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●インディ・カー・シリーズ第9戦ナッシュビル【決勝】雨にも負けず、フランキッティが今季初優勝

<US-RACING>
今シーズン最後のナイト・レースは午後6時にスタートし、5周目にフランキッティがトップに浮上する。カナーンをはじめ、他のアンドレッティ・グリーン勢がメカニカル・トラブルに襲われる中、生き残ったフランキッティがレースをリード。終盤のコーションでピット・インしなかったカーパンティエがトップに立ったところで小雨となったが、雨はやんでレースは残り10周でグリーンとなる。3周後にオーバーテイクしたフランキッティがそのまま今季初優勝を遂げた。
Lap by Lapレポート
・レースは一周1.33マイル・オーバルを200周する266マイル
・ピットロードの制限速度は60mph
・グリーン・フラッグはマシンがコースインしてから3周目
・インディ500を3度制覇したジョニー・ラザフォードがシボレーSSRペースカーで先導する
・レース中に使用可能な燃料は125ガロン
ファイアストンのエンジニアによると、6時をまわった時点での気温は30度、湿度は74パーセント、路面温度は34度。天候は晴れ時々曇り。
6時:今回のグランドマーシャル、アンドリュー・ファイアストンの掛け声で、23台のマシンがいっせいにエンジン始動。コースへ。
Lap 1:グリーン。シェクターを先頭にターン1へ進入。シェクターが2番手に上がったフランキッティを0.4333秒リード
Lap5:フランキッティがシェクターをターン1でパスしてトップに浮上、両者の差は0.7772秒
Lap10:フランキッティがシェクターを0.7280秒リード
Lap15:フランキッティがシェクターを0.5480秒リード
Lap20:フランキッティがシェクターを0.6467秒リード
Lap25:フランキッティがシェクターを0.5875秒リード
Lap27:イエロー。ターン1でエンゲが右に4分の1回転スピンし、セーファーバリアに激突。マシン左側と後部を激しく損傷した。セーフティ・チームによってエンゲはマシンから脱出。
Lap30:コーション中の順位はフランキッティ、シェクター、カナーン、ラジア
Lap32:上位勢がタイヤ交換と燃料補給のためにピットへ。ピット・レポート:バロン、ウエルドン、マニング、ディクソン、ブリスコー、ラジア、安川、メイラ、パトリック、ホーニッシュはウイングの調整も行う。ラジアは空気圧も調整。ハートはピット・インせず。カナーンがピット・バトルを制し、フランキッティ、シェクター、メイラ、ホーニッシュの順にコースへ。
Lap38:グリーン:ハータを先頭にターン1へ
Lap40:カナーンとフランキッティがターン1でハータをパス。カナーンがフランキッティを0.5855秒リード
Lap45:カナーンがフランキッティを0.4100秒リード
Lap50:カナーンがフランキッティを0.2607秒リード
Lap55:カナーンがフランキッティを0.1944秒リード
Lap60:カナーンがフランキッティを0.4135秒リード
Lap63:ハータがピット・インしてタイヤ交換と燃料補給
Lap65:カナーンがフランキッティを0.3258秒リード
Lap70:カナーンがフランキッティを0.3520秒リード
Lap73:ハータがピットへ。ドライバーがマシン左側の何かが壊れていると報告。
Lap75:カナーンがフランキッティを0.4802秒リード
Lap80:カナーンがフランキッティを0.5310秒リード
Lap85:カナーンがフランキッティを0.4834秒リード
Lap90:ピット・ウインドウがオープンし、リード・ラップにいる数台がピット・インしてタイヤ交換と燃料補給
Lap94:ピット・ロード速度違反をした安川にIRLオフィシャルがペナルティを科す
Lap102:カナーンがフランキッティを0.5229秒リード
Lap110:カナーンがフランキッティを0.3055秒リード
