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今シーズン、スーパー・アグリ・パンサー・レーシングからインディ・プロ・シリーズに参戦する武藤英紀が、1月24日にフロリダ州ホームステッドのホームステッド−マイアミ・スピードウエイで行われたルーキー・テストを受け見事合格した。
ホームステッドでのテストを終えた武藤は、チームと共に同州内のセブリングに移動。1月29日にセブリング・インターナショナル・レースウエイの全長1.8マイルとなるショート・コースでロード・コースのテストを行った。
快晴となったが、風が冷たく最高気温も14度と肌寒い一日となったセブリング。午前9時3分からテスト走行はスタートし、午後12時3分まで走行するとランチブレイクをはさんで午後1時38分から午後4時57分まで走行した。
ルールの改正により、今シーズンから新しくなった前後のウイングのセッティングと、シーズン最初のロード・コースとなるセント・ピータースバーグを想定したテスト走行を行った武藤は、5〜6周走行するとピットに戻ってエンジニアと話し合い、セッティングを変更するといった走行を何度も繰り返していた。
約6時間20分、計164周を走行した武藤は、ストップウォッチでの計測だが、163周目にこの日トップタイムとなる58.2秒を記録。2回目となるロード・コースのテストでコンスタントに58秒台を記録し、安定した速さを見せいていた。
武藤は「今回はセブリングでテストをしたのは、セント・ピータース・バーグにあわせたクルマを作るというのが目的です。このコースがすごいバンピーだからちょうどストリート・コースの路面とあうだろうといった考えですね。いろいろスプリングやロールバーを替えたりして、比較的いいところが見つかったと思うんですけど、思ったより、ニュータイアのときのバランスがうまくあわせられなかったです。でも、ユーズドタイアではエンジニアがいうには、レースをリードできるくらいのペースはあるといっていました。課題はニュータイアですね。新しいウイングについては、付けたから良いと言うわけでもなくて、ちょうど良いところを見つけるのが結構大変でした。最後はやっぱりウイッガーを外した方が調子よかったです」と、今日のテストについて話した。
次回は2月20日から22日までの3日間、ホームステッド−マイアミ・スピードウエイでインディ・カー・シリーズのオープンテストと合同で、ロード・コースとオーバル・コース両方のテスト走行が行われる予定。