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●インディ・カー・シリーズ第8戦カンザス【決勝】カナーンが史上6番目の僅差で今季初優勝

史上二人目の女性ポール・ウイナーとなった注目のパトリックはスタート後間もなく後退し、ライス、シェクターらがレースをリードした序盤。燃費の良さを披露したウエルドンが53周目以降、計111周もリードしたが、最後の2周でトップに立ったカナーンが史上6番目の僅差で優勝する。昨年の王者にとってほぼ1年ぶりの勝利となった。松浦はエンジン・トラブル、安川は単独スピンによるクラッシュと、日本勢は今回もリタイアに終わった。
Lap by Lapレポート
・レースは一周1.5マイルのコースを200周する300マイル
・ピットロードの制限速度は60mph
・グリーン・フラッグはマシンがコースインしてから3周目
・インディ500を3度制覇したジョニー・ラザフォードがシボレーSSRペースカーで先導する
・レース中に使用可能な燃料は135ガロン
12時を廻った時点での気温は30度、湿度は61パーセント、路面温度は38度。
12時20分:今回のグランドマーシャル、TVタレントのランディ・シルバースの掛け声で、22台のマシンがいっせいにエンジン始動。
Lap 1:ミス・カンザスのエイドリエン・ローゼルがグリーン・フラッグを振り、レースがスタート。パトリックを先頭に22台のマシンがターン1へ突入。オープニング・ラップをトップでコントロールラインを超えたのはライスで、後続との差は0.171秒。
Lap 6:ライスがシェクターを0.0804秒リード
Lap 10:シェクターがフランキッティを0.0760秒リード
Lap 15:シェクターがフランキッティを0.1045秒リード
Lap 20:シェクターがフランキッティを0.1918秒リード
Lap 25:シェクターがフランキッティを0.1610秒リード
Lap 30:シェクターがフランキッティを0.2296秒リード
Lap 35:シェクターがフランキッティを0.1487秒リード
Lap 40 シェクターがフランキッティを0.2361秒リード
Lap 45:シェクターがフランキッティを0.2911秒リード
Lap 47:ホーニッシュがピット・インしてタイヤ4本を交換、燃料補給、フロント・ウイングの調整を行なう。
Lap 49:カストロネベスがピット・イン。タイヤ4本交換、燃料補給、フロント・ウイングの調整を行なう。
Lap 50:レース・リーダーのシェクターがピット・イン。タイヤ4本交換と燃料補給を行なう。パトリックもピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給、フロント・ウイングの調整を行なう。パトリックはピット・アウト時に危うくピット・レーンでスピンしそうになる。
Lap 54:ウエルドンがトップの位置からピット・イン。タイヤ4本交換と燃料補給を行なう。
Lap 56:フルコース・コーション。安川が右に4分の1回転スピンしてターン3のせーファー・バリアへ激突。慣性の付いたマシンは、さらにマシン左側面からウォールに衝突。安川は停止したマシンから自力で降りる。
Lap 63:グリーン・フラッグ。ウエルドンがトップでターン1へ進入。
Lap 65:ウエルドンがフランキッティを0.0664秒リード。
Lap 70:シェクターがウエルドンを0.0120秒リード。
メディカル情報:IRLメディカル・ドクターは安川を診断したのち、異常なしとしてインフィールドの医療施設から解放する。
Lap 75:シェクターがウエルドンを0.0006秒リード。
Lap 80:ウエルドンがシェクターを0.0889秒リード。
Lap 85:ウエルドンがシェクターを0.2222秒リード。
Lap 90:シェクターがウエルドンを0.0039秒リード。
リタイアした安川のコメント:
「レース序盤にアンダーステアが強く出ていたので、ピット・インの際にウイングを調整してダウンフォースを増やしました。フォイト?をパスしようとしたとき、彼が僕のラインに入るかたちで前を塞いだので、タービュランスの影響からリアが滑り始め、そのままマシンがスピンしてターンしてウォールに突っ込んでしまいました。このレースではぜひともフィニッシュしたかったので、とても残念です。次のナッシュヴィルでは好結果を望みたいですね」
Lap 95:ウエルドンがシェクターを0.1475秒リード
Lap 100:シェクターがウエルドンを0.1848秒リード。
Lap 103:ホーニッシュがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給、フロント・ウイングの調整を行なう。
Lap 105:ウエルドンがシェクターを0.2940秒リード。
