INDY CAR

武藤英紀、ミド-オハイオでインディカー初テストを実施

<SUPER AGURI PANTHER RACING>
<2007 IRL インディカー・シリーズ プライベートテスト>
【日 程】6月14日
【開催地】オハイオ州レキシントン
【コース】ミド-オハイオ・スポーツカー・コース
【距 離】ロードコース:2.26マイル(3.634km)

■■■6月14日プライベートテスト■■■
<初のインディカーでのテストでポテンシャルの高さを証明>
 スーパーアグリ・パンサー・レーシングで今シーズンからIPSインディ・プロ・シリーズに参戦している武藤英紀が、ミド-オハイオ・スポーツカー・コースでインディ・プロの上部カテゴリーであるインディカーで初テストを行った。
 今回のテストは武藤の将来を見据えてのテストとなる。レギュラードライバーの松浦孝亮とヴィットール・メイラに見守られながら武藤は1周2.26マイル(3.634km)のコースを40周走行。初めて乗るマシンながら33周目に70秒4のベストタイムを刻み、ポテンシャルの高さを証明してみせた。
 午前中にコーチ役として来たヴィットール・メイラが同じマシンでセットアップを行い、ニュータイヤで叩き出したタイムが69秒7であることを考えると、この難しいロードコースで0.7秒落ちのタイムは合格点を与えられると、エンジニア陣も武藤に太鼓判を押している。最後は60秒台にタイムを入れようと力みすぎ、ターン9でコースオフ。結果的にフロントウイングを壊してしまい、テストはそこで終了となったが、武藤はインディカーの感触を十分に味わったようで、テスト終了後の表情は満足感に溢れていた。

■■■コメント■■■
<武藤英紀>
「しだいに緊張もなくなり、ビッグパワーを満喫しました」
「初めて乗るインディカーマシンにテスト前はすごく緊張していましたが、走り始めた瞬間からその不安もなくなり、大パワーマシンを満喫しました。シートポジションやペダルポジション、そしてステアリングなどのフィッティングが完璧ではなかったので、ブレーキングやダウンシフトの時に身体が動いてしまい、思い通りのドライビングができませんでした。しかし、与えられた時間の中でベストを尽くしたつもりです。もしすべてのフィッティングが自分に合っていたら、あと1秒程はラップタイムを縮めることが十分に可能だったと思います。
 松浦さんやメイラ選手にアドバイスをもらったり、3人のエンジニアが僕のテストのために最善を尽くしてくれて、本当に素晴らしい経験をすることができました。まだ日程は決まっていませんが、今は早くオーバルコースでもテストをしてみたいという気持ちで一杯です」

<ブレア・チューバッカー:クルーチーフ>
「ヒデキはインディカーでも十分に戦っていけると確信した」
「ヒデキは難しいロードコースでも素晴らしい仕事をしてくれた。セクタータイムではメイラを凌ぐ部分も随所にあり、8月に行われるミド-オハイオのレースに向けて、我々に貴重なデータを供給してくれた。最後はプッシュしすぎてコースを飛び出すシーンも見られたが、それもアグレッシブにテストに取り組んでいる証拠でもある。我々はヒデキがインディカーでも十分に戦っていけるトップドライバーだと確信したし、今後もヒデキの将来のためにテストのチャンスを与えていきたい」