INDY CAR

インディ・ジャパンを制したトニー・カナーンのコメント

<US-RACING>

画像

Q:今日のレースはどうでしたか?
トニー・カナーン(以下TK):「今日のレースは我慢しなければならなかったね。最初はマシンの調子があまり良くなかったから、終盤にコースの状態がよくなることを期待して待っていた。ダンを追い越すチャンスはいくらかあったけど、僕の燃費は彼より良かったから、彼の後でピット・インできることがわかっていたし、彼の前でコース・インできることを信じていたんだ。チームがほんとうにすばらしい仕事をしてくれたから、彼らにはとても感謝しているよ。そして、日本の皆さんに感謝している。もてぎでようやく優勝することができたね」
Q:ホンダのホームコースであるもてぎでの優勝はどんな気持ちでしょうか?
TK:「もちろん気持ちが良いよ。でも今はドライバー全員がホンダ・エンジンで走っているんだけどね。だいぶ前にダンが初めてホンダ・エンジンでもてぎを制覇したように、僕もホンダ・エンジンの初めてのウィナーになりたかったよ。毎回、もてぎに戻ってくることをとても楽しみにしている。昨日はホンダのコレクション・ホールに行ったけど、僕のマシンがセナのマシンの隣においてあったんだ。僕はセナほど重要な人じゃないのにね。しばらく横に座り、僕のマシンを見てからセナのマシンを見て、ほんとうに感動したよ。ホンダが僕を信頼してくれていることが、とても嬉しいね。僕はホンダのIRLでの初ポール(2003年)、初優勝(2003年)、初めてのチャンピオンシップ(2004年)を獲得した。ホンダにはすごく感謝しているので、感謝の気持ちを伝える最良の方法は、優勝することなんだ」
Q:最終ラップにダンが迫ってきたけど、もう1周あったら危なかったと思う?
TK:「いや、最終ラップはちょっとスピードを落としたんだ。僕の前に1台マシンが走っていたこともあって、なるべく慎重に走ろうと思ったね」
Q:最後のコーションが出たときに残り60周あったと思うけど、最終的に最後の10周でみんなの燃料が足りなくなった。コーションの後、ウエルドンからどんどん離れていってしまったけど、その時、燃料をセーブする作戦だったのか、それともウエルドンに追いつけない状態だったのでしょうか?
TK:「彼は最後の前のピット・ストップで燃料を少なめに入れていたので、僕より確実に燃料が少ないとわかっていた。最終ピット・ストップはタイヤ交換なしでいかなければならないと予想していたから、ペースをコントロールしながらタイヤもセーブしていたんだ。それと同時に少しだけダンにプレッシャーをかけていたよ。彼がピット・インしたとき、僕はもう2周がんばってプッシュし、その作戦が効いたね」

画像

Q:ダンが無線のトラブルを抱えていたことを知っていたか?知っていたとしたら、あなたの考え方に影響はあったのでしょうか?
TK:「知っていたよ。クルーが教えてくれたんだ。そしてイエローが出たときに、彼のクルーがサイン・ボードを出しているのが見えた。彼とバトルしていたときに、考えかたは変わらなかったね。ダンは、毎日シャワーを浴びているかどうかわからないけど、ほんとうにどんなときもクリーンなドライバーだから、彼のトラブルを気にしていなかったよ。彼が無線なしのままで僕を追い越していたし、だから僕はあまり気にしなかった。スポッターは必要だけど、いなくてもそんなに影響がないんだ」
Q:燃料をセーブする作戦はスタートのときからか、それとも途中で思いついたのかどちらでしょう?また、どのように燃料をセーブしていたのでしょうか。
TK:「トップ3のマシンはかなり速くて、追い越すことができなかったんだ。そういうレースでは、前のマシンに喰らいついていくだけでいいんだよ。僕は3番手だったから、ドラフティングについて燃料をセーブしていた。必ず、1番手のマシンはあまり燃料をセーブできない。2番手はトップよりもセーブでき、3番手でももう少しセーブできるということだね。燃料のミクスチャーを調整することができるけど、その調整によっても燃料を大きくセーブできる。僕はミクスチャーの調整とドラフティングにつくと同時に、彼らにも追いつこうとしていた。レース序盤に僕たちは一生懸命走っていたんだけど、実はあんなにプッシュしたくなかったんだ。でも、彼らから離れてしまったらもう終わりだから、しっかりマークしていた。作戦は15周目から計画を立て始めたんだけど、効果的だったね。みんなより遅くピット・インしたことが、勝因だったと思う」
Q:もし、ペース・カーが3回も出ていなかったら、作戦はうまくいっていたでしょうか?
TK:「オーバル・コースでは必ずイエローが出るからね。実は、今日の作戦は予定通りではなかったよ。4回ピット・インしたけど、3回のつもりだったから、やっぱりイエローは予想できないものだよね」
Q:ダリオの作戦については知っていたのでしょうか?最後のイエローがなかったら、彼は優勝できたと思いますか?
TK:「優勝できたと思うね。でも、さっきの質問のように、予想できないことが多いんだよ。このチームは4台のマシンがあるんだけど、みんなそれぞれ違う作戦で走っているんだ。チームとしてレースを優勝するのが1番大事だから、ダリオも少し違う作戦で走っていたよ。もし、イエローが出なかったらダリオが優勝したと思うけど、レースと言うのは予想できないことがほんとうに多いんだ」

画像

Q:カナーンはCARTを含めて、もてぎの全10レースを走ってきた唯一のドライバーですが、今まで優勝できなかったのは何が足りなかったのでしょうか?また、今年初めて勝てたのはなぜでしょうか?
TK:「何でだろうね。もてぎのレースはインディ500に次いで、2番目に長いレースだから、ここでは燃費作戦がとても大事になってくる。今日、ダリオがうまくいかなったのと同じように、前のレースで僕は上手くいかなかった。2005年にシェクターがシボレーのエンジンでリードしていたけど、ホンダの僕とダンが追いついていた。そのレースで優勝できなかったら、多くの人が首になってしまうと聞いていたから、なんとしても勝ちたかった。僕の作戦はシェクターにプレッシャーをかけて燃料をなくさせることだった。それで僕はガス欠になってレースを終えたけど、ダンが勝って、ホンダが優勝できたよ。このレースは長いから、作戦などがとても独特だ。色々な事情が重なり合って僕は今まで優勝できなかったし、今日優勝することができたんだ」
Q:今度生まれる赤ちゃんには何と名前をつけるのですか?
TK:「男の子でレオナルドと呼ぶことにした。現在は妊娠5ヶ月だよ。超音波で見ると、彼の鼻が僕と同じくらいでかいんだ。間違いなく、僕の子供だね」