Lap 107:シェクターがピット・イン。タイヤ4本交換と燃料補給。カストロネベスもピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給に加え、ウイングの調整も行なう。
Lap 108:パトリックがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 109:メイラ、ライス、マニング、ディクソンがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 111:ハータとフランキッティがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 112:リーダーのウエルドンとシャープがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 113:リーダーのカナーンとエンゲがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 115:フルコース・コーション。ブリスコーがターン1付近でスローダウンして停止。チームクルーによると、ブリスコーのマシンにクラッチ・トラブルが発生した模様。フルコース・コーション下での順位は、ウエルドン、カナーン、シャープ、エンゲ、シェクター。
Lap 118:カストロネベスがピット・インして車高とウイングの調整を行なう。
Lap 121:グリーン・フラッグ。ウエルドンがトップでターン1へ進入。
Lap 125:ウエルドンがカナーンを0.1875秒リード。
Lap 130:ウエルドンがエンゲを0.1720秒リード。
Lap 134:フルコース・コーション。松浦のマシン後方から煙が出る。チーム・クルーの情報によると、松浦のマシンにメカニカル・トラブルが発生した模様。
Lap 136:フルコース・コーション下、トップ・グループのマシンの多くがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給を行なう。リーダーのウエルドンを含む、エンゲ、シャープ、バロンはピット・インせず。ピット・インしたホーニッシュがピットアウトの際にストールしてタイム・ロス。トップでピット・アウトしたのはカナーン。
Lap 140:ホーニッシュがピット・インして燃料補給を行なう。グリーン・フラッグ。ウエルドンがトップでターン1へ進入。その背後ではマシンが4台ならび、一番イン側にいたシェクターは、白線のインまで入ってしまう。
Lap 146:ウエルドンがカナーンを0.2963秒リード。
Lap 150:ウエルドンがカナーンを0.3176秒リード。
Lap 155:ウエルドンがカナーンを0.2506秒リード。
Lap 160:ウエルドンがカナーンを0.6187秒リード。
Lap 165 ウエルドンがシェクターを0.2944秒リード。
Lap 170:ウエルドンがシェクターを0.3240秒リード。
Lap 174:リーダーのウエルドンとバロンがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 175:シャープがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 177:エンゲがピット・インしてタイヤ4本交換と燃料補給。
Lap 180:シェクターがカナーンを0.2037秒リード
Lap 185:シェクターがフランキッティを0.0298秒リード。
Lap 188:リーダーのシェクターがピット・インして燃料補給。
Lap 190:メイラとパトリックがピット・インして燃料補給。
Lap 192:カナーンがピット・インして燃料補給。
Lap 193:ハータがピット・インして燃料補給。
Lap 195:リーダーのライスがピット・インして燃料補給。
Lap 197:ウエルドンがカナーンを0.0006秒リード。
Lap 198:ウエルドンをパスしたカナーン、ウエルドンとの差は0.0156秒。
Lap 199:ホワイト・フラッグ。カナーンがウエルドンを0.0179秒リード。
Lap 200:チェッカード・フラッグ。カナーンがArgent Mortgage Indy 300で優勝。2位のウエルドンとは、わずか0.0120秒差。
優勝したカナーンにとって今シーズン初優勝、インディカー・シリーズでは5勝目、2004年7月のナッシュヴィル以来の勝利となった。
ウエルドンが勝利した今年のインディ500以来の優勝となったアドレッティ・グリーン・レーシングにとって、通算15勝目。これはパンサー・レーシングと並ぶインディカー・シリーズのタイ記録となった。
1位と2位のタイム差はわずか0.0120秒で、IRL発足以来、6番目の僅差フィニッシュ。さらに50度目の1秒以内フィニッシュとなり、トップから3位までのタイム差では、シリーズ史上2番目(0.0242秒)となった。