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第12戦ミド-オハイオ二日目、予選レポート&リザルト、ハイライト映像

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朝の第2プラクティスではクラッシュを喫し、24位に沈んだウィル・パワーでしたが、予選は相変わらず絶好調。ラウンド2はブラック・タイヤで67秒台に入れ、今季8度目のファスト6では終盤レッド・タイヤで67.1997秒を記録し、ポール・ポジションを獲得しました。
 
パワーの隣、予選2位につけたのはダリオ・フランキッティです。朝のプラクティスで2番手のタイムをマークしていたフランキッティは、予選で67.2846秒とわずか0.0849秒差でポールの座を逃しました。ベテランながら未勝利のミド-オハイオで、今度こそ初優勝なるか。
 
予選3位は佐藤琢磨が獲得しました。このコースで先週テストをしていた佐藤は、順調にプログラムをこなして予選アタック開始。67.4337秒をマークし、ここまでの常設ロード・コース、アラバマ、ワトキンス・グレンに続き、今季3度目のファスト6入りで3位獲得です。
 
一方の武藤英紀はチームメイトのグラハム・レイホール(予選25位)共々セッティングに苦しみ、ラウンド2に進出したものの勝ち上がることはできずに12位で予選を終了。昨年は予選11位から5位フィニッシュしているだけに、決勝での活躍に期待しましょう。
 
さて、佐藤琢磨の予選3位はIRLのロード/ストリート・コースにおける日本人最高位です。武藤英紀は08年のナッシュビル(オーバル)で予選3位を記録しているので、現役ではタイで並んだことになりますね。
 
これまでの日本人の最高グリッドは、松浦孝亮が04年ミシガンで2番グリッドを獲得。実際は予選3位でしたが、2位カストロネベスがエンジンを交換して20位に降格したため、繰り上がっての2番グリッドでした。
 
ちなみに、高木虎之介は03年に4回(もてぎ、テキサス、カンザス、ナッシュビル)、CART時代も含めると、高木は01年ミシガン、02年にストリート・コースのマイアミでも予選3位を獲得し、6回も3番グリッドからスタートしています。
 
単純に予選タイムの記録だけでいえば、02年デンバーのストリート・コースで中野信治が記録した2位が日本人の最高となります。しかしルールで前日の予選トップが2番グリッド確保と決まっていたため、中野は3番グリッドからのスタートとなりました。
 
というわけで整理すると、予選タイムでいけば中野信治が日本人の最高記録ですが、グリッドでは松浦孝亮。常設ロード・コースだけで見れば、なんと佐藤琢磨はCART時代も含めた日本人の予選最高位ということになるようです。
 
●記録で見る今回の予選
 
・ウィル・パワーは今シーズン7回目のポール・ポジション。パワーは今季カンザスでの予選以外、すべての予選でトップ5入り。インディカー・シリーズではキャリア9回目、チャンプカーもあわせると通算15回目のポール獲得。
 
・パワーはインディカー・シリーズに参戦した18戦中9回のポール・ポジションを獲得(50%の確率)。チーム・ペンスキーで走った18戦中、予選トップ5は14回(78%の確率)。ミド-オハイオではキャリア初ポール。明日レースを制すると今季5勝目。
 
・チーム・ペンスキーにとって今季10回目のポール・ポジション(パワーがセント・ピーターズバーグ、アラバマ、ロング・ビーチ、アイオワ、ワトキンス・グレン、エドモントン、ミド-オハイオ、ブリスコーがテキサスとカンザス、カストロネベスがインディアナポリス)
 
・チーム・ペンスキーはミド-オハイオで4年連続ポール・ポジション(カストロネベスが07、08年、ブリスコーが09年)。オープン・ホイール・レースでは通算193度目、総合でも389回目のポール・ポジション。
 
・ファイアストン・ファスト6に4チームのドライバーが進出(チーム・ペンスキー、チップ・ガナッシ・レーシング、アンドレッティ・オートスポーツ、KVレーシング・テクノロジー)。予選トップ12に7チームのドライバーが揃う。
 
・予選2位のダリオ・フランキッティは今季3度目のフロント・ロー・スタート。パワーとフランキッティはともに、今シーズン連続トップ5スタートの記録を7回へと更新。予選5位のスコット・ディクソンは、連続トップ10スタートの記録を43回に更新。
 
・佐藤琢磨の予選3位は今シーズンの自己ベスト・グリッド。今までのベストはワトキンス・グレンでの5位。アラバマでは予選6位を獲得するなど、今シーズン3回のファイアストン・ファスト6はすべて常設ロードコース。
  
後ほどロジャー安川の現地レポートをお届けしますので、お楽しみに!
 
予選リザルト
スターティング・グリッド
 

 
プラクティス総合リザルト
第2プラクティス・リザルト