<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第14戦 Argent Mortgage Indy Grand Prix予選レポート:8月27日(土)
カリフォルニア州ソノマにあるインフィニオン・レースウェイを舞台に行なわれるIRLインディカー・シリーズ第14戦。27日は予選日となっており、朝からレースウィーク3回目のプラクティス、そして予選が行なわれた。この日のソノマも前日同様快晴に恵まれた。朝のサンフランシスコは昨日よりも霧が深かったものの、サーキット周辺では霧もなく、予定通り午前9時30分、3回目のプラクティスがスタートした。このプラクティス・セッションでは予選に向けたシミュレーションを行なったドレイヤー&レインボールド・レーシングはさまざまなセットの調整を重ねており、残念ながら本格的な予選アタックのシミュレーションをすることなくセッションは終了した。ベストタイムは1分19秒2792(セッション20番手のタイム)であったが「アタックをしたら19秒は切れたはず」とロジャー安川はコメントし、余力を残したまま、セッションが終了してしまったことを悔しがった。
そして午後12時30分から予選が行なわれた。インディカー・シリーズのロードコースでの予選出走順は、オーバルコースのようにくじ引きではなく、前日のプラクティスの結果で決まる。プラクティス・トップタイムを出したドライバーが予選アタックの順を正順か逆順かを決める権利が与えられ、それによって練習セッションのリザルト順に出走順が決められるシステムとなっている。安川のタイムは全21台中20番手。そして昨日トップタイムを出したドライバーが逆順を選んだことから出走順は2番手と決まった。
アウトラップ、インラップを含めて3周。つまり1周だけの計測で予選タイムが決まる今回の予選。2番手でコースインした安川は、1分19秒8319のタイムでアタックラップを終えた。シケインで少しミスがあったものの、19秒台でまとめることができたと言える。全車が走行を終えた時点での安川のタイムは18番手となり、前回のロードコース戦セント・ピーターズバーグと同じグリッドとなった。
また、予選後に行なわれた最終プラクティスでは、気温が上昇していることもあって、マシンはさらに滑りやすいものになってしまっていた。またしてもメカニカル・グリップが足りない症状に悩まされる結果となっている。これからチームは原因を追究し、レースカーを仕上げ、決勝に備える。
明日は決勝日。午後12時45分(日本時間8月29日午前4時45分)、80周(181マイル)の決勝レース「Argent Mortgage Indy Grand Prix」がスタートする。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「セット自体は良く、ギヤも合っていて、方向性も間違ってはいないと思うんですが、グリップが足りないですね。予選後の練習走行では気温が上昇したせいか、さらにグリップが足りなくなって、滑ると滑りっぱなし、という状態になってしまっていました。ファイナル・プラクティスでは、ダンパーで試したことがあるのですが、それを元に戻すか、そのまま行くか、これから決めようと思っています。決勝レースは、どういった展開になるのか読めないですね。イエロー・コーションも少ないかもしれないし・・・。明日は後ろからのスタートですが、トラブルやクラッシュに巻き込まれないようにして走りきりたいです」