Hiroyuki Saito

最近のアメリカ空港事情と、個人的なぼやき

インディ・ジャパンの翌週にはアメリカに入り、カンサス、インディ500、ミルウォーキー、テキサスと終了しました。アメリカ国内での移動が再び始まり、毎週末飛行機で移動しています。
確か昨年のから液体状のものを機内に持ち込むことが禁止されましたが、以降、飛行機に関するテロ行為的なことも目立たなくなり、だんだん規制も緩くなってきました。いまでは機内持ち込みでも“3-1-1オン・エア・トラベル”という条件ができ、春くらいから一定の条件を満たせば、持ち込めるようになりました。

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3-1-1は3オンス(85グラム)まで容量の液体、ジェルならそれに見合うサイズの入れ物に入れて、1クォートサイズ(4分の1ガロン、約1リットルの容積となるプラスチックのジップ・パック)内に入れ、ひとりにつき1バッグまで機内に持ち込めるということですね。
空港によって規制が違うかもしれませんが、これらの規定を満たせば、歯磨き粉、シャンプー、目薬などのものは持ち込めるようになりました。
僕自体はそれらのものはチェックインしているので気にしたことはありませんが、先週、先輩が機内に持ち込むキャリーバッグに2本のボトルウォーター(1本500ミリリットル相当)を入れていたのを忘れ、セキュリティーのチェック受けたのですが、検査されることなく通れたそうです。そこらへんはなんだかいい加減でもあります。
ちょっと警戒も緩んでいるのは否めません。しかし、また何か起こってしまえばこれまで以上に厳しくはなるんでしょうけどね。そうならないことを祈るしかありません。
僕自体はマイル(航空会社によって飛行距離を蓄積することができるプログラムがあります)を貯める関係でユナイテッド航空を利用しています。この仕事をはじめてからほとんどユナイテッドで各取材地に飛んでいます。おかげでこれまでの実飛行マイルは81万マイル以上です。
しかし、2000年からキープしていたマイレージ・プラスの最高ステータス、1K(年間10万マイル以上の飛行距離、もしくは100回の飛行回数)を昨年は達成できませんでした。悔しいことにあと5千マイル足りなかったんですね。
10万マイルというと単純に日本とアメリカを10往復する距離ですが、昨年はレース日程の都合でシーズン序盤に帰国する余裕がなく、アメリカ国内での移動がほとんどだったので無理でした。
でも、いまさらになって後悔することになります。今年から国内線でファースト、ビジネス、1Kメンバーが優先されて先に搭乗できるようになったのです。昨年まではできなかったのに・・・・。

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しかもご丁寧にレッド・カーペットがひかれた専用の入り口が設置されています。昨年までは1Kだっていっても、先にボーディングできなかったのに扱いが今年から変わってしまいました。
よりによって、更新できなかった年からそうなることもないのになぁと、ため息をつくしかありません。早く機内に入ることは僕にとっては重要な仕事ですから。
機材は基本的に機内に持ち込むので、キャリーケース、デイバッグを頭上のラッゲージスペースに必ず収納させなければなりません。そのスペースを確保するのはある意味早い者勝ちですからね。
余裕があるに越したことがないのです。遅れていって、キャリーケースを入れることができなかった(そんなことは先ずないのですが、とんでもなく後方に持っていくことになる場合もあります)ということはないのですが、身近にあることに越したことはありません。だって、そのキャリーケース中のカメラ機材だけで何百万円の価値があるのですからね。
それでも1Kの下となるプレミア・エグゼクティブ(5万マイル以上の飛行距離、50回以上の飛行回数)なので、エコノミークラスで搭乗が一番早いシーティング1というチケットをもらえるのでなんとかなっていますが。
まぁ、ぼやいても今年一年は我慢しなければなりません。っていうか、来年も1Kにはなれないでしょう。しかも、今年は国内線のチケットが半端じゃなく高い。サマーシーズンのチケットの値段は国際線のチケット料金とほぼ変わりません。早めに予約しているのですが、1月前でも高いですからね。ほんと困ったものです。
困ったことが多い中、空港の設備で新発見がありました。今年なんどかシカゴのオヘア空港にいきました。以前このコラムでオヘア空港には電源がなかなか見つけることができないとお伝えしたと思いますが、なんとパソコンが使用できる専用スペースが設置されていました。ワイアレスも飛んでおり、お金を払えばウエブサーフィンをすることもできます。

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やはり、不満の声が出ていたんでしょうね。オヘア空港といえばアメリカでも3大都市のひとつとなる空港ですから、これくらいの設備はないとね。でも、その席はインディ500のシートと同じように限りはありました。ちょっとしたスペースに無理やり設置した感は否めませんが、ないよりはましです。
今度、乗り継ぎで時間があるときに順番待ちしてみようと思います。