INDY CAR

インディ・カー・シリーズ第3戦もてぎ[初日]フォト&レポート

<US-RACING>

画像

日本のインディ・ファンが待ちにまったインディ・ジャパン300が、いよいよ開催。初日は、朝のうちから曇り空となり、第1プラクティスが始まる前には予報どおり雨が降り出した。雨は止む気配を見せず、予定されていた午前のプラクティスは中止。インディ・カーの走行を楽しみにしていた小学生の団体が来ていたが、グランドスタンドから雨で濡れたレース開場を見るだけで終わってしまったのが残念そうだった。

画像

午前中、雨の中ガレージの周りを徘徊していると、松浦が日本のメディアにてるてる坊主を持たされていた。今回凱旋レースとなるだけに初日から走りこみたかった松浦は、雨が止むことを願っていた。ちょっとおどけて、てるてる坊主を逆さにしたりと、こんなときのメディアに対するサービスを忘れないのは松浦らしい。そんな松浦の願いが通じたのか、午後からは雨が止み、午後3時35分からプラクティスが始まった。このセッションでは11位のタイムを記録した松浦は、プラクティス後のインタビューで「今日、走ることができてよかったです。走ってみて結構手ごたえを感じました。ギアレシオがあってなくて、ダウンシフトがうまくいかなかったのがタイムにも影響しましたね。ダウンシフトがうまくいけば、明日はもっと良くなると思います。明日の予選ではトップ5を狙っていきたいですね」と、集まったメディアに話していた。明日は午前のプラクティスでのタイムアップに期待したい。

画像

午前中のセッションが雨で中止となり、午後になっても雨は止まず、午後1時45分から予定されていたプラクティスは開始時間が延ばされていた。そこで、もてぎとしてはせっかく初日から会場に来てくれたファンに対して、午後2時から全ドライバーのトークショーを急遽行った。ドライバーも快く集まり、チームごとに紹介されるドライバーを見て、ファンファンラボに集まったファンも大喜び。ダニカ・パトリックが紹介されると、ダニカは松浦に教えてもらったという日本語で挨拶を行い、日本のファンはさらに盛り上がっていた。ダニカが日本のファンを意識して、日本語を覚えるなんて! 感心感心。

画像

午後2時頃から雨が止むと、空に青空が広がった。気温も上昇し、路面は急速に乾いて3時15分にプラクティスが行われることになった。はじめの20分間は4人のルーキーだけが走行し、その後2つのグループに分かれて45分ずつプラクティスが行われた。午後2時前までは激しい雨が降っていたが、この天気の変わりようと、回復の早さにはちょっと驚いた。プラクティス開始時は場内アナウンスで気温24度といっており、確かにかにそれくらいの暖かさがあった。しかし風が強く、雲で太陽が遮られ始めると気温はすぐに下がっていった。2グループが始まる頃には15度以下になり、体感温度はそれ以上に寒く感じた。そんな中、2グループで走行していたホーニッシュJr.が、セッション開始20分後にターン3で単独スピンを喫し、外側のセーファー・ウォールに接触してしまう。クラッシュ直前の周回で、このセッション3位のタイムを記録していたホーニッシュJr.は、走行後のインタビューで、「まだ理由はわからないんだけど、ひょっとしたらドライバーのミスかもしれないし、これから原因を調べてみます。今からTカーのセットアップに集中しないといけないね」と、話していた。明日のプラクティスでは、Tカーでどこまでタイムを上げることができるか?

画像

何とか行われた初日のプラクティスでトップタイムを記録したのは、最初のグループで走行したカストロネベスだった。開幕戦では僅差で2位となり、第2戦では見事優勝を飾ったカストロネベスは、このもてぎでもその好調さを維持し、初日トップとなった。2位には同じく最初のグループで走行していたカナーンが入り、トップとなったカストロネベスのチームメイト、ホーニッシュJr.が3位。このもてぎでもペンスキーの2台はトップを争うパフォーマンスを発揮している。ホンダ・エンジンとなったペンスキーがもてぎで初の優勝を飾ることができるか?