INDY CAR

松浦孝亮、大きな期待とともに今シーズン最後のナイトレースに臨む

<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第9戦「ファイアストン・インディ200」
■■■イベントデータ■■■
【日程】7月15〜16日
【開催地】テネシー州ナッシュビル
【コース】ナッシュビル・スーパースピードウェイ
【距離】1.33マイル(2.140km)×200周
■■■コース概要■■■
<ナッシュビル・スーパースピードウェイ>
「ミュージックシティの高速コンクリートオーバル」
緑豊かな山々を持つテネシー州の中央に位置するナッシュビルは、ミュージックシティの別名のとおり、音楽の都として知られる南部の都市だ。このナッシュビルの東、約30マイル。ナッシュビル・スーパースピードウェイは大都市からわずか30分とは思えない静かなエリアに、緑にすっぽりと包まれ佇んでいる。2001年に完成したばかりのコースは、全長がスーパースピードウェイとショートオーバルの中間の1.33マイルだが、コーナーのバンクは14度と大きく、その上強力なグリップを発揮する路面を持つため、スーパースピードウェイを名乗るに相応しいハイスピードでのレースが展開される。
グリップが高いのは、路面が通常使われるアスファルトではなく、コンクリートだからだ。IRLインディカー・シリーズで使われるコースの中でコンクリート路面のオーバルはナッシュビルだけ。このユニークなコースは、タイヤのコンパウンドが乗ってくると非常に高いグリップ力を発揮する反面、タイヤラバーが乗っているラインと、そうでないラインとのグリップの差がとても大きく、オーバーテイクには細心の注意が必要である。
路面がバンピーであることも、ナッシュビル・スーパースピードウェイでの戦いを難しくしている。車高を上げるセッティングとなるためにダウンフォースは得にくくなり、マシンのハンドリングはシビアになる。また、コンクリート舗装のためタイヤに大きな負担がかかるコースでもある。これらの条件の下、ドライバーは忙しくステアリング操作を行わねばならず、ミスが誘発されやすい。ナイトレースではあるが、7月も中旬とあってナッシュビルの200周は酷暑の下での戦いとなる。
[2004年ナッシュビル成績(松浦孝亮) スタート順位:14位 決勝順位:9位]
■■■レースプレビュー■■■
<夏の3連戦の初戦として重要なナッシュビル戦>—————————
全17戦がスケジュールされている2005年のIRLインディカー・シリーズは、今週末のナッシュビルが第9戦となり、ちょうど折り返し点を迎える。アメリカ大陸はすでに全面的に夏を迎えており、まさにレースシーズンは真っ盛り。ナッシュビルからは第10戦ミルウォーキー、第11戦ミシガンと3週連続でレースが開催される。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは3連戦最初のレースを良いリズムを保って戦い、好成績を残すことを目標に掲げている。シーズン後半戦に向けて良い流れを作り出すことは、とても大きな意味を持っている。
<2004年の成績を上回るフィニッシュを狙う>——————————-
松浦孝亮は昨年、初めてのコンクリートオーバルで予選14位を獲得し、レースではトップ10入りを果たす9位でフィニッシュしている。今年の松浦はここまで、フェニックス、そしてリッチモンドと、ショートオーバルでも高い戦闘力を見せている。1.5マイルオーバルはルーキーイヤーだった昨年からハイパフォーマンスを発揮しており、両方の要素を持つナッシュビルにはおおいに活躍が期待できる要素が揃っている。今シーズン3戦目、そして今シーズン最後となるナイトレース、松浦はパナソニックARTA/パノス・Hondaを自在に走らせ、上位フィニッシュを実現する意気込みだ。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「これまで以上の力強い戦いぶりをお見せします」
「今週末のレースを楽しみにしています。ナッシュビルは路面がとてもバンピーで、非常に難しいオーバルです。しかし、去年の僕らはとても良い走りができました。第8戦のカンザスは完走できず残念な結果となってしまいましたが、その後、1週間空いたのでリフレッシュすることができました。ここから始まるシーズン後半は、これまで以上の力強い戦いぶりをお見せできるものと確信しています」