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インディ・カー・シリーズ 第3戦 もてぎ【予選日】フォト&レポート

<US-RACING>

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前日から降り続く雨は止むことなく朝を迎え、午前10時5分に全ての走行セッション中止が発表された。これまで初開催の1998年と2006年にも予選がキャンセルされ、今年で3回目。正午には雨脚が増し、傘を差していても衣服が濡れてしまうほどだった。ドライバーのサイン会が終了した午後4時30分頃から一旦雨は止むが、明日の午前3時までは雨の予報があり、2000年以来の決勝順延となるかどうか予断を許さない。レースを待ち望むファンのためにも、なんとか決勝レースが行われることを祈る。

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予選中止により、グリッドは前戦までのポイント・ランキング順とされ、開幕戦で4位、第2戦で2位を獲得したエリオ・カストロネベスが、ポール・ポジションを獲得する。武藤英紀は9番手からスタートし、ロジャー安川は最下位から追い上げることになった。一昨年も同じ状況でポールの座についており、毎年のようにシーズン序盤から力を発揮しているカストロネベス。初タイトル獲得のカギは、序盤の勢いをシリーズ終盤まで維持できるかにかかっている。記者会見ではいつも通り陽気な受け答えをし、「勝ったらダンスを披露してくれますか?」という質問には「もちろん」と答え、決勝に向けて気合も十分。果たしてインディカー・シリーズ参戦100戦目を、優勝で飾れるだろうか?

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「自然にはかなわないから、今日の天候はしょうがないよね。でも、ポイント・ランキング順でグリッドが決まり、ここまでの努力が実ったことは嬉しいよ。僕たちは安定したマシンに仕上がっていると思うし、ここ数年もてぎではとても速く走れているから、明日もこの速さを持続できると思う。とにかく雨が降らないことを祈るよ」

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全てのセッションがキャンセルされてしまった代わりに、ツインリンクもてぎのファンファンラボでドライバーのトークショーが開催された。急遽決まったイベントだったが、今週末参戦する18名のドライバー全員が出席し、雨の中もてぎを訪れた熱心なファンには嬉しいイベントになった。会場はステージ前の座席が全て埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶり。ドライバーもファンの多さに驚き、いつも以上に饒舌に話していた。

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トークショーではこんな1コマも。エリオ・カストロネベスが昨年出演したアメリカABCの人気番組、ダンシング・ウィズ・スターについて聞かれると、即興でダンスを披露。それから「他のドライバーもぜひ踊るべきだよ」と言って、突然武藤英紀にダンスのレッスンを始めた。カストロネベスの言うとおり、照れながら武藤がマネをすると、「英紀にはポテンシャルがある!」と太鼓判。会場内からひときわ大きな拍手が沸き起こった。カストロネベスも約2000万人が視聴したダンシング・ウィズ・スターは、これまでレースに興味がなかった人たちをインディカーに惹きつけ、シリーズの人気はますます上昇している。

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カストロネベスとカナーンはトークショーの後に、ホンダ・コレクション・ホールで行われている“ブラジリアン・レーサー展”を訪問した。ホンダとツインリンクもてぎとの接点が多い、ブラジル人ドライバーの栄誉をたたえて開催された今回の企画展。実際に使用されたレーシング・スーツやヘルメットのほか、おなじみのセブン・イレブン・カラーのインディカーと、1989年にアイルトン・セナがドライブしたマクラーレンMP4/5ホンダが展示された。セナが幼い頃からのレーシング・ヒーローと言う二人は、この企画展にとても感動した様子。憧れのセナが操ったマクラーレンに乗るチャンスもあり、二人とも子供のような笑顔を見せていた。

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午後3時30分からはファンお待ちかねのサイン会が行われた。開始前にはいちだんと雨脚が強まるが、年に一度のチャンスを逃すまいと、ピット・ガレージ前には傘を差したファンが大挙する。開始と同時に急ぎ足でお目当てのドライバーへ駆け、Tシャツやミニカーといった思い思いのグッズにサインをもらっていた。ドライバーが色紙にサインを書く光景はもてぎならでは。インディカーが日本に戻ってきたと感じさせる。