INDY CAR

ロジャー安川、好調にレースを進めるも他車のクラッシュに巻きこまれリタイア

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第11戦Firestone Indy 400決勝レポート:7月31日(日)
真夏の3連戦にふさわしい、夏らしい暑い週末を迎えたミシガン・インターナショナル・スピードウェイでは、IRLインディカー・シリーズ第11戦が行なわれた。予選日に続き、決勝当日の天候も晴れ、決勝スタート前の気温は27.7度であった。
この決勝を前に行われた最終プラクティスでは、ドレイヤー&レインボールド・レーシングの24号車を駈るロジャー安川が、ドラフティングを使いながら、平均時速217.151マイルのベストタイムで、23台中10番手のタイムを刻んだ。安川は「1本でつながっているトラフィックはダメですが、2ワイドかそれ以上なら付いていける」とこの走行についてコメント。遅いクルマながらも、決勝に向けて勝負どころを探っていった。
そして迎えた決勝。18番手からスタートした安川は、スタート直後の混乱に乗じて一時は14番手まで順位を上げる等順調にレースを進めた。しかし、レース前半はクリーンな展開が続き、一度もイエローが出ないまま、レースは進んだ。そのため、多くの集団がかたまって走行するタイミングを見つけて、順位を上げていく作戦を考えていたチームにとって、これは誤算。単独走行でスピードの出ないマシンは、ズルズルと順位を下げ、ラップダウンを余儀無くされる。
レース後半はイエローコーションが何度か出され、安川も集団をうまく使って周回を重ね、ラップダウンは解消できなかったものの、13番手まで順位を上げるなど奮闘。レース最終盤に向けタイヤを温存していた24号車は、残り10〜15周を使って同一ラップの2台をパスしトップ10での完走を狙っていた。
しかし、180周目のターン2で起きた多重クラッシュの直後を走っていた安川は逃げ場を失い、他車とウォールに挟まれるような形で衝突。ここでレースを終えてしまった。安川に大きなケガは無かった。レースの結果は18位であった。
IRLインディカー・シリーズ次戦は1週空けて、8月13日(土)決勝のケンタッキー戦となる。また、このケンタッキーから3週連続でレースが続く連戦となる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「マシンは、やはり昨日と同じで、ドラフティングから離れてしまうと遅くなってしまうので、特にレースの前半戦は厳しかったですね。途中でバランスも変わってしまったりしたこともあって…。でもそれだけのマシンの能力のわりにはいい位置に付けていたと思います。最終スティントはタイヤを温存していて、ラストスパートをかけるつもりだったんですが、クラッシュに巻き込まれてしまって。イン側に行くかアウト側に行くか一瞬迷ってアウトに一旦ですが、どっちにも逃げ場はなかったですね。クラッシュは痛かったです。飛んできたパーツでヘルメットはファイバーが見えるほどクラックが入っていましたし、壊れたマシンを見たら、無傷でいるのがラッキーだったと思いました。次はバンピーなコースのケンタッキーです。以前出ていたサスペンションの問題もクリアできていると思いますので、次は行けるのではないかと思っています。1週間の休養をとって次戦に備えたいと思います」