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インディ・カー・シリーズ第13戦インフィネオン[2日目]フォト&レポート

<US-RACING>

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2日目も朝のうちは曇り空となったインフィネオン・レースウエイ。肌寒い中、9時30分に第3プラクティスがスタートした。このセッションでは、カストロネベスが昨日の午前のプラクティス同様トップタイムを記録し、総合トップだったディクソンは2位となった。午後からは快晴となり、気温も22度まで上昇。午後12時5分から予選がスタートした。このシングル・カー・クオリファイで、アンドレッティ、カストロネベス、カナーン、フランキッティ、ディクソン、ウエルドンがトップ6に残り、ファイアストン・ファスト・シックス・クオリファイが10分間行われた。このセッションで昨日総合トップだったディクソンがトップタイムし、見事今シーズン初のポール・ポジションを獲得した。結局、パノス・シャシーを使用し、ワトキンス・グレンで優勝しているディクソンが予選を制することになった。

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午前のプラクティスで7位だったアンドレッティがシングル・カー・クオリファイでトップタイムを記録し、周囲の関係者、観客を沸かせた。このトップ6の中にアンドレッティ・グリーン・レーシングはマルコを筆頭に、カナーン、フランキッティと3台入り、ロード・コースではチーム・ペンスキーとターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングの2強に同等のパフォーマンスを発揮している。特にルーキーのアンドレッティが、ベテランドライバーのフランキッティ、カナーンといったチームメイトまで上回りトップになったのは凄いことだと思う。アンドレッティはトップを決定するファイアストン・ファスト・シックス・クオリファイで、ディクソンに僅か0.05秒差で2位となり、初のポール・ポジションを逃すことになった。明日のレースでは優勝する可能性も十分あるので、アンドレッティの活躍に注目したい。

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タイムアップに期待のかかった松浦だが、午前のプラクティスでは16位となり、昨日のタイムを更新することができなかった。しかし、午後から行われた予選では1分19秒2421を記録し、自身のこれまでのトップタイムを更新すると予選13位となった。「予選ではターン6とターン7でリアが滑ってタイムロスしてしまったんですけど、今週でベストのタイムが出てよかったです。でも、まだトップグループから2秒ほど遅れているのが悔しいですね。昨日からですが基本的にマシンのグリップがないのが厳しいです。明日のレースは作戦次第ですけど、これだけ遅いと前に出て押さえるのも厳し、抜いていけるような感じでもないので、作戦で前に出るようにがんばりたいと思います」と、予選後に話す松浦。明日はマシンの状況的にも厳しいレースになりそうだが、ポジションアップでのフィニッシュに期待したい。

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前戦のケンタッキーの活躍がチームから評価され、このインフィネオンのレースにも急遽参戦することになったレーサー鹿島。今回、インディ・プロ・シリーズは、この週末に2回のレースが開催されるため、土曜日の午後1時45分から計30周の第1レースがスタートした。昨日の予選でスピンを喫し、コンクリートウォールに接触してしまった鹿島は、マシンを修復してレースに挑むことになった。レースでは予選ポジションよりひとつ上げることに成功し、12位でフィニッシュした。「このコースはもちろん初めてだったのですが、プラクティスではスピンなどで中断して満足に走行することができず、結局予選ではスピンしてコンクリートウォールに接触してしまいました。マシンは修復することができたので、なんとかレースをすることができました。でも、マシンのロールとピッチの量が多くて、スピードが出るところで見た目は全開なんですが、マシンの後ろが流れてしまうような状況だったんです。明日のレースに向けて、ギア比をロングからショートに変更したり、スプリングを硬いものに変えたりしたので、今日のレースよりよくなると思います」と、レース後に振り返り、明日のレースに向けて話す鹿島。2回目のレースに期待したい。