR.ブリスコーは、エドモントンで5年連続トップ6からのスタートです。「最終ラウンドで早く走り始めたことで、ハンター-レイを有利にさせてしまったと思う。明日はスポンサーの日立から大勢ゲストが来るよ。彼らのためにも勝たないと」
7戦中最多となる3回もポールを獲得していたW.パワーは、第1ラウンドで自らが持つ予選レコードを破る1分15秒9508の新記録をマーク。しかし雨の第2ラウンドは終了間際ハンター-レイに0.285秒差でバンプアウトされ、まさかの敗退となりましたね。
朝の第3プラクティスで1分17秒1308を記録して6番手となった佐藤琢磨は、予選第1ラウンドのグループ1で1分16秒2940をマークして3番手。雨となった第2ラウンドではレインタイヤを装着し、1分26秒6013をたたき出してトップに躍進しました！
得意のウェットで2位に0.5577秒の大差をつけて今季初の最終ラウンド進出を決めたものの、路面が急速に乾いてドライに。琢磨はレッドタイヤで臨み、1分17秒2338で今季ベストの予選4位。ハンター-レイの降格によって3番グリッドからのスタートです。
「最初の予選をレッドで走り、いけそうだと手ごたえを感じました。ウェットの第2ラウンドではトップで、雨が降り続けてればハッピーな予選だったんですが…」と琢磨。「それでも今季最高の予選4位で、すごくうれしいです。明日はトップ3を狙います！」
ちなみにレイホール･レターマン･ラニガン･レーシングがエドモントンの空港特設コースでレースを戦うのは今回が2度目となります。前回のレースとなった08年は予選18位からスタートして8位でフィニッシュ、その時のドライバーはハンター-レイでした！
今回のエドモントンはほんと、天気に翻弄されました。80％の予報で朝から雨かと思ったら、なかなか降らずに予選後どしゃぶりに。でも予選開始時は19度で、それほど暑くなかったのは良かったです。あのまま最終ラウンドまで降ってくれれば良かったのに…。
インディ･ジャパンでもおなじみだったカナーンのファンがエドモントンに出現！ お子さんのスーツといい、目立ち度ナンバー1でした！ 佐藤琢磨のファンもオリジナルのバナーを持って日本から駆けつけてましたよ。世界でも珍しい空港特設コース、ぜひ楽しんで！
2年連続ポールを逃したものの、今季ベストの予選4位を得た佐藤琢磨選手。ドライ→ウェット→ドライとハードな予選をどのように戦ったのか、決勝への抱負やファンへのメッセージも収録した現地インタビュー、USTでぜひ見てください。今晩19時30分です！
●予選リザルト
●予選最終ラウンド･ハイライト映像
●第3プラクティス･リザルト
●第3プラクティス･ハイライト映像