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●インディ・カー・シリーズ第16戦ワトキンス・グレン【決勝日】フォト&レポート

<US-RACING>

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予選4位からスタートしたディクソンが31周目にトップにたつと、その後25周のリード・ラップを刻み、見事今シーズン初の優勝を飾った。自身にとってインディ・カー・シリーズで4度目、2003年のリッチモンド以来、40レースぶりの優勝となった。今シーズン、ストリート、ロード・コースで速さを見せてきたターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングだが、最後のワトキンス・グレンで念願の優勝を飾ることになった。チームにとっても2003年のリッチモンドから優勝が遠ざかっていただけに喜びもひとしお。ブリスコー、パンターノの活躍が目立ったロード・コースのレースだが、2003年のチャンピオンで、エース・ドライバーがチームに勝利をもたらした。

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今シーズン最後のロード・コースのレースとなるワトキンス・グレン。1961年から1980年までF1のUSグランプリの開催地にもなった由緒あるコースで、実に24年ぶりにオープン・フォーミュラーのレースが開催されることになった。太陽も徐々に西に傾き始めた午後3時48分、大勢の地元ファンが見守る中レースはスタートした。スタートからトップをキープしたカストロネベスだが、レース後半から徐々に後退。最終ラップでは6位を走行中に、エンゲと接触してリタイアを喫してしまった。今シーズン、結局カストロネベスは、セント・ピーターズバーグ、インフィニオンに続き、予選までは良い結果を残すものの3戦ともリタイアに終わった。

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「レースが始まってから車高がとても低くなり、底を打ちまくっていたので、『これじゃ走れません』とチームに伝えて、ピットストップで車高を上げたはずが、もっとひどくなったんですね」と安川。スピードアップはもちろんできず、徐々に後退することを余儀なくされた。「多分、片方を上げて片方を下げたんでしょうね。やっと最後のピットで両方上がったんですが遅かったですね。コーナーウエイトのバランスが崩れているから、ブレーキ踏んでも真っ直ぐ止まらないし、高速コーナーではフラフラするし、レースにならなかったです」とレース後に語った。前回のインフィニオンのようにはいかず、なんとか完走するも2周遅れの15位でフィニッシュした安川。残すのは最終戦、出身地となるカリフォルニアでのレースだが、自己ベストを更新する走りに期待したい。

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予選15位からスタートした松浦はレース序盤から序々に追い上げると、インフィニオンと同様、今シーズン自己最高位となる6位でフィニッシュした。「このコースはオーバー・テイクがしやすい分、抜かれやすい部分があるので、前回のソノマ(インフィニオン)のように抑えきることが出来ないと思ったので、どうしようかと思ったんですが・・・・・・」と松浦。しかし、レースが始まってみれば、次々に前のマシンをパスしポジションを上げていった。「前回のソノマは守りきったレースでしたが、今回は逆に攻めた走りでの6位だったので、久しぶりに何度もパスした気持ちの良いレースでした。特に最後は、自分より速かったホーニッシュをうまく合わせて抜くことが出来たのが一番良かったですね」とレースを振り返った。次戦はいよいよ最終戦となるが、オーバルでの今シーズン自己最高位更新に期待したいところ。

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予選16位からスタートしたパトリックは、28周目にターン5の入り口でマシンが止まってしまい周回遅れとなったが、無事完走を果たし16位でフィニッシュ。ルーキー・オブ・ザ・イヤーを争っていたブリスコーはレースを欠場することになり、今回のレースでパトリックが今シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得することになった。もちろん、女性ドライバーのルーキー・オブ・ザ・イヤーの獲得は、インディ・カー・シリーズにとって初の快挙。すでに3回のポール・ポジションを獲得しているパトリックの目指す目標は優勝となったが、最終戦で達成することができるか?

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予選9位からスタートしたウエルドンは5位でフィニッシュ。レース終了後、ウエルドンのピットでチャンピオン決定のセレモニーが行われた。2005年のシリーズ・チャンピオンは、シリーズで年間最多優勝記録となる6度の優勝、初のストリート・コースとなったセント・ピーターズバーグ、もてぎ、インディ500といった重要なレースで勝利を手にした。まさにチャンピオンに相応しい活躍だった。最終戦でも優勝し、最多優勝記録を伸ばすことが出来そうな勢いだ。

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インフィニティ・プロ・シリーズのレースで、予選3位からスタートしたマルコ・アンドレッティは、29周のレースで25周のリードラップを築くも残り3周でジェフ・シモンズにパスされ2位に後退。そのまま2位でレースをフィニッシュした。セント・ピーターズバーグ、インディアナポリスのロード・コース、インフィニオンとストリート、ロード・コースで優勝していただけに残念な結果となった。来年は、ぜひフル参戦を果たしシリーズ・チャンピオンを目指して欲しい。

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インフィニオンでもサポートレースとして行われていたヒストリック・グランプリ。ワトキンス・グレンでも行われ、F1が開催されていた当時のマシンも走行。往年のレースが蘇ることになった。エントリーしているマシンは一番古いもので1972 BPM P-180/02、一番新しいものは1983 Williams FW08Cと年代も様々。合計19台のマシンによって計10周のレースが開催された。今回のレースにはスペシャルゲストとして、Carlos Reutemannがオリジナルドライバーのマシン、1974 Brabham BT-44/2をボビー・レイホールがドライブした。予選で2位だったレイホールは、レースでトップにたつと、もちろん優勝を飾った。当然の結果といえばそれまでだが、一般のドライバーも健闘しレースを楽しんでいた。