Lap115:カナーンがフランキッティを0.4255秒リード
Lap117:イエロー。フロント・ストレートに障害物。コーション後にカナーンがメカニカル・トラブルに遭い、マニングと接触。両車は右側を激しく損傷し、両ドライバーはセーフティ・チームによってマシンから脱出。カナーンのクルーによれば、コース上で障害物に接触したことによる、メカニカル・トラブルとのこと。
IRLメディカル・サービス・シニア・ディレクター、ヘンリー・ボック医師によるメディカル情報:腰に痛みを訴えているエンゲはMRI検査のために、テネシー州レバノンの大学医療センターに搬送。
Lap122:位勢がタイヤ交換と燃料補給のためにピットへ。パトリックはコースに残り、トップに浮上。
IRLメディカル・サービス・シニア・ディレクター、ヘンリー・ボック医師によるメディカル情報:IRLメディカル・ドクターはカナーンとマニングを診察したのち、異常なしとしてインフィールドの医療施設から解放する。ドライブは可能。
Lap131:グリーン。パトリックのリードでターン1へ。フランキッティがターン3でパス。その後イエロー。後方でブリスコーとカーパンティエが接触。
Lap138:グリーン。フランキッティのリードでターン1へ。
Lap145:フランキッティがホーニッシュを0.2031秒リード
Lap150:フランキッティがホーニッシュを1.0653秒リード
Lap155:フランキッティがホーニッシュを1.0653秒リード
Lap160:イエロー。シェクターのマシンから煙が上がる。ターン1でマシンがストップ。コーション中の順位は、フランキッティ、ホーニッシュ、パトリック
Lap162:上位勢がタイヤ交換と燃料補給のためにピットへ。バロンとカーパンティエはピット・インせず。パトリックはタイヤ4本交換と燃料補給。ブリスコーはタイヤ交換のみ。ラジアとカーペンターが接触し、ラジアはフロントノーズにダメージを負う。最初にコースへ復帰したのはフランキッティ。以下メイラ、カストロネベス、ホーニッシュ、シャープ
Lap169:グリーン。バロンがリードしてターン1へ入るが、そこでカーパンテリアがパス。
Lap176:イエロー。バロンとメイラが接触し、バロンは4分の1回転右にスピンして後ろから、メイラはマシン右側をターン4のセーファー・ウォールに激突。両ドライバーはセーフティ・チームの助けが必要なく、自力でマシンから脱出。コーション下でのリーダはカーパンティエ、以下フランキッティ、シャープ、カストロネベス、ディクソン
Lap185:コース上で雨が降っているとの報告
Lap190:グリーン。カーパンティエのリードでターン1へ。フランキッティがバトルをしかけてサイド・バイ・サイドとなるが、カーパンティエがリードを守る
Lap193:フランキッティがカーパンティエをターン3でパス。
Lap196:フランキッティがカーパンティエを0.9398秒リード
Lap199:ホワイト・フラッグ。フランキッティがホーニッシュを1.1327秒リード。
Lap200:チェッカード・フラッグ。フランキッティが1.3163秒差でファイアストン・インディ200優勝。
IRLメディカル・サービス・シニア・ディレクター、ヘンリー・ボック医師によるメディカル情報:IRLメディカル・ドクターはバロンと、メイラを診察したのち、異常なしとしてインフィールドの医療施設から解放する。ドライブは可能。
・フランキッティにとって今季初優勝で、インディ・カー・シリーズでのキャリア3勝目。この前の優勝は2004年8月のパイクス・ピーク・インターナショナル・レースウエイだった。アンドレッティ・グリーン・レーシングにとって16勝目となり、インディ・カー・シリーズ史上最多勝利チームとなる。この前の勝利は今月はじめにカンザスでカナーンが優勝。
・ホーニッシュJr.はナッシュビル・スーパースピードウエイで2年連続2位
・カーパンティエは6月のリッチモンドに続き、キャリア・ベストとなる3位でフィニッシュ