INDY CAR

ロジャー安川、今季2度目のナイト・レース、235周でレースを終える!

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第7戦Sun Trust Indy Challenge決勝レポート:6月25日(土)
今季2度目のナイト・レースとなるIRLインディカー・シリーズ第7戦「サントラスト・インディ・チャレンジ」は、2デー・レースの2日目、決勝日を迎えた。この日にはプラクティス・セッションはなく、前日の夜に用意されたファイナル・プラクティス以後、マシンは決勝まで走行することはできない。この決勝日も前日同様リッチモンドは朝から好天に恵まれていた。日中の気温は上昇し、この日も気温は30度を超えた。陽が傾きいくぶん気温が下がるかと思われたが、体感的にはそれほど下がらないまま、午後7時50分にグリーン・フラッグが振られた。
スタートしたドレイヤー&レインボールド・レーシングの24号車は、ハンドリングがあまり良くなく、33周目にはラップダウンに陥ったものの、その直後に起きたクラッシュによるイエロー・コーション下で行なったチーム最初の給油&タイヤ交換はロスもなくコースへマシンを戻すことができた。しかし、ここで替えた左リアタイヤに問題があったようで、マシンに振動が出始めたため、このイエロー期間中に再度ピットインしてチェックをしたが原因はわからず、そのままロジャー安川はドライビングを続けるためコースへ戻ることとなった。
この日のリッチモンドの日没時間は午後8時34分。あたりが闇に包まれ始めたこのタイミングでレースは折り返し点である125周を越えた。この時点で安川は残念ながら2ラップダウンのポジションにいた。しかし、その後も粘り強く走り続け、他車クラッシュなどにも助けられ、このサバイバルレースの中、徐々にポジションを上げていくこと成功していた。しかし、201周目。ターン1で安川をパスしようとした際に接触したマシンがあって、イエロー・コーションが出された。安川と24号車に大したダメージは無く、そのイエロー・コーション下で素早くマシンチェックとピット作業を済ませ、順位を変えること無くコースへ復帰することができた。しかし、それから34周後の235周目。またしても他のマシンとターン1で接触を喫し、24号車は、今度はそのままSAFERウォ−ルに接触し、リタイアとなってしまった。
幸いなことに、安川とマシンには大きなダメージも無く、1週間後の第8戦を無事迎えることができる。IRLインディカー・シリーズ次戦は、7月3日(日曜日)カンザス・スピードウェイで行なわれる「アージェント・モーゲージ・インディ300」。午後1時(日本時間7月4日午前3時)スタートとなる。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「クルマは最初から調子が良くなかったです。それでも最後まで走り抜けば、という思いで走行を続けました。2スティント目(最初のタイヤ交換後)にはスティント中ずっとバイブレーションが出ていたりもして、速いクルマをパスさせるためにローライドにいなければならず、我慢の走りを続けていました。2度の接触ですが最初の接触については、仕方がなかったですし、2度目は、逃げ場が無かった、としか言いようがありません。今回は残念ながらリタイアとなってしまいましたが、次のレースはチームが得意とする1.5マイル・オーバルのカンザス・スピードウェイです。自分もこのコースが好きなので、ここできちんとした結果を残したいと思